2019年10月上旬・午後12:55頃
畑の土壌に潜む線虫を殺すコンパニオンプランツとして畦に植えられたフレンチ・マリーゴールドの群落でキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
この組み合わせは初見です。
複眼があまり発達していないので♀ですね。
吸蜜する顔がオレンジ色の花粉で汚れているものの、後脚の花粉籠は空荷でした。
隣接する花には飛ばずに羽ばたきながら歩いて移動します。
重そうに花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:22〜)
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クマバチ♀@マリーゴールド訪花採餌 |
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クマバチ♀@マリーゴールド訪花吸蜜 |
2019年9月下旬・午後13:50・晴れ
河原の岸辺でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が餌を探し歩いていました。
岩の隙間などをつついて水生昆虫などを捕食しているようです。
水中から落葉を摘み上げたものの、すぐに捨てました。
採食の途中で川の水を素早く3回すくって飲んだようにも見えました。
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セグロセキレイ♂(野鳥)@河原+探餌徘徊 |
2019年9月下旬
▼前回の記事
外出を取り止めて帰巣したハキリバチ♀の謎【ハイスピード動画】
巣材搬入を繰り返していたハキリバチの一種♀[ツルガハキリバチ♀(Megachile tsurugensis)?]が留守の間、コンクリート護岸に開いた巣穴の奥がどうなっているのか調べてみることにしました。
まずは手鏡で日光を反射して、穴の奥を照らしてみました。
しかしハキリバチ♀が葉片を組み合わせて作った育房は見えませんでした。
その代わり、奥にトックリバチの泥巣らしき謎の構造物が見えました。
穴の深さも分かりません。
次はハンディカムの補助照明を使ってみます。
白色LEDを点灯しても、巣穴の奥の奥までは上手く光が届きません。
穴の奥の隅に見えたのは、白いクモの網(住居?)ぐらいです。
最後に赤外線の暗視モードに切り替えてみました。
ハンディカムの赤外線も暗い巣穴の一番奥までは届かず、駄目でした。
こういうときにはファイバースコープ(内視鏡、スネークカメラ)が欲しくなります。
しかし、いざ買っても使う出番は滅多に無いでしょうし、他にも欲しい機材はたくさんあるので、優先順位が悩ましいところです。
かなり無理をして予定を変更し、翌日も頑張って炎天下の昼過ぎから現場入りしました。
巣材の搬入だけでなく、貯食行動なども観察したいところです。
育房を幾つか作り終えると、ハキリバチ♀は最後に巣口を閉鎖するのでしょうか?
三脚を持参するなど準備は万端だったのに、残念ながら蜂が全く戻って来ませんでした。
巣作りを止めてしまったのでしょうか?
卵巣が再び発達して次の産卵準備が整うまで休むのかな?
寿命や事故などで母蜂が死亡した可能性もあります。
コンクリート護岸を勝手に壊してハキリバチの巣を発掘調査する訳にもいかないので、消化不良ですけどこれにて終了。
諦めずに執念深く営巣地に通い詰めても良かったのですけど、別件のテーマが面白くなってしまいました。
ハキリバチ類の生態観察は今まで全く進展がなかったのに今季は一気に前進したので、充分満足しました。
竹筒トラップを仕掛けて借坑性のハキリバチが営巣してくれれば、好きなだけ観察ができるはずです。
シリーズ完。