2019/03/24

田園地帯の電線に就塒前集合するカラスの混群(野鳥)



2018年10月上旬・午後16:53〜17:01(日の入り時刻は午後17:10)

秋の夕暮れ時になると、線路沿いの電線に周囲の田園地帯からカラスが続々と集まってきました。
夜を過ごす集団塒に向かう前に、群れが待ち合わせする就塒前集合なのでしょう。

ハシボソガラスCorvus corone)とハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の混群でした。
カーカーと喧しく鳴き騒いでいるカラスを眺めていると、鈴なりになった電線で陣取り合戦が行われているようです。
隣が混み合っているとフワリと飛び立ち、電線の空いたスペースに止まり直しています。
もつれ合うように小競り合いの空中戦になることもありました。

逆光のアングルになってしまいましたけど、カラスはシルエットが分かれば充分です。
やがてカラスは数羽の小群ごとに電線から離脱して、市街地の塒へ三々五々、飛んで行きました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/03/23

クルマバッタモドキを捕食するコカマキリ♀



2018年10月中旬

舗装された農道でコカマキリ♀(Statilia maculata)がクルマバッタモドキOedaleus infernalis)を捕食していました。

獲物を鎌で捕らえたコカマキリ♀は私が近づくと警戒し、こちらを見上げてじっとしています。
左の鎌で獲物の胸部(翅)を、右の鎌で獲物の頭部をガッチリ挟み込んでいます。
虫の息の獲物がヒクヒクと動きました。
餌食となったクルマバッタモドキは、後脚の脛節が赤く、膝(後腿節末端)は黒色でした。
胸背にトレードマークのX紋があります。
やがて警戒を解いたコカマキリ♀が獲物を生きたまま貪り食い始めました。
頭部の脳や胸部の飛翔筋が好きなようです。
コカマキリが獲物を食べながら顔を動かすと、偽瞳孔も動いて見えます。

獲物の胸背(後頭部?)に噛み付くと、クルマバッタモドキが急に力強く跳んで逃げようとしました。
一緒に宙を飛ばされたコカマキリ♀は鎌で獲物を離しませんでした。
その後も何度かバッタが必死に跳んで脱走を試みました。
頭部の脳を食われても胸部の末梢神経節が残っていれば、なんとか脚を動かせるようです。

数時間後に現場を再訪すると、コカマキリ♀は居なくなっていたものの、路上に食べ残しを見つけました。
現場検証のようにクルマバッタモドキの死骸を採寸しましたが、後翅を広げて黒紋の有無を確認すべきでしたね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食
コカマキリ♀@クルマバッタモドキ捕食

クルマバッタモドキ死骸:側面(コカマキリ♀食痕)+scale
クルマバッタモドキ死骸:側面(コカマキリ♀食痕)+scale
クルマバッタモドキ死骸:側面(コカマキリ♀食痕)+scale
クルマバッタモドキ死骸:背面(コカマキリ♀食痕)

2019/03/22

柳にツツドリ(野鳥)



2018年10月中旬
▼前回の記事(撮影順序は逆です)
柳でイモムシを捕食するツツドリ(野鳥)

平地の池の畔に立つ柳の木でツツドリCuculus saturatus)が休んでいました。
初めは横枝に止まってこちらを向いていたので、腹面の横縞模様がよく見えました。
(白い腹部の下面の横縞は足までに9本あるのがツツドリの特徴)
辺りをキョロキョロと見回すと、急に飛び立って上の枝に移動しました。
「尾は扇形で、白い小斑点がある」こともしっかり確認できました。

今度は柳の幹の二股になった所に止まり、背面を向けていました。
背面は地味な灰色で、背景に上手く溶け込んでいます。
初めからこの状態で静止していたら私には見つけられなかったでしょう。
どうやら私がカメラを向けているのが気に入らないようで、警戒したツツドリは再び飛び上がって上の枝に移動しました。
最後は枝葉の茂った梢に隠れてしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツツドリ(野鳥):腹面@柳枝
ツツドリ(野鳥):背面@柳枝

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