2017年8月中旬
河畔林から河川敷に伸びてきたフジ(藤)の蔓の葉に乗って交尾中の虻を発見。
これは、以前に観察したことがあるルリイロハラナガハナアブ(またはルリイロナガハナアブ)の一種(Xylota sp.)だと思います。
▼関連記事(5年前の撮影)
ルリイロハラナガハナアブの一種の交尾と連結逃走
背側に続いて側面から撮ると、2匹は互いに逆を向き結合部の腹端を上下に小刻みに揺らしていました。
この行動は5年前の映像にも記録されていたので、精子を送り込む運動なのでしょう。
マクロレンズを装着して、背面から接写してみます。
右の個体は左右の複眼が接しているので♂、左の個体は複眼が離れているので♀と判明。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
撮影後に、ありあわせのビニール袋を素早く被せて、この♀♂ペアを採集しました。
以下は採集した標本の写真。
2017年8月中旬
河川敷の片隅に蔓延るノブドウの群落でコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)のワーカー♀が訪花していました。
花蜜を舐めると、獲物を探索する探餌飛翔に切り替え、飛び去りました。
すぐ隣に咲いたボタンヅルの白い花では吸蜜しませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017年8月上旬・午前6:38
山麓の休耕田を蓮池として有効利用していました。
ハスを植えて栽培する田(れんこん畑)を蓮田と呼ぶそうです。
クロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀がハス(蓮)の花から出てくるところを待ち構えてきたら、キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。
しかし花弁に一瞬止まっただけで飛び去りました。
直後にクロマルハナバチが出て来ました。
キイロスズメバチはおそらく花蜜が目当てではなく、獲物を探索していたのでしょう(探餌飛翔)。
クロマルハナバチは獲物として狩るには手強い相手と判断したのでしょうか。
ミツバチが相手なら狩ろうとしたかな?
一瞬の出来事を1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみます。