2020/06/02

落葉したハンノキ樹上にキイロスズメバチ?の古巣を見つけた!



2019年12月中旬

雪が積もった里山の峠道を登っていると、横の斜面の落葉高木の枝にスズメバチの巨大な古巣が吊り下がっているのを見つけました。
この山道を私は何度も通っていたのに、葉が生い茂った夏から秋には不覚にも巣の存在に全く気づきませんでした。

外皮は焦げ茶色で、白い鱗模様が混じっています。
巣全体の形状が縦に長い楕円体なので、おそらくキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)が作った巣だと思います。
(山間部なのでホオナガスズメバチ類の巣である可能性もありますかね?)

営巣木はほとんど落葉していたものの、枝に残っていた細長い蕾の形状から、樹種はハンノキ(の仲間)だと思います。
来季になったら現場を再訪して、樹種を確認するつもりです。
木には蔓植物も巻き付いています。

ロープを使った安全な木登りをマスターして、古巣を自力で採集できるようになりたいものです。
あるいはドローンを飛ばして空撮してみるのも面白そうです。





カルガモを追い散らし川岸の崖に上陸して休むカワウの群れ(冬の野鳥)



2020年1月上旬・午後16:05頃・くもり(日の入り時刻は午後16:36)

川の対岸の土壌が秋の台風による増水で侵食されて(えぐられて)ちょっとした崖のようになっている部分があります。
夕方に様子を見に行くと、3羽のカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が崖に上陸して休んでいました。
止まり木ではなく地上で休息するカワウの群れを見るのは初めてで、珍しく思いました。

崖の直下にはカルガモAnas zonorhyncha)の群れが並んで水面に浮いて寝ています。
動画の冒頭で、別個体のカワウが右の上流から川面を流されて来ると、右岸の仲間を見つつ通り過ぎました。
その後も川面を遊泳するカワウが続々と現れ、川で活動中の個体は計4羽でした。

やがて左の下流から遡上してきたカワウが対岸に付かづくと、崖の下で寝ていた先客のカルガモ3羽を次々と嘴でつついて追い払いました。(@0:40〜)
軽い攻撃でしたが、カワウが「どけどけー!」とばかりにカルガモをあからさまに追い払う行動を初めて見ました。
体格に劣るカルガモはカワウに反撃することなくその場を離れ、場所を明け渡します。


▼関連記事
川岸の止まり木でカワウに遠慮するカルガモ(冬の野鳥)

上陸地点からカルガモを追い払ったカワウが川面から羽ばたいて飛び上がり、かなり急斜面の崖になんとか上陸しました。
このときカワウ同士が個体間距離を保つために牽制して鳴き交わすことはありませんでした。
新参のカワウはすぐに羽繕いを始めたものの、粘土質の崖で向きを変えようとしたら足を滑らせてしまいました(@1:12)
ほとぼりが冷めると、逃げたカルガモが次第に崖の下に戻って来て、水浴する個体もいました。

不安定な足場の崖でカワウはこのまま(樹上ではなく地上で)夜を過ごすのでしょうか?
残念ながら、塒入りまで見届けることができませんでした。
この日の私は身を隠すブラインドを持参してこなかったので、長時間観察してもカワウの自然な振る舞いに影響を与えてしまっていたでしょう(警戒させてしまう)。

実は此岸の河畔林にカワウの集団ねぐらがあるのですが、私が撮影のために近づいたら警戒したカワウが逃げ出してしまいました。
しかも秋に襲来した台風19号は河畔林にも爪痕を残していて、塒の落葉樹が数本、倒伏していました。
こうした水害による生息環境の撹乱があっても、野鳥は逞しく生きています。




2020/06/01

河原で昼寝中のキジ三毛猫を跨ごうとすると…



2019年9月下旬・午後14:00頃・晴れ

河原のコンクリート護岸にキジ三毛の模様のイエネコFelis silvestris catus)が寝そべっていました。(横臥)
初めは私が近づいてもなかなか動かないので、猫の死骸なのか?!とギョッとしました。
恐る恐る更に近づくと、ようやく振り返って私を見上げたものの、逃げようとしません。
木陰でもコンクリートが程よく暖められていて、昼寝するには気持ちの良い場所なのでしょう。

この先に用事がある私が仕方がないので猫の横をそっと跨いで通り抜けようとすると※、キジ三毛は面倒臭そうに起き上がりました。
三毛猫は私に道を譲ってくれて、コンクリート護岸を少し歩いてから砂地で座り直しました。
腹這いの体勢で前脚を畳み、香箱座りの姿勢になりました。
日差しを浴びて眠そうです。
こんなに無防備で人馴れしている(ふてぶてしい)ということは、近所で飼われているイエネコなのでしょう。

ネコの姿勢(習性)の一つで、腹部を地に付け、四肢を畳んだ状態を香箱座りという。この姿勢をとることを「香箱を作る」「香箱を組む」という。(wikipediaより引用)



※「猫またぎ」と言うと、「猫が跨ぐ」=「猫が食べずに素通りするほど不味い魚」という全く違う意味になってしまいます。




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