2024/08/07

ニホンアナグマが巣穴に入ると中から虫の大群が慌てて逃げ出す【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬

シーン0:10/27・午後12:59・気温24℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れたアナグマの営巣地(セット)の様子です。 


シーン1:10/31・午後16:56・気温14℃(@0:03〜) 日の入り時刻は午後16:45 
日没後に左からノソノソ歩いて来たニホンアナグマMeles anakuma)ががアクセストレンチを辿ってそのまま巣穴Lに入りました。 
それと入れ替わるように、巣内から大量の虫が蜘蛛の子を散らすように外にわらわらと出て来ました。 
不思議なことに、入巣Lしたアナグマはこの虫の大群を捕食するどころか、その存在に全く気づいている素振りがありません。 
「同じ穴のむじな」とよく言われますが、アナグマは虫の居候に対しても寛容なのでしょうか?
映像を見直すと、アナグマが入巣する前から巣口L付近(トンネルの天井部)に謎の虫が群がっていました。 
小さな虫の動きが分かりやすいように、5倍速の早回し映像でお届けします。 



監視カメラで同様の現象が何度も録画されているということは、謎の虫の大群は、アナグマが帰巣するたびに外に一時避難しても、ほとぼりが冷めたら巣内にこっそり戻ってくるようです。 
トレイルカメラは動く熱源に反応して録画する仕組みなのですが、変温動物の昆虫だけがいくら動き回っても、巣穴に戻る様子は記録されません。
それとも、巣内で虫が続々と生まれているのでしょうか?


シーン2:10/31・午後16:59(@0:27〜) 
約2分後に、同じ巣口Lからアナグマが顔だけ出して外の様子を伺っていました。 
慎重にアクセストレンチまで身を乗り出して周囲を警戒しています。 
左奥(茂みの陰)を気にしているようです。 
セットに接近する侵入者(例えばタヌキ)に気づいたのでしょう。 

さっき巣坑の入口付近で虫の大群とすれ違ったはずなのに、アナグマの全身の毛皮に虫が付着していないのが不思議です。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
アナグマの巣穴に大群で居候する謎の虫の正体を突き止めるのが今後の課題です。
秋になると、ホンドタヌキやホンドテン、アオゲラがアナグマの巣穴(空き巣)に通ってこの虫を捕食していました。

アリの巣がある可能性も考えましたが、アリよりは大きな虫のようです。 
もしもクロスズメバチが地中で営巣していたら、さすがに私も昼間に巣口を飛び回る蜂の存在で気づくはずです。 
まだ秋なのに、早くも越冬のために昆虫が巣穴に潜り込んでいたのでしょうか? 
もしもダニやシラミなど吸血性の体外寄生虫なら、せっかく宿主が帰巣したのに逃げ出すはずがありません。 
蜘蛛の子を散らすように逃げたのは、本当にクモの幼体だったのかもしれません。
いろいろと推理してきましたが、今のところ一番有望なのは、カマドウマの幼虫など穴居性の昆虫が昼間は安全な暗所(シェルター)に潜んでいたのではないか?と推測しています。 



【アフィリエイト】

夜明けの林床で餌を探すカケスとシロハラ?【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年10月下旬・午前5:50・日の出時刻は午前5:50 

平地の二次林でニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、ちょうど日が昇る時刻に野鳥が2羽現れました。 
小雨が降っていてかなり薄暗いので、暗視モードでカメラが起動しました。 

手前にいるのがカケスGarrulus glandarius)です。 
両足を揃えたホッピングで右に移動すると、奥の二次へ飛び去りました。 

奥の林内にいる小鳥はシロハラTurdus pallidus)ですかね? 
林縁からセットに出てきました。 
林床の落葉を嘴でめくって、下に隠れた虫を探しています。 
シロハラ?の落ち葉めくり行動を1.5倍に拡大した上でリプレイしてみました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。

2024/08/06

果皮を剥く作業中に斜面を転げ落ちたオニグルミ落果を暗闇で探す野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2023年10月下旬 

シーン0:10/24・午前10:03(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
山林の斜面を抜ける獣道でカラマツの根元に給餌場を設けました。 
緑の果皮が付いたままのオニグルミ落果を画面の中央に30個山盛りにして並べました。 
左の窪みには残り6個の山があるはずなのですが、隠れてしまっています。 

給餌場のクルミが斜面を転げ落ちて紛失しないように、ストッパーとして数本の落枝を餌場の直下に横向きで並べておきました。 


シーン1:10/26・午後21:14(@0:04〜) 
野ネズミ(ノネズミ)が右の餌場Rに来ていました。 
次に運ぶクルミを選んでいる最中に、うっかりクルミの山を崩してしまい、別の1個が転がり落ちました。 
ドングリころころ、どんぐりこ。お池にはまってさぁ大変♪
(私の目論見通り、ストッパーのおかげで斜面の途中で止まりました。) 
選んだオニグルミ落果の果皮をその場で齧って剥き始めました。 
果皮をきれいに剥き終えたオニグルミ堅果を口に咥えると、カラマツの根本を右から登り始めました。 
ところが途中でクルミを落としてしまい、慌てて追いかけます。 
(これまたストッパーのおかげで斜面の途中で止まりました。) 
暗闇では落とし物を見つけられず、あっさり諦めた野ネズミは、たまたま見つけた別のオニグルミ落果の果皮を改めて剥き始めました。 
作業の途中で近くに落とし物を発見した野ネズミは、拾い直して左へ持ち去りました。 
野ネズミにとって、私がせっかく置いたストッパーの存在はクルミを運搬する上で邪魔な障害物でしかないようです。 


シーン2:10/26・午後21:21(@1:25〜) 
5分40秒後、野ネズミが餌場Rに戻って来ていました。 
次に選んだオニグルミの果皮を剥いていると、手元が滑ったのか、またもや斜面の左下に転がり落ちてました。 
辺りを探し回った末に、今回はなんとか落とし物を見つけ出しました。 
野ネズミは闇夜で全く(ほとんど)目が見えてないことが暗視動画から伝わります。 
その場で皮剥きを再開しました。 
結果的に、カメラのより近くで果皮剥き作業をしてくれるようになりました。 
残念ながら、このクルミ堅果を持ち去るシーンは撮れていませんでした。 


シーン3:10/26・午後22:30(@2:55〜) 
餌場Rに戻ってきた野ネズミがオニグルミ落果の果皮をせっせと齧り取っていると、不安定だったその落果が斜面から転がり落ちました。 
慌てて追いかけたものの、なぜか隣りにあった別のクルミの皮を剥き始めました。 
果皮を剥いたオニグルミ堅果を持ち去って貯食するまで見届けられませんでした。


【考察】 
こうして野ネズミのうっかりミス(NG集)をまとめてみると、なかなか面白いですね。 
私がこんな不安定な斜面に給餌場をいい加減に設置したばかりに、研究のために実験室できっちりデザインされた人工的な環境よりも、野ネズミの臨機応変な対応力がより見えてきました。 




【アフィリエイト】

ランダムに記事を読む

  • 春の訪れとともに電柱の集団塒に戻ってきたハクセキレイ(野鳥)31/05/2017 - 0 Comments
  • 飛べ!シロスジベッコウハナアブ【ハイスピード動画】09/01/2015 - 0 Comments
  • 巣を撮ると激しく怒る繁殖期のハシブトガラス♀♂(野鳥)♪19/08/2017 - 0 Comments
  • 線路沿いの枯れた藪で採食する晩秋のハシボソガラス(野鳥)21/10/2019 - 0 Comments
  • 越冬用営巣地で初冬の晩にあくびするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】21/10/2024 - 0 Comments