2015/01/02
クスサン♂(蛾)眼状紋による威嚇【暗視映像】
2014年9月中旬
郊外の大通りで夜(20:54 pm)、クスサン♂(Saturnia japonica japonica)が街灯下の歩道に止まっていました。
触角が羽毛状なので性別は♂です。
赤外線の暗視ビデオカメラで撮りながら翅に触れると、後翅を広げて眼状紋を見せ威嚇します。
しつこく触って刺激を続けると羽ばたいて暴れるも、大型の蛾は気温が低いとすぐには飛び立てません。
準備運動で体温を充分に上げてからでないと飛び上がれないのです。
すぐには逃げられないため眼状紋による威嚇を発達させたのではないかな?
それとも逆に、眼状紋による自衛が有効であったために大型化が進んだのかな?
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2014/12/31
夜も巣口で警戒するキイロスズメバチの門衛♀【暗視映像】
2014年8月中旬
▼前回の記事
キイロスズメバチ♀日没後の営巣活動:造巣と夜警【暗視映像】
キイロスズメバチ移動巣の定点観察#5
更に夜が更けるとキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀は皆、造巣活動や外出を一切止めて巣内に引っ込んでしまいました。
昼夜の別なく働くモンスズメバチとは異なり、やはりキイロスズメバチは夜行性ではないようです。
普通に考えれば、おそらく明るくないと目が見えないのでしょう。
しかし少なくとも門衛だけは起きていて巣口から外界を見下ろし、警戒しながら身繕いしていました。
そっと近づき巣口にズームしてみると、巣内で蜂がガサゴソ活動する音が聞こえました。
巣口からゴミが落下しました。
胃カメラのようなファイバースコープを差し込んでみない限り巣内の本当の様子は窺い知れませんが、夜のキイロスズメバチは完全に寝静まっている訳ではないようです。
例えば女王蜂の産卵であるとか、外被を内側から削り取りその巣材を再利用して育房や巣盤を作る作業は、夜間も続いていてもおかしくありません。
ただし、もしかすると巣に近づく私の存在を匂いや物音などで感知して、警戒した蜂が目覚めてしまった可能性も考えられます。
暗視可能な無人カメラを遠隔操作して監視すれば決着が付くでしょう。
つづく→シリーズ#6:深夜の総員臨戦態勢
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鳥の糞に群がるクロオオアリ♀
2014年9月中旬
里山の遊歩道に生えたオオバコの葉にクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀が3匹群がっていました。
何を食べているのかよく分からないのですが、鳥の糞の落とし物でしょうか?
それとも虫の死骸に白カビが生えた物かな?
(そんな感染リスクのある物にアリは寄り付かない気がしますけど。)
鳥の糞に含まれる未消化の虫の残骸なのかもしれません。
途中から1匹が餌から離れ、身繕いを始めました。
獲物を解体するのではなく、その場で夢中になって食べています。
途中から更に1匹の小さなアメイロアリ♀?(自信なし)が近づき、こっそり盗み食いしています。
巨大なクロオオアリの脚先を齧っては逃げるヒットアンドアウェイの嫌がらせを繰り返し、獲物を奪おうとしています。
噛まれる度にクロオオアリはピクッと足を引っ込めます。
息を吹きかけるとアリ達は慌てて走り去りました。
その隙に獲物の全体を記録します。
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