2015/05/24
アカマツ樹上のニホンリス
2014年10月下旬
里山の尾根道を歩いているとニホンリス(Sciurus lis)が鋭く鳴き声(警戒声)を発しました。
アカマツを見上げると、枝から枝へ飛び移りチョロチョロと逃げて行きました。
『リス・ネズミハンドブック』p19によると、ニホンリスは「松林を特に好む」らしい。
2015/05/23
ウシヅノキマダラハナバチ♀の寄主探索飛行
2015年5月中旬
里山(雑木林)の山道で小さくてカラフルな蜂が地面スレスレに飛び回っています。
ときどき停空飛翔(ホバリング)しました。
他のヒメハナバチの巣に労働寄生するキマダラハナバチ属の一種です。
寄主の巣を探しているのでしょうか?
落葉や落枝の下に潜り込んで何やら調べています。
こんな所にホストの巣があるのかな?
実はビロードツリアブ(Bombylius major)もすぐ近くでホバリングしたり一緒に飛び回り、「撮影の邪魔だな〜」と内心思ってました。
後で考えると、ビロウドツリアブ♀も地中に営巣するヒメハナバチの仲間の巣の近くで産卵しその幼虫や蛹に寄生するらしいので、寄主探索で競合していたのかもしれません。
撮影直後に蜂を緊急確保しました。
素早く飛ぶこの仲間を撮れたのは初めてなので、撮影はそこそこで切り上げて、何はともあれとにかく採集を優先しました。
帰ってから『日本産ハナバチ図鑑』で調べてみると、どうやらウシヅノキマダラハナバチ♀(Nomada comparata)のようです。
寄生種なので、♀も花粉籠やスコパをもちません。
寄主はクロツヤヒメハナナバチおよびミカドヒメハナバチらしい。
ところで昔から気になっている素朴な疑問ですけど、労働寄生する蜂はどうして派手な体色を身に纏うのでしょうか?
動物学や昆虫学で「なんとかの法則」と呼ばれていても良さそうなのに、聞いたことがありません。
無ければ勝手に「しぐまの法則」と名付けちゃうぞ!
以下は標本写真。
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ハチ・アリ(膜翅目),
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飛翔
2015/05/22
トチノキを訪花するオオマルハナバチ?♀
2015年5月中旬
里山の雑木林で重低音の羽音に気づき、トチノキの大木を見上げるとマルハナバチの一種♀が飛び回り、花序で採餌(吸蜜)していました。
見上げるアングルなので、背中の縞模様がよく見えません。(特に襟足の色を見たいのに…)
低山とは言え一応山地なので、クロマルハナバチ(Bombus ignitus)ではなくオオマルハナバチ♀(Bombus hypocrita)ではないかと思うのですが、どうでしょう。
時期的に未だワーカーではなく創設女王かな?
後脚の花粉籠は空荷のようでした。
複数個体を撮影したので、もしかすると複数種が混在しているかもしれません。
【追記】
wikipediaで面白い記述がありました。
虫媒花であり花粉は昆虫によって媒介される。トチノキは自家受粉では結実しない性質(自家不和合性)が強いとされ、中でもマルハナバチ類が媒介に最も重要であるという。花には面白い性質が知られており、開花後3日目までは白色で蜜を分泌するが、それ以降は花の色を赤く変え、蜜の分泌も止める。この色の変化を識別できるマルハナバチは、効率よく花を訪れることができるが、花粉の媒介に対して意味のない他のハチやチョウは採餌効率が悪くなる[32]。確かにこの動画でもマルハナバチがトチノキの白い花を訪れていて、しかも吸蜜に専念しているようでした。
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