2022/12/06

休耕田で干し草を掻き分けて虫を探すハシボソガラス(野鳥)

前回の記事:▶ 夕方の休耕田で上昇気流の風待ちをする2羽のトビが飛び立つまで(野鳥)

2022年8月上旬・午後16:30頃・くもり(やや風が強い) 

休耕田で刈った干し草があちこちに集められています。 
その原っぱで1羽のハシボソガラスCorvus corone)が餌を探し歩いていました。 
干し草の山を嘴で掻き分けて、中に隠れている虫(コオロギなど?)を探しているようです。 
立ち止まって左足で頭を掻きましたた。 

このハシボソガラスは、どうして近くに居るトビMilvus migrans)に対してモビング(擬攻撃)を仕掛けて縄張りから追い出さないのか、不思議でなりません。 
図体の大きなトビも地上ではあまり怖くありません。(飛べないトビはただの的だ) 
仲間を呼び集めて集団リンチ(モビング)をしてもおかしくないでしょう。 
トビの背後から慎重に忍び寄って嫌がらせするのかと初めは思ったのですが、そうではなくて、ひたすら採食行動に熱中しています。 
どうやら繁殖期(子育て)が終わったカラスは、天敵の猛禽類に対して寛容になるようです。
ズームインして撮った動画ではトビとカラスが近くに居るように見えますが、実際には前後に結構離れているのかもしれません。(遠近感の錯覚)





柳の樹液に殺到して争うシロテンハナムグリの群れ

前回の記事:▶ 柳の枝を登り排尿するシロテンハナムグリ
2022年8月上旬・午後18:00頃・晴れ 

河畔林にある柳(種名不詳)の樹液酒場を定点観察しています。 
この日は夕方に来てみると、シロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)の大群で大盛況でした。 
特に柳の枝先をノコギリで切り落とした切り口から樹液が滲み出しているらしく、そこが大人気でした。 
シロテンハナムグリの体色は構造色なので光の加減かもしれませんが、珍しく緑色に輝く個体が混じっていました。 

冒頭シーンでは、樹液の芳香に誘引されて左から新たに飛来した個体が、枝の切り口に着陸した様子を1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
ハナムグリの仲間なので、前翅を閉じたまま後翅のみを広げて飛んでいることが分かります。 
直後に等倍速でリプレイ。 

シロテンハナムグリには角や大顎など喧嘩に使える武器はありませんが、混み合った樹液酒場では激しい占有行動(小競り合い、闘争、喧嘩)が繰り広げられていました。 
先客の腹の下に頭を潜りこんで押しのけ、強引に割り込もうとしています。 
そうはさせまいと樹液を吸汁しながら後脚で蹴って牽制しようとするものの、相手の鞘翅がツルツル滑って有効な攻撃になりません。 
互いに押し合いへし合いしています。
小競り合いで騒然としているのは、発酵した樹液で酔っ払っているからかな?

右隣りの枝の切り口にもシロテンハナムグリが集まっています。 
枝の途中がえぐれた部分(ミニ樹洞)でも1匹のシロテンハナムグリが樹液を舐めていました。 
ズームアウト中にたまたま柳の枝の背後に居た個体が排尿したようです。(@1:55)
透明な液体が飛び散りました。

こんなに多くの個体が集まっているのに、求愛・交尾などの配偶行動が全く見られないのは不思議です。
色気より食い気なのでしょうか? 
シロテンハナムグリの性別を見分ける方法を知りたいものです。 

これほど多数のシロテンハナムグリ集団を見るのは初めてかもしれません。
クロヤマアリのワーカー♀とハエ類(種名不詳)も樹液酒場に集まっていました。 
この日はクワガタムシなど他の甲虫は1匹も居ませんでした。

2022/12/05

スギ林道を夜な夜な飛び回るコウモリ(その2)【トレイルカメラ:暗視映像】

前回の記事:▶ 雨が降る未明にスギ林道を飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

2022年8月上旬、8月下旬および10月上旬 

自動撮影カメラで見張っている里山のスギ林道に夜行性コウモリがたまに飛来します。 
頻度が低い上にすぐ飛び去ってしまうので、2ヶ月分の記録をまとめてみました。 

シーン1:8/9・午後22:19・気温25℃ 
飛翔シーンを毎回1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
タヌキの溜め糞s上で謎の糞虫?が活動しているのに、コウモリがそれを狩ることはありませんでした。 

シーン2:8/26・午後19:51・気温23℃ (@0:24〜) 
レンズの近くを往復するように素早く横切りました。 
もしかすると、トレイルカメラ自体が微弱な超音波ノイズを発していて、コウモリはそれに興味を示して近寄ってくるのかもしれません。 
バットディテクター(超音波探知機)で調べれば、この仮説はすぐに検証できるはずです。
林道の上空を夜蛾が飛び回っているのに、それをコウモリが探知して追跡する様子はありません。 

シーン3:10/6・午前1:58・気温9℃ (@0:41〜) 
秋になり気温が10℃より下がった夜も、コウモリは元気に活動していました。 

つづく→

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