2020年1月上旬・午後15:00・くもり
岸に近い川面で1羽のオナガガモ♀(Anas acuta)が6羽の取り巻き♂を引き連れていました。
独身♂が首を上下に伸縮させたり、求愛誇示の「水はね鳴き」と「そり縮み」を♀に見せつけています。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
水はね鳴き ― ♀から離れた位置で行われ、しかも、♀に対してどの方向からも行われます。前方に伸ばした嘴を引き寄せるときに嘴の先で水をはね上げ、頸(くび)が突き上げられたときに笛声を出します。
そり縮み ― 「水はね鳴き」の後に続いて行われる、セットになったディスプレイです。オナガガモやコガモでは、引き上げられた尾の側面にある、下尾筒(かびとう)のクリーム色の羽部分が視覚的に強調されます。このディスプレイの後、目当ての♀のほうに嘴を向けます。 (福田道雄『人前で求愛ディスプレイをするオナガガモ』 『動物たちの気になる行動〈2〉恋愛・コミュニケーション篇 』(ポピュラー・サイエンス・シリーズ)p27〜29より引用)
2020年3月中旬・夕方
里山の雑木林を遊動するニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れで大喧嘩が勃発しました。
凄まじい悲鳴と威嚇の鳴き声が辺りに響き渡ります。
鬱蒼とした落葉灌木の茂みに覆われて、林床の斜面を走り回るニホンザルの姿は一瞬しか写っていません。
喧嘩の原因も不明です。
鳴き声だけでも記録する価値があるので、公開しておきます。
※ 動画編集時に彩度を少し上げ、音量を強制的に上げています。
2020年3月上旬・午後17:05頃
池の岸に聳え立つモミ高木を見に行くと、この日は天辺の枝にカワウは止まっていませんでした。
梢の巣に運び込まれた巣材(小枝)の量が前回よりも増えていたので、造巣作業が進行中のようです。
その巣に2羽のハシボソガラス(Corvus corone)が出入りしている証拠映像を初めて撮ることができました。
このモミ樹上の巣はカワウが作ったものではないか?と内心期待していたのですが、予想(願望)が外れました。
暖冬の影響で例年よりもカラスの造巣開始が早いかもしれません。
♂と思われる1羽が帰巣すると、在巣の個体(おそらく抱卵中の♀)に口移しで何か白い塊を給餌しました。
慌てて巣にカメラを向けて撮った一瞬の出来事なので、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
その後に等倍速でリプレイ。
給餌メニューは不明です(拾ってきたパン?)。
夫婦間の求愛給餌だろうと思うのですが、交尾行動は見ていません。
▼関連記事(3年前の撮影)
ハシブトガラス♀♂の求愛給餌と相互羽繕い(野鳥)
♀が巣に残って抱卵するかと思ったのに、下からカメラを向けている私を警戒しているのか、残念ながら2羽ともすぐに巣から飛んで逃げてしまいました。
別々の方向に飛び去ったうちの1羽は私の頭上を飛び越えて行ったので、縄張り内をうろついては営巣木を見上げる怪しい奴を偵察に来たのでしょう。
しかしハシボソガラスはハシブトガラスに比べると穏健でヒトに寛容なので、無礼な私に対して怒って鳴いたり威嚇するなどの攻撃的な行動はありませんでした。