2018年4月中旬
住宅地の火事で焼け落ちた廃屋にスズメ(Passer montanus)が来ていました。
てっきりスズメが火事現場跡の木炭を食べているのかと思った私はカメラを手にいそいそと近づきました。
▼関連記事
・木炭を採食し幼鳥に巣外給餌するハシボソガラス(野鳥)
・木炭を採食するカワラヒワ(野鳥)
すると警戒したスズメは、焼け爛れたトタン屋根に飛び乗って避難。(映像はここから)
慌てたせいでスズメは嘴に咥えていた羽毛を落としてしまいました。
すぐに取り戻そうとしたものの失敗。
1枚の羽毛だけ上手いこと舞い戻ってきたのを拾い直しました。
産座用の巣材として運ぶ途中なのでしょう。
最後は羽毛を咥えて飛び去りましたが、巣の位置は突き止められませんでした。
もしかすると火事現場跡に野鳥の焼死体(焼き鳥)が転がっていて、そこから羽毛を毟り取っていたのでしょうか?
とても気になりますけど、焼け跡に勝手に踏み込んだりすると火事場泥棒と誤解されますから、私も立ち去りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018年2月下旬
▼前回の記事
室内で越冬するオニグモの擬死落下(蜘蛛)
室内で越冬しているオニグモ(Araneus ventricosus)亜成体?がしばらく行方不明だったのですが、約2週間(13日)ぶりに再会しました。
南壁の天井隅で歩脚を縮こませて寝ていました。
腹面をこちらに向けていたので、クモとはなかなか気づきませんでした。
夜にハンディカムを近づけてそっと息を吹きかけると、オニグモは目覚めて方向転換しました。
背景の天井が白いので、辺りに張り巡らせた糸がほとんど見えません。
採寸代わりに私の指を並べて置いたら走って逃げました。
オニグモは飲まず食わずでひたすら春が来るまで休眠するのでしょう。
野外に比べて遥かに暖かい室内ではむしろ体力を消耗してしまいそうな気がします。
それより気になったのは、オニグモの近くで薄黄色の紡錘形の繭が不規則網に吊るされていたことです。
これは室内でよく不規則網を張っているオオヒメグモに寄生するマダラコブクモヒメバチの空繭ですかね?
『繭ハンドブック』p94によると、マダラコブクモヒメバチの繭の色や大きさは様々らしい。
それとも、このオニグモを寄主とする別種の寄生蜂の繭なのかな?
(寄主を食い殺すはずでは?)
この空繭がいつから天井隅にあったのか、全く気づきませんでした。(かなり古い空繭かもしれません)
つづく→室内で冬越し中のオニグモ(蜘蛛)がカーテンレールを徘徊【暗視映像】
2018年4月中旬
民家の庭に植栽されたウメ(白梅)の木が満開に咲いていました。
今年もヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)が吸蜜しにやってきまし。
嘴には未だほとんど花粉が付着していませんが、下顎が黄色い花粉で汚れているのを確認できました。
ヒヨドリが次の花で吸蜜すると、この花粉が次の花の雌しべに触れて、受粉が成立します。
昆虫が少ない早春に咲くウメは甘い花蜜を報酬として鳥類に受粉を助けてもらう鳥媒花なのです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
 |
ヒヨドリ(野鳥)@白梅+訪花吸蜜 |