2020/03/04

シロオビアワフキを捕食するノシメトンボ♀



2019年9月下旬

農地(平地の田畑)を横切る農道沿いの草むらでノシメトンボ♀(Sympetrum infuscatum)が立ち枯れした草の穂先にぶら下がって食事中でした。

獲物のシロオビアワフキAphrophora intermedia)を抱え込み、クチクラが硬そうなのに頭部/胸部からバリバリ貪るように食べています。
獲物は未だ生きており、脚でトンボの口を払いのけようと必死に暴れるものの非力で逃げられません。
ノシメトンボ♀が突然、ヨモギから滑落しました。(@1:29〜)
羽ばたきながら空中で体勢を立て直すと獲物を抱えたまま少し飛んで、ヨモギの花穂に止まり直しました。
獲物は手放さず、何事もなかったように捕食を続けます。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

三脚があれば完食するまで微速度撮影したいところでした。

ところで、後半のシーンで画面の左側、ヨモギの茎にネコハエトリ♀(Carrhotus xanthogramma)がいました。
巨大なノシメトンボ♀には怖がって襲うどころか近づこうともしません。


▼関連記事(1年前の撮影)
泡巣を作るシロオビアワフキ幼虫【60倍速映像】


ノシメトンボ♀@?枯穂+シロオビアワフキ捕食
ノシメトンボ♀@ヨモギ花穂+シロオビアワフキ捕食

2020/03/03

カワラハハコに訪花するベニシジミ夏型の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2019年9月下旬・午後14:05頃・晴れ

河原に咲いたカワラハハコの群落で夏型のベニシジミLycaena phlaeas daimio)が訪花していました。
翅を半開きのまま吸蜜しています。
複数個体を撮影した中で、翅の縁がかなり破損した個体がいました。
しかし破損部位が左右非対称なので、鳥に襲われたビークマークではなさそうです。

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:03〜)


ベニシジミ夏型@カワラハハコ訪花吸蜜
ベニシジミ夏型:顔@カワラハハコ訪花吸蜜

イカルチドリ?の警戒・逃走・飛翔(野鳥)



2019年9月下旬・午後13:50頃

川の対岸で見慣れない鳥(チドリの仲間)が2羽、コンクリートブロックや岩の間にじっと座り込んでいました。
カメラを向ける私を警戒して擬死状態なのでしょうか?
地味な灰色なので、動きを止めると非常に見つけにくい保護色になっています。
初めのうちは顔をキョロキョロ動かしていたのに、私に気づくと全く動かなくなりました。
手前に生えた背の高い雑草が邪魔だったので私が横に少し移動すると、奥の個体が立ち上がり、いつでも飛び立てる体勢になりました。

以前見かけたコチドリより嘴が若干長い印象です。
シロチドリは下流域の水鳥らしいので除外できます。
撮影地点は一応、上流域です。(上流と中流の間?)

川での分布は、おおむね上流からイカルチドリ、コチドリ、シロチドリの順になる。(山渓フィールドブックス4『野鳥』より引用)
しかも山形県内でシロチドリは絶滅危惧種に指定されているそうです。

消去法でイカルチドリCharadrius placidus japonicus)だと思うのですがどうでしょうか?
『色と大きさでわかる野鳥観察図鑑』でイカルチドリを参照すると、

川の中〜上流の川原や中州にすみ、しばしばコチドリとも共存するが、コチドリが砂地や砂泥地を好むのに対し、本種は砂礫地に多い。
くちばしと脚が長いことが特徴。(p214より引用)

今頃になって抱卵・抱雛しているのか?と不思議に思い、こっそり橋を渡って対岸に近付こうとしたらあっさり見破られてしまいました。
コンクリート護岸を下流へ逃走する後ろ姿を見送りました。
近くに居たセグロセキレイ2羽も慌てて飛び去りました。
川岸に近い浅瀬を2羽のイカルチドリ?が並んで下流へ歩き去りながら採食しています。
すぐにまた飛び立ち、少し飛んで中州の岩場に着陸しました。
やはり抱卵中ではなかったようです。

橋を渡りながらなんとか動画撮影したものの、手前の水道橋が邪魔でした。
逃走・飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
スローモーションで見直しても飛翔中に淡色の翼帯が見えないので、イカルチドリではない…?
(参考:山渓カラー名鑑『日本の野鳥』p210)


イカルチドリ2(野鳥)@河原+警戒静止
奥の個体が警戒して立ち上がった。
イカルチドリ2(野鳥)@川岸+警戒静止・全景

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