2019年4月下旬
昨年、民家の庭木イロハカエデの樹洞で営巣するコムクドリ♀♂(Sturnus philippensis)の育雛を観察しました。
▼関連記事のまとめ
カエデ樹洞に営巣したコムクドリ(野鳥)の定点観察:2018年
その営巣木イロハモミジ(=イロハカエデ)の老木に緑の若葉が茂り始めました。
小さな赤い花が咲いていて、新緑との対比が綺麗です。
そこへコムクドリ♂が単独で飛来しました。
コムクドリは夏鳥ですから、おそらく昨年と同一個体が繁殖のために同じ縄張りに戻って来たのでしょう。
コムクドリ♂はカエデの樹冠から枝を下に下に降りて行きます。
樹洞を何度も覗き込んだものの、完全に中には入りませんでした。
前年の古巣の状態を調べて、今年も営巣に使えるかどうか吟味しているのでしょう。
あるいは巣内に♀が居座って抱卵中なのかな?
(だとすると非常にデリケートな時期なので、私が樹洞内を確認する訳にはいきません。)
その後、コムクドリ♂はカエデの枝に咲いた赤い花を1回、啄みました。
花を採食したのか、花についた虫を捕食したのか、1/5倍速のスローモーションにしても遠くて見分けられませんでした。
最後は、右に飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
この日、♀の姿を見かけませんでした。
未だ♀と番を形成していないのか、あるいは既に樹洞の巣内で抱卵している可能性もあります。
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コムクドリ♂(野鳥)@営巣木:イロハカエデ |
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コムクドリ(野鳥)営巣木:カエデ樹洞(矢印) |
2019年4月下旬
街中(ちょっと幅広い路地)の電柱の足場ボルトにヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が止まり、なぜか家屋の方を向いて鳴いていました。
囀りなのかな?
最後は聞き慣れた警戒声を鋭く発しながら飛び去りました。
足場ボルトから身を翻して飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
なんてことない映像ですが、私の記憶ではヒヨドリが電柱の足場ボルトに止まっている姿はとても珍しく(初見かも?)、ちょっとした驚きでした。
私の個人的なイメージでは、ヒヨドリは常に樹上に止まっていて、あまり都市鳥らしくありません。
実は私が撮り始める直前に、このヒヨドリは民家の軒下に植栽された竹の茂みに止まろうとしていました。
鳴き声を声紋解析してみる?
2019年4月下旬
▼前回の記事
池の小魚を捕食するササゴイ(野鳥)
池の岸辺に佇むササゴイ(Butorides striatus amurensis)成鳥の手前右の水面にコイ(鯉;Cyprinus carpio)が浮上してパクパクと口呼吸しました。(@0:03〜0:13)
しかし待ち伏せ漁に集中しているササゴイは、目の前の水面をじっと見つめています。
おそらくササゴイにとって鯉は獲物として大き過ぎるため、眼中に無いのでしょう。
結局、魚はもう取れなくなり、ササゴイは諦めて集中力を失った様子。
キョロキョロと辺りを見回しながら、尾羽根を神経質そうに上下にピンピン動かすようになりました。
池の背後の崖に向き直ると、石垣を早足で5、6歩登りました。
そこから池に向かって飛び降りるように離陸し、飛び去りました。
魚が取れなくなったので、漁場を変えるのでしょう。
もしかするとササゴイは翼を羽ばたいて飛び上がる力があまり強くなくて、飛び立つには予めある程度の高度を確保する必要があるのかもしれません。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
池の畔の斜面から左へ向かって飛び立ち、すぐに旋回すると池の上空を右へ飛び去りました。
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ササゴイ(野鳥)@池畔 |