2013年9月上旬
住宅地の道端に咲いたミソハギでハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ、Euaspis basalis)が花蜜を吸っていました。
こんな平地で会えるとは嬉しい驚きでした。
労働寄生種のハラアカヤドリハキリバチは♀にもスコパ(花粉刷毛)が無いので、私には性別が見分けられません。
葉が茎を抱かず、規則正しい十字対生なのでミソハギと判明。
葉、茎ともに無毛です
『野草見分けのポイント図鑑』p143より
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葉は十字対生 |
2013年9月上旬
アメリカシロヒトリの飼育記録1
イワガラミの葉裏に一匹だけ隠れていたアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)の幼虫を近所で採集して来ました。
巣網での集団生活を解散して単独行動なので、4齢以降と思われます。
(この時点で亜終齢であることが後に判明します。)
ミニタッパ容器に隔離して飼育することに。
毎朝、新鮮な食草としてイワガラミの小さな葉と入れ替えてやると一日でほぼ一枚の葉を食べ尽くしました。
食欲旺盛な食べっぷり(食害)を微速度撮影で記録してみました。
朝から晩まで約12.5時間、10秒間隔でインターバル撮影した4,511枚の連続写真を元に早回し映像を作成しました。
外側を向いて葉に止まり、葉縁からきれいに蚕食していきます。
撮影中に照明で照らし続けても葉の陰に隠れたりしないのは意外でした。
この日は葉裏に毛虫を乗せてやったら、ずっとそのままでした。
堂々と摂食・休息・排泄のサイクルを繰り返します。
容器にサランラップで蓋をしていたら、葉から蒸散した湿気でサランラップが次第に曇ってきてしまいました。
小孔を開けても良いのですが、容器の底にティッシュを敷くと糞の掃除も楽になり蒸れ防止にもなる(ラップに結露しない)ことが後に分かりました。
つづく→「脱皮が近いアメリカシロヒトリ終齢幼虫【蛾:微速度撮影】」
2013年8月下旬
道端の庭先に咲いたクマツヅラの群落で夕方にトモンハナバチ♀(Anthidium septemspinosum)が花蜜を吸っていました。
可憐な花から忙しなく飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
花に着陸すると蜂の体重で細い茎がしなります。
同一個体を通常のHD動画にも撮ってみました。
このように背景がごちゃついていると、AF頼みのカメラでは被写体にズームしたときに奥ピンになりがちでとても撮り難くフラストレーションが溜まります。
食後の蜂は近くの潅木の葉に乗って身繕いしてから飛び去りました。
巣の方角は見失いました。
トモンハナバチは借坑性らしいので、来年は竹筒トラップを仕掛けて営巣行動を観察してみようと思います。
この花を見るのは初めてで、名前を知りませんでした。
おそらく園芸種でハーブの仲間かな?と思いつつ植物の掲示板で問い合わせた所、クマツヅラだろうと教えて頂きました。
まっすぐな茎の先に白い小さな花が咲いています。
以下の写真は後日、現場を再訪して接写した花と葉。