2020/10/24

電線から飛んで逃げ遠くの電柱に止まり直すノスリ(野鳥)

 

2020年7月下旬・午後17:15頃・くもり 

夕方の農村部でノスリButeo japonicus)が電線に止まっていました。 
電柱ではなく細い電線に止まる猛禽類は珍しい!と思った私がカメラを向けると、途端に警戒したノスリは飛び去ってしまいました。 
力強く羽ばたきながら田園地帯を水平に飛ぶノスリの雄姿を流し撮りしました。
最後は滑空してから減速のためグイッと急上昇し、電柱の天辺にフワリと着陸しました。

▼関連記事(1年前の撮影:最初の止まり場がほぼ同じで、飛び去る方角が違う) 
電柱の天辺で鳴き、飛び立つトビ(野鳥)

リョウブの花蜜を吸うトラフシジミ夏型

 

2020年7月下旬・午後14:00・くもり 

峠道の横に自生するリョウブの灌木で夏型のトラフシジミRapala arata)が訪花していました。 
翅を閉じたまま吸蜜しています。 
その間、閉じた後翅を互いに擦り合わせ、尾状突起を触角のように動かしています。(自己擬態)

この組み合わせは初見です。
▼関連記事(11年前の撮影) リョウブの蕾に産卵するトラフシジミ春型♀


 

2020/10/23

ヒメイワダレソウの花蜜を吸うヤドリコハナバチの一種♂

 

2020年7月下旬・午後12:00頃・くもり 

郊外の民家の庭先の花壇に咲いたヒメイワダレソウの群落で黒い小さな蜂が訪花していました。 
腹部中央部の体節だけが鮮やかな赤色で、とてもよく目立ちます。 
花の上を低空飛行で飛び回るものの、なかなか花に着陸しないので、狩蜂の探餌飛翔かと初めは思いました。
しかし、ようやくヒメイワダレソウの花で吸蜜しました。 
派手な体色はいかにも労働寄生種っぽいのでは?と思いつつ『日本産ハナバチ図鑑』で調べてみると、コハナバチ科ヤドリコハナバチ属(Sphecodes)の一種♂と判明しました。 
予想通り、コハナバチ科の他種に労働寄生するらしい。 
ほとんど背側しか撮れていませんが、一瞬見えた頭楯が白いので、おそらく雄蜂♂だと思います。 
ヤドリコハナバチ属は種数が多く、採集して標本を精査しないと同定は無理そうです。 
『独居から不平等へ:ツヤハナバチとその仲間の生活』p197によると、
ハナバチ類は、全動物界でも多くの労働寄生者を生み出した。
労働寄生種のハチは決まってなぜ派手な体色になるのか?という素朴な疑問が私はずっと以前から気になっています。 
いずれエボデボで解明されるのでは…?と夢想しています。

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