2014/08/01

ウツギの花で採餌するウツギヒメハナバチ♀



2014年6月中旬

堤防に咲いたウツギの群落でウツギヒメハナバチ♀(Andrena prostomias)が採餌のため訪花していました。
後脚の花粉籠に黄色の花粉団子を満載しています。

ウツギが開花する時期だけに営巣する究極の狭訪花性のハチです。



同定のため撮影後に同一個体を採集しました。
憧れのウツギヒメハナバチを見つけたのは初めてで、近縁種コガタウツギヒメハナバチとの識別が難しいらしいのです。
ウツギヒメハナバチとコガタウツギヒメハナバチの頭楯での見分け方については、廊下のむしさんのブログが参考になりました。
今回の個体は頭楯が平らなのでウツギヒメハナバチ♀のようです。


背面(採集時に腹背の上部を傷つけてしまった?)
側面
胸背
胸背
腹背(第2〜4腹節後縁に明瞭な白色毛の横帯)
顔(頭楯がほぼ平ら)
顔(大顎)
左翅の翅脈
腹面
左後脚の花粉籠
胸部側面

シロシタホタルガ(蛾)の幼虫を見つけた!



2014年6月中旬

里山の雑木林の下草でシロシタホタルガNeochalcosia remota)の幼虫を見つけました。
葉表の中央にじっとしており、非常に目立ちます。
いかにも毒を有する虫の警告色っぽい派手な出で立ち。

※ 『繭ハンドブック』p73によると、本種の「幼虫は葉の表にいるためとても目立つ。」
へんてこな芋虫ですね。
どちらが頭なのかもよく分かりません。
枝でつついてみても、特に威嚇行動などは見られませんでした。
防御用に体液を分泌するらしいのですが、確認できませんでした。
脱皮前で不活発な眠の状態なのかな?
幼虫が乗っている葉(種名不詳)は少なくとも食草(サワフタギなど)ではないようです。ツワブキ
未採寸、未採集。
繭を紡ぐらしいので、機会があれば飼育してみたいものです。


【追記】
※ 『日本動物大百科9昆虫II』p81に「シロシタホタルガの幼虫の警告色」と題した写真が掲載されていました。
同じマダラガ科に属するミノウスバの場合、
幼虫は強く押さえられると、各体節から、妙なにおいのする透明な液の玉を分泌する。この液は粘性が強く、においは青くさいような、なんともいえない不思議なものだ。(中略)この分泌液のなかには毒物のシアン配糖体が含まれているという。(中略)ミノウスバ幼虫の分泌液は捕食者に対する忌避効果をもっており、幼虫の派手な体色は警告色としての機能をもっていることが実証されている。



2014/07/31

線路標識とモズ♂(野鳥)



2014年6月中旬

鉄道標識のてっぺんに乗ったモズ♂(百舌鳥;Lanius bucephalus)が線路の砂利や辺りの水田を見下ろしています。
おそらく獲物を探しているのでしょう。
最後はいきなり飛び降りました。
(映像はここまで。)

モズ♂は近くの畦道の境界標に一瞬止まったのですが、再びすぐに飛び立つと水田を横切って行きました。
一瞬の出来事でしたけど、狩りには成功していないと思います。





ランダムに記事を読む

  • ウスモンフユシャク♂は準備運動なしで飛べる【冬尺蛾】24/01/2012 - 0 Comments
  • リョウブを訪花するスミスハキリバチ♀06/10/2013 - 0 Comments
  • トビイロスズメ(蛾)幼虫の排便【10倍速映像】12/02/2020 - 0 Comments
  • 獲物を求めて飛び回り、スギ大木の剥がれかけた樹皮の裏を調べるヒメスズメバチ♀04/04/2024 - 0 Comments
  • 深夜の溜め糞場ではしゃぎ回り格闘遊びをする2頭のホンドタヌキ幼獣【トレイルカメラ:暗視映像】27/01/2023 - 0 Comments