2019/08/28

ハシボソガラスにモビングされて逃げるノスリの親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#7



▼前回の記事
ノスリの雛が孵化した!(野鳥)

2019年5月下旬

6日ぶりの定点観察。
ノスリButeo japonicus)の営巣地の上空で必死に羽ばたいて逃げる猛禽類をハシボソガラスCorvus corone)が嗄れ声で鳴きながら追いかけていました。
1対1のモビング(擬攻撃)です。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、情けなく逃げる猛禽類はノスリでした。
左の翼の風切羽が1枚欠損しています。
いつから抜け落ちているのか分かりませんが、カラスと喧嘩中に羽を引き抜かれたのでしょうか?
この分かりやすい特徴は、今後の個体識別で役立ちます。
私には性別が見分けられないのが残念です。
それから、欠けている羽は正確には初列風切なのか次列風切なのか、どなたか教えてもらえると助かります。

ハシボソガラスの方がノスリより速く飛んで猛追しています。
背後からカラスに追いつかれそうになると、ノスリは襲われる寸前に急上昇してカラスの攻撃をかわしました。
自分の巣がある縄張り空域のはずなのに、ノスリ親鳥は川の下流の方へ追い払われてしまいました。
その間、逃げるノスリの鳴き声は聞き取れませんでした。(鳴いていないと思う)
カラスもあまりしつこく追撃せずに、あっさり自分の縄張りに引き返しました。
この川の流域ではハシボソガラスやハシブトガラスの♀♂ペアが何組もニセアカシアやオニグルミの樹上に営巣しています。
この連載記事の#1でもノスリの親鳥(おそらく♂)がハシボソガラスにモビングされていました。



ノスリ親鳥:左翼風切羽欠損(野鳥)vsハシボソガラス@モビング飛翔
ノスリ親鳥:左翼風切羽欠損(野鳥)@飛翔  (逆光のため自動色調補正して翼の下面を見やすく加工)



ちなみに、この日はノスリの巣の様子を撮っても親鳥は不在のようで、雛の姿も見えませんでした。
「巣内に動きが見られなかった」という映像記録を見せられても視聴者にはつまらないでしょうから、ブログ限定で公開します。
巣の周りの木々の葉がどんどん茂り、ノスリの巣がますます隠されていきます。

巣を隠しつつある丸い木の葉の樹種は何ですかね?(蔓植物?)

カラスに連日執拗にモビングされたら、ノスリの親鳥は育雛を放棄してしまうのでしょうか?

カラスがノスリの巣を襲って幼い雛を殺したり捕食したりすることも、あり得ないことではありません。

つづく→#8:ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)


ノスリ(野鳥)巣@柳樹上
ノスリ(野鳥)巣@柳樹上

公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)



2019年6月上旬・午後19:14〜19:47(日の入り時刻は午後19:00)

日没後、街なかの某交差点に通りかかると、公園の上空をムクドリSturnus cineraceus)の大群が飛び回っていました。
あまり大きくない公園の外周に植栽された複数の街路樹(常緑針葉樹および落葉広葉樹)にムクドリの集団塒があるようで、騒々しく鳴きながら分散して樹冠へ飛び込んでいました。
どうやらクライマックスの集団就塒(塒入り)が終わった直後らしく、ムクドリの群れは未だ落ち着き無く枝から枝へ飛び回っている状態です。
現場は交通量の多い交差点の近くなのですが、ムクドリ大群の発する凄まじい鳴き声が大音量で辺りに響き渡っていました。

こんな早い時期(6月上旬)にムクドリの集団就塒を見るのは初めてです。
もう繁殖期(育雛)が終わったのでしょうか?
それとも繁殖に参加しなかった若鳥の群れなのかな?


▼関連記事(まとめ)
ムクドリ(野鳥)の集団就塒:2016年
ムクドリ(野鳥)の集団ねぐら(塒):2017年

実はこの公園のケヤキ樹上に毎年ハシボソガラスが営巣しているのですが、暗くて確認できませんでした。

▼関連記事
ケヤキ樹上の巣で雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)


公園にアナログ時計が設置されていたので、記録のため映像に写し込んだのですが、正しい時刻より10分も進んでいました。

25分後に現場を再訪すると、公園の周囲は真っ暗になっていました。
樹上のムクドリはだいぶ寝静まっていました。
少数のムクドリが単発的に鳴いているのは寝言かな?
撮影を打ち切ってしばらくすると、小雨が降り出しました。



※ 日没後の薄暗い映像に対して動画編集時に彩度を上げています。
真っ暗なラストシーンのみ音声を正規化して音量を強制的に上げています。

ムクドリが塒入りした樹種については、日を改めて明るい昼間に調査しました。


つづく→ムクドリの塒に猛禽類(ノスリ)の登場!


ムクドリ(野鳥)大群@集団就塒:公園街路樹

2019/08/27

巣箱の雛に餌を与え糞を始末するハシブトガラスの親鳥(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#14



▼前回の記事
救急車のサイレンに対する育雛中のハシブトガラス親鳥♀♂の反応(野鳥)

2019年6月上旬

騒々しい救急車の出動がようやく一段落し、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の営巣地は静けさを取り戻しました。

帰巣した親鳥が巣箱の横の鉄骨に止まって辺りを警戒しています。
喉袋が膨らんでいるので、何か餌を持ち帰ったのでしょう。
すると案の定、親鳥はピョンと巣箱に入り、餌乞いする雛に給餌しました。
食後の雛が排泄した糞を親鳥が嘴で啄んでいます。
このアングルではよく見えないのですが、食糞したのでしょうか。
出巣した親鳥の喉袋は膨らんでいないと思うのですが、ゼラチン質で包まれた雛の糞を外に捨てに行った(排糞行動)のかもしれません。

ハシブトガラスの親鳥が雛の糞を捨てる決定的瞬間を私は未だ動画に撮れていません。

カメラを三脚に固定していると、親鳥が出巣した後の行動を咄嗟に追えないのです。
ちなみに、送電塔で巣箱を使わずに営巣した過去のハシボソガラスは、巣から少し離れた高圧線や電線に止まって雛の糞を吐き出し捨てていました。

▼関連記事
雛の糞を巣の外へ捨てに行くハシボソガラス(野鳥)

つづく→#15:巣箱がある送電塔から見張り緊急発進するハシブトガラス親鳥(野鳥)


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