2011/10/24

クロハナムグリの訪花と脱糞



2011年10月上旬

林道脇で咲き誇る野菊の群落で白い花にクロハナムグリGlycyphana fulvistemma)が一匹止まっていました。

野菊の区別は私には勉強不足で分かりません。
シロヨメナ? ゴマナ? (当てずっぽう)

クロハナムグリの口器が花に埋もれてよく見えず(まさに「花潜り」)、実際に花粉を食べているかどうか不明です。

クロハナムグリを摘み上げて手に乗せると死んだふりをしました(擬死)。
慣れると起きて掌を歩き回り始めました。
静止しても触角だけは頻りに動かしています。
いきなりクリーム色の液状便を私の掌に勢いよく排泄したので吃驚(@1:22)。
しばらくすると、翅を広げて飛んで行きました(映像撮り損ね)。
離陸前に体重を軽くするために脱糞したのかもしれません。






2011/10/23

条網でハナグモ♂を捕食するオナガグモ♀(蜘蛛)



2011年10月上旬

神社の境内にある小さな祠の軒下で緑色型のオナガグモ♀(Ariamnes cylindrogaster)が条網を張り、いつも静止していて松葉のようです。
この日は何やら食事中でした。
オナガグモがときどき歩脚を動かします。
よく見ると獲物はクモのようです。
オナガグモが実際に他のクモを捕食するのを見たのはこれが初めて。
※ 3年前の観察記録→「ガガンボを食べるオナガグモ♀幼体
(右下)一時捕獲して炭酸ガス麻酔下で採寸。

撮影後に獲物ごと採集しました。
現場では腹背が緑色だったのでサツマノミダマシかな?と山勘で予想しました。
(他に緑のクモはいたっけな?)
腹面に外雌器が見えたので♀成体だと思います。
持ち帰ると獲物は死後変色してしまい、軽く糸でラッピングされているせいもあって不明瞭です。
クモ蟲画像掲示板にて問い合せたところ、外雌器のように見えるけどこれはハナグモEbrechtella tricuspidata)の♂と写真鑑定してもらいました。
言われてみると確かに触肢が膨らんでいますね。
関連記事→4年前に撮ったハナグモ♂の動画

ラッピングされた獲物を回収して何を食べているのかメニューを調べたいとき、クモの糸だけをきれいに溶かす方法(薬品)があれば楽なのに…といつも思います。
ピンセットで糸を剥がそうとすると不器用な私は獲物まで破損してしまうのです。
何か良い知恵やノウハウをご存知の方は教えてください。
「液浸状態で丁寧に取っていくしかないように思えます」との回答でした。
アルカリで処理すると肝心の獲物まで溶けてしまいそうな気がします。
クモの糸だけを溶かすタンパク質分解酵素を見つけて特許を取れば、ビッグビジネスの予感が…しませんね。 




オナガグモが他のクモを狩る瞬間を観察してみたいと熱望しつつ幾星霜。
実は後日、オオハエトリを捕獲し私の手から糸を引いて逃げようとする(懸垂下降)ところをオナガグモの条網に放とうと試みました。
しかし片手で動画を撮りながらだと難しくて失敗…。


2011/10/22

キタササキリ♀



2011年10月上旬

見慣れないキリギリスがクズの葉に乗って静止していました。
おそろしく長い産卵管が印象的です。
触角もすごく長く、側面から撮ったときの翅の色が薄い。
(ストロボの白飛びかも。)
動画撮影中に跳んで逃げてしまいました。
帰ってから自分なりに調べてみると、どうやらキタササキリ♀成虫らしい。


【追記】
『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』p120によると、キタササキリは北海道にしか分布しないらしいので、別種かもしれません。
ネット検索では本州も分布域としている方もいらっしゃったのですけど…。





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