2020/05/31

雪道で遭難したシダクロスズメバチ♀が低体温症から蘇生



2019年12月中旬・午後13:05頃

雪が少し積もった里山の峠道でシダクロスズメバチVespula shidai)のワーカー♀が弱々しくゆっくり徘徊していました。
雪道で体温が下がり過ぎたようで、やがて歩けなくなり、痙攣すると完全に動かなくなりました。
私が指で転がして仰向けにしても無反応です。

シダクロスズメバチ♀を指で摘み上げて私の手のひらに乗せてみました。
体長が小さいので、新女王ではなく、生き残りのワーカー♀ですね。
寒い冬が来ればワーカー♀は寿命で死ぬ運命です。
私の手のひらで温めると蜂はすぐに復活し、体温上昇とともに横臥のまま弱々しく羽ばたき始めました。
覚醒すると立ち上がり、触角を前脚で拭って身繕い。
激しく腹式呼吸しています。
元気に復活したシダクロスズメバチ♀が飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

実は飛び去る蜂を咄嗟に素手で掴み取りしたのですが、毒針で刺されることはありませんでした。(♀の蜂を握り潰したりすれば当然刺されるでしょう)
今回はシダクロスズメバチとしっかり同定できました。


シダクロスズメバチ♀:背面@雪道+遭難
側面
手乗り


川面で周囲の♂を次々に追い払うマガモ♀(冬の野鳥)



2019年12月下旬・午後15:50頃・くもり

▼前回の記事
ライバル♂を♀から遠ざけるマガモ♂(冬の野鳥)

川面にマガモAnas platyrhynchos)の♂が3羽、♀が1羽、浮いています。
自由に遊泳して互いに位置を刻々と変えています。
♂同士が♀を巡って小競り合いするのは珍しくないのですが、今回は地味な♀が周囲の♂を追い払う行動が興味深く思いました。

♀が水面に嘴の先を漬けながら突進すると、進行方向で休んでいた♂が慌てて身を翻して逃げ出したのです。(@0:29)
別個体の♂も♀が横に並ぶとなぜか遠慮したように離れて行きました。(@0:42)
最後に残った♂とつがい形成済みなのかと思いきや、その♂の方に♀が向き直って牽制しただけで、♂は逃げ腰になりました。
とにかく「私に近づかないで!」という苛立ちのように見えました。
マガモの繁殖期のはずですが、この♀個体は未だ性的に成熟していなくて♂と交尾する気がない(発情していない)のでしょうか。
繁殖期になると♂共が求愛のためしつこく集まってくるので、♀は鬱陶しいセクハラに悩まされているのかもしれません。
♀はどの♂とつがいになるか決めかねているのかな?

他の解釈を無理やりひねり出してみると、♀が♂に求愛しても相手にされていない(もてない♀)という可能性もありますかね? 
あるいは川面の一定区画に♀の縄張りがあったりするのでしょうか?


2020/05/30

ニラの花で採餌するハナバチの一種♀【名前を教えて】



2019年10月上旬・午後12:15頃・晴れ

郊外の道端に咲いたニラの群落でハナバチの一種(種名不詳)が訪花していました。
吸蜜中の蜂の後脚を見ると、花粉籠に黄色い花粉団子を少し付けています。

同定のため動画撮影後に蜂を採集しようとしたのですが、車が通りかかって逃げられました…。
このハナバチの名前をご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。
せめて所属する科だけでも知りたいところです。(なんとなくヒメハナバチ科?)




ランダムに記事を読む

  • オドリコソウの花蜜を吸うトラマルハナバチ♀02/07/2014 - 0 Comments
  • イエユウレイグモ♀(蜘蛛)の食事01/11/2014 - 0 Comments
  • アベリアの花で穿孔盗蜜するセイヨウミツバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】02/10/2021 - 0 Comments
  • セイヨウタンポポの花蜜を吸うモンシロチョウ29/05/2016 - 0 Comments
  • 成虫の死骸を解体して巣材とするノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫16/08/2015 - 0 Comments