2021/09/16

庭で待つハクセキレイ幼鳥に巣外給餌する親鳥♂(野鳥)

 

2021年7月上中下旬・午後13:35頃・晴れ
前回の記事:▶ 親鳥を待つハクセキレイ幼鳥の暇つぶし♪(野鳥)
住宅街のコンクリート地面で待っているハクセキレイMotacilla alba lugens)幼鳥aが羽繕いしていると、遂に親鳥♂が目の前に飛来しました。 
 親鳥♂は全体的に羽毛がボサボサで、黒いはずの後頭部が一部白くなっていました(白髪混じり?)。 
育雛中は身なりに構ってられないようです。 
あちこちに分散した複数の巣立ち雛(幼鳥)を同時に世話しないといけないこの時期は特に忙しく、てんてこ舞いなのでしょう。 

幼鳥aはすぐ親鳥♂に気づいて餌をねだり始めました。 
翼を広げて激しくバタつかせながら嘴を大きく開け、チチチチチチ…♪と激しく鳴くのです。 
虫を大量に咥えた親鳥♂が幼鳥の前方から歩み寄ります。 
このとき幼鳥aは完全に受け身で親鳥♂に駆け寄らず、その場で待っているだけなのが不思議でした。 
ただの個体差(個性)なのか、それとも巣立つ前の雛の時期の習性が未だ残っているのかな? 

親鳥♂は幼鳥の赤い口内を目掛けて餌を入れてやりました。 
あっという間に終わった巣外給餌の様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:36〜) 
獲物は不明ですが、黒っぽくて細長く、イモムシや小魚のように見えました。 

ハクセキレイの親子が並ぶと、体格は幼鳥>親鳥に見えます。 
幼鳥は羽毛(幼綿羽?)を膨らませているから大きく見えるのでしょう。 

幼鳥aへの巣外給餌中に、どこか近くに居た別個体の幼鳥bが物陰から駆け寄って来ました。
幼鳥bは激しく鳴いて♪餌乞いしながら親鳥♂を追い回すものの、給餌してもらえませんでした。 
あげる餌が無くなった親鳥♂は走って逃げ回るだけです。 
これほど積極的に餌乞いするということは、幼鳥bの方が幼鳥aよりも空腹なのでしょうか? 
餌乞いしながら走って親鳥を追いかけられるということは、成長が早くて活発なのかもしれません。 
幼鳥aだけがその場に残り、辺りは静かになりました。 
相次いで巣立ったハクセキレイ幼鳥の兄弟姉妹間で活動性が異なる点が興味深く思いました。(個体差?)
親鳥♂が次の採餌のために飛び去る様子は撮れませんでした。 

最近見かけたヒヨドリの親子とは異なり、ハクセキレイの親鳥は餌で釣って巣立ち雛(幼鳥)を安全な場所に移動させたり、分散した複数の幼鳥を1つの群れにまとめたりしませんでした。 
夕方になれば親鳥が幼鳥たちをねぐらに引率するのかもしれません。 

ハクセキレイ親鳥が幼鳥に巣外給餌するシーンはフィールドで毎年のように観察しています。 
いつも不思議なのは、幼鳥の面倒を見ている親鳥がいつも♂という点です。 
「親鳥♀による幼鳥への巣外給餌」を私は未だ一度も見たことがありません。 
ハクセキレイの親鳥♀は一体どこで何をしているのでしょうか? 
幼鳥(巣立ち雛)の残りを引き受けて、パートナーの♂と分担して世話をしているのかな? 
巣内で2回目の抱卵をしているのではないかと私は予想しているのですが、繁殖期にハクセキレイの巣を見つけるのが難しくて長年の課題です。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2021/09/15

モンキチョウ♂がノアザミに訪花・吸蜜【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年7月上旬・午後12:35頃・くもり 

水田の畦道に咲いたノアザミの群落でモンキチョウ♂(Colias erate poliographus)が訪花していました。 
翅をしっかり閉じたまま吸蜜しています。 
ノアザミの花から花へとモンキチョウ♂が飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:04〜) 

撮影後に、ノアザミ頭花の総苞に触れてみてベタベタと粘り気があることを確認しています。

親鳥を待つハクセキレイ幼鳥の暇つぶし♪(野鳥)

 

2021年7月上旬・午前後13:23〜13:34・くもり 

「チチッ、チチチッ♪」 
田園地帯に近い郊外の住宅地で鳥の賑やかな鳴き声が聞こえます。 
鳴き声の主を探すと、ハクセキレイMotacilla alba lugens)の親鳥♂が巣立ちした幼鳥に巣外給餌した直後でした。 

親鳥♂が次の採餌のために立ち去っても幼鳥はついて行かず、コンクリートで固められた民家の敷地(家と家の間の狭いスペース)に居残りました。
幼鳥はときどきチチッ、チチチッ♪と鳴いて、自分の位置を親鳥に知らせています。 
どうやら数羽の巣立ち雛が近所でバラバラに分散しているようです。 
同時に複数の幼鳥を世話しないといけない親鳥は大変そうです。 
しかし、ネコやカラスなどの捕食者による全滅を避けるために、巣立った直後は幼鳥があえて分散して暮らす方が有利なのでしょう。 
体力がつき、素早く飛んで逃げられるようになると、ハクセキレイの幼鳥同士が集まって親鳥に巣外給餌してもらうようになります。 

ハクセキレイの巣立ち雛(幼鳥)は親鳥から厳しく言い渡されているのか、それとも本能なのか、なるべく動き回らずにじっとしているのは感心です。 
風が吹くと少し寒いのか、幼鳥は羽毛を膨らませて全身が丸い体型になりました。 
待ちくたびれたハクセキレイ幼鳥はコンクリートの地面に座り込みました。 
灰色の体色が周囲のコンクリートに対して保護色になっていて目立ちません。 
座っていても昼寝する訳ではなく、辺りを油断なく見渡しながら尾羽をかすかに上下させています。 

やがて落ち着き無く立ち上がると、翼を広げて体を伸ばすストレッチ運動を始めました。 
数歩移動してから、脱糞(@2:24)。 
何か虫の死骸?を啄んだものの、食べずに捨てました。 
自力で採餌するにはまだ練習が必要みたいです。 
すぐ横の庭に青々とした芝生が広がっていて餌となる虫も多そうなのに(「隣の芝生は青く見える」)、幼鳥はそこには行かずにコンクリート地面に留まっています。 
私が道に立っているから怖くて近寄れないのか、それとも自分の保護色を生かして目立たないコンクリート上に留まりたいのでしょうか? 

この間、親鳥は周囲を飛び回り、餌を捕ってくるとどこか近くにいる別個体の幼鳥に巣外給餌したりしているようです。 
周囲を忙しなく行き交う親鳥の活動も動画で記録したかったのですが、カメラを振り回して流し撮りすると親鳥は警戒して近づかなくなってしまいます。 
私はなるべく動かずに同じ幼鳥aを狙い続けて辛抱強く待ちます。 
幼鳥から充分に離れて危害を加えなければ、親鳥はやがて巣外給餌に飛来するはずです。

どこか近くで別個体の幼鳥bが鳴いて餌乞い♪すると、コンクリート上の幼鳥aは首を傾げて聞いています。 
やがて幼鳥aもその場で鳴き始めました。 
近くにいる兄弟姉妹の幼鳥bと交互に鳴き交わし、競い合って鳴いているているようですが、それほど切羽詰まった空腹状態ではないようです。 
親鳥は激しく餌乞い♪する幼鳥個体を優先して給餌するのです。 

 『おとうを待ちながら』 
ハクセキレイ幼鳥aは暇を潰すように羽繕いを始めました。 
右肩や胸の羽毛を嘴で整えたり、ヨガのような片足立ちでストレッチ運動をしたりしています。 
幼鳥が可愛らしく欠伸をすると(@6:30)、口内は赤く、黄色っぽい嘴で縁取られていました。 
右翼を下げ、その上から右足で後頭部を掻きました。 
次は逆に左足で頭をボリボリ掻きました。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

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