2020/06/27

マメガキの花で採餌する謎のハナバチ♀



2019年6月下旬・午後14:40頃

民家の庭木のマメガキで見慣れないハナバチ♀が正当訪花していました。
花筒の外側で触角を脚で拭いました(身繕い)。
花からの飛び立ちに失敗したものの、着地した葉の上からすぐにまた飛び去りました。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、腹背に縞模様がありました。
頭楯は黒。
トモンハナバチ♀でもマルハナバチの仲間でもありません。
ハキリバチ科の♀だとすれば腹面のスコパに黄色い花粉を付けているはずです。
それよりも後脚の花粉籠に黄色い花粉団子を少量付けているように見えます。(つまりハキリバチ科ではない?)
この蜂の名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えてもらえると助かります。


採餌
身繕い

樹上で尾羽を開閉するハシボソガラス(冬の野鳥)



2020年2月上旬・午後16:12

平地に聳え立つメタセコイア(=アケボノスギ)の梢に2羽のハシボソガラスCorvus corone)が止まっていました。
おそらく♀♂つがいなのでしょう。

落葉した枝の上の方に位置する個体が尾羽をパッパっと何度も開閉しているのが気になりました。
ただし鳴き声は発していません。
これにはどんな意味があるのでしょう?
求愛行動なのか、それとも私に対して警戒しているのかな? 

過去のブログを「ハシボソガラス 尾羽 開閉」で検索してみると、2年前の早春に撮った動画の記事がヒットしました。

縄張り意識の強い早春のハシボソガラスに怒られた(野鳥)
ハンノキ樹上でトビとハシボソガラスの神経戦(野鳥)

尾羽の開閉は、1羽のときもあれば2羽のときもありました。
カラスの繁殖開始期に見られる威嚇や緊張を表す行動のような気がしてきました。
繁殖期が始まると、営巣(予定)地を中心とした縄張りを他のカラスに対して防衛しないといけません。
今回のハシボソガラスも領空侵犯されないように高木の梢から油断なく周囲を見張っていたのでしょう。



【追記】
菅原光二『カラスのくらし (科学のアルバム)』によると、春になって♀に求愛する♂は尾羽を広げるのだそうです。
 草木が芽吹きはじめる4月になると、カオー、カオーとかん高いカラスの鳴き声がしばしばきこえてきます。 頭を上下にふり、尾羽をひろげて、1羽のカラスが鳴き声をあげながら、もう1羽のカラスの前を歩きまわっています。じつは、♂のカラスが、♀のカラスに結婚をもうしこんでいるのです また、この時期には、♀のカラスが♂のカラスに食べ物をねだることがあります。この行動は、のちにたまごをうむ♀のカラスに、より多くの栄養分をあたえることにやくだっているようです。(p14より引用)


この本は児童向けで、ハシブトガラス/ハシボソガラスを特に区別せずにカラスとして記述しています。
私は未だカラスの求愛行動を実際に観察できていないのですが、今回撮影した2月上旬は求愛するにはまだ早いと思います。

2020/06/26

川面でオナガガモ♀を囲い込んで求愛する♂の群れ(冬の野鳥)その3:少数♂による囲い込みの例



2020年1月上旬・午後15:45頃・くもり


▼前回の記事
川面でオナガガモ♀を囲い込んで求愛する♂の群れ(冬の野鳥)その2:喧嘩に負けた♂が♀に八つ当たり

川面で4羽のオナガガモ♂(Anas acuta)が1羽の♀を取り囲んで求愛しています。
今まで見てきた「取り囲み」よりも集団婚活に参加する♂が少ないせいか、♀へのマークが甘くルーズな群れでした。
♀の一番番近くに居た♂αがライバル♂βに突進すると威嚇して追い払いました。
しかし♀の傍には別のライバル♂γδが2羽も残っているので油断できません。(漁夫の利を狙うかも)

♀から離れてしまった♂αが、慌てて♀の元に飛んで戻ろうとしたら、驚いた♀が飛び立ってしまいました。
残りの♂γδも即座に♀を追いかけて飛び立ちます。

私の勝手な妄想ですが、もしかするとこの♀は強くても♂αのことがあまり好きではなくて、逃げるチャンスを窺っていたのかもしれません。
囲い込みに参加しないで川面に浮いているだけの♂もたくさん居る点が興味深く思います。(若鳥の可能性は?)
婚活中のオナガガモは♂も♀も互いに選り好みしているようです。

一連の行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
此岸に向かって飛行中も、♂αが♀の左横でぴったりと密着マークしています。
逃げた♀は少し飛んだだけで同じ川にすぐ着水し、♂4羽による求愛の囲い込みが再開されます。

【追記】
求愛の囲い込みに4羽の♂しか参加しなかったからと言って、この♀があまり人気がないとは限りません。
♂同士の争いで囲い込みから♂が次第に脱落していき、残り4羽まで花婿候補が絞られたのかもしれません。
♀は最後に残った♂と交尾すると思われますが、未だそこまで観察できていません。


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