2023/03/05

センチコガネがタヌキの糞を巣穴にせっせと運び、戸締まりして中に籠もるまで【10倍速映像】

 



2022年9月中旬・午後12:05〜12:25・晴れ・気温30℃ 

スギ林道上に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞をセンチコガネPhelotrupes laevistriatus)が横の巣穴にせっせと運び込んでいます。 
その仕事ぶりをタイムラプスで記録したかったのですが、あいにくこの日は三脚を持参していませんでした。 
仕方がないので、カメラを地面に置いてローアングルで微速度撮影することにします。 
適当な小石をカメラの下に敷いて少し斜めに固定し、センチコガネの巣口に狙いを定めます。 
10倍速の早回し映像をご覧ください。 

タヌキの糞塊を少しずつ糞玉にして巣穴に搬入するためにセンチコガネは何度も往復しています。
巣内でセンチコガネが移動するとスギの落葉がモコモコと上下動するので、深い巣穴というよりも浅い隠れ家なのかもしれません。 
後半になるとセンチコガネは巣口を中から糞玉で塞ぎました。 
1日分の充分な食料(獣糞)を溜め込んで(貯食)満足したのでしょう。 

撮影後に糞虫を採集して性別を調べるつもりだったのに、後半になるとセンチコガネは巣穴に篭もって外に出て来なくなってしまいました。 
私の殺気を感じて隠れた可能性もありますが、時間帯が午後になると貯食活動を停止して巣内に籠もり、幼虫のために糞玉を加工したり自分の食事に専念したりするのでしょう。 
糞虫の巣穴を発掘調査するにはミニスコップも必要ですね。 

センチコガネが勤勉に働いている間、キンバエの仲間やキバネクロバエ?など多数のハエもタヌキの溜め糞を吸汁しに群がっていました。 
更に、そのハエ類を狩って捕食しようとサビハネカクシOntholestes gracilis)やアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシPlatydracus brevicornis)が溜め糞上をうろついて虎視眈々と獲物を待ち伏せしています。 

白っぽいザトウムシの一種がタヌキの溜め糞を何度か横切りました。 
溜め糞場そのものには特に用が無いようで、素通りしただけです。 
カマドウマの一種も溜め糞を通過しました。 
他には多数のアリも徘徊しています。 

余談ですが、溜め糞場で私が長撮りしている間、周囲の森から何か硬い物をガリガリ齧る音が延々と響き渡り、気になりました。 
残念ながらカメラの仕様で微速度撮影では音声が録音されません。 (無音)
現場から少し離れた斜面(スギ植林地の端)に自生するオニグルミの木で野生動物が堅果(クルミの実、落果?)を齧る音だろうと想像がつきます。
もし万一イノシシやクマだとニアミスが怖いので、こっそり様子を見に行くのは自重しました。 
後になって思えば、リスの仕業だったのかもしれません。 

2023/03/04

珍しくタヌキの溜め糞のすぐ横に排便するニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月中旬 

里山のスギ林道にトレイルカメラを設置して、タヌキとアナグマが共有する溜め糞場sを長期監視しています。 

シーン1:9/13・午後20:23・気温23℃ 
冒頭から、画面の左端にニホンアナグマMeles anakuma)が登場しました。 
おそらくスクワットマーキングで下草に匂い付けしているのでしょう。 
しばらくすると、また左から戻って来ました。 
自分たちの溜め糞場の匂いを嗅ぎ回ると、カメラの方を向いてしゃがみました。(@0:20〜) 
手前に向かって歩きながら脱糞したように思うのですが、横向きまたは後ろ向きになってくれないと肛門が見えず、排便の有無は分かりません。 
下草やスギ落ち葉にスクワットマーキングしただけかもしれません。 


シーン2:9/16・午後20:33・気温21℃ (@0:37〜) 
3日後もほぼ同じ時刻の晩に登場しました。 
林道上のあちこちで腰を落として尻を擦りつけながら歩き回ります。 (スクワットマーキング)
今回初めて、アナグマがタヌキの溜め糞のすぐ横で対抗するように排便しました。(@0:48〜) 
今までは同じ溜め糞場sの中でもタヌキとアナグマは棲み分けるように別々の場所に排便していたので、今回の所業に驚きました。
遂にタヌキとの長い冷戦(膠着状態)が破られて、アナグマが挑発行為に出たのでしょうか?

アナグマはいつものように糞切りが悪く、後半は軟便をボトボト垂れ流しながら左に立ち去りました。 
タヌキと違ってアナグマは溜め糞場の広範囲に匂い付けするために意図的に大便を撒き散らすのでしょう。

この個体はアルビノではなく、顔に黒い縦縞があるようです。 
(シーン1とは別個体のような気がするのですが、自信はありません。)

※ カメラから照射される赤外線が強過ぎるので、動画編集時に白飛びを少し和らげました。 



シラハギの花で採餌するハキリバチの一種♀【名前を教えて】

 

2022年9月中旬・午後16:00頃・晴れ 

墓地の片隅に咲いたシラハギ(白萩)にハキリバチの一種♀が訪花していました。 
ハエのような羽音♪を立てて、花から花へ忙しなく飛び回ります。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、腹部下面のスコパに黄色い花粉を運んでいました。 
白萩の蝶形花で吸蜜し、花粉を集めていたようです。 

横の道を車が通ると、蜂は逃げてしまいました。 
風揺れにも悩まされ、他にはシジミチョウの仲間も来ていたのに撮り損ねてしまいました。

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