2019年7月中旬
新興住宅地の民家の花壇に咲いたルドベキアでオオウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome ruslana)が訪花していました。
半開きの翅を開閉しながら吸蜜しています。
残念ながら、私がカメラを向けたらすぐに飛び去ってしまいました。
花から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
園芸植物に疎い私はこの花の名前を知りませんでした。
ヤマケイポケットガイド11『庭の花』をパラパラとめくって調べると、ルドベキア(ハンゴンソウ)のページ(p193)で「アラゲハンゴンソウ(ヒルタ種)の園芸品種’ゴールド・ストレイン’」と知りました。
別名キヌガサギク。
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オオウラギンスジヒョウモン♂@ルドベキア訪花吸蜜 |
2019年7月上旬・午後15:06頃
(おそらく2羽の)チゴハヤブサ(Falco subbuteo)が鳴きながら木々の間を高速で飛び回っています。
甲高いキィーキィー♪というチゴハヤブサのいつもの鳴き声以外に、キツツキのようなキッキッ♪という短い鳴き声も聞こえます。
(この冒頭部のみ音声を正規化して音量を上げています。)
まさかチゴハヤブサがキツツキを狩ろうと追い回しているのでしょうか?
しかしチゴハヤブサの高速飛翔にカメラの流し撮りが追いつけるはずもなく、すぐに見失ってしまうので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
おそらくヒノキと思われる常緑針葉樹高木の横枝に2羽のチゴハヤブサが並んで止まりました。
これがきっと♀♂番なのでしょう。
ハヤブサ類は体格で性別が見分けられるらしい(♀>♂)のですが、止まり木で少し離れて止まった上に、私がズームインする前に片方の個体はすぐに飛び去ってしまい、結局は雌雄を判別できませんでした。
チゴハヤブサの夫婦を同時に撮れたのはとても貴重なので、1/5倍速のスローモーションでじっくり見直してみると、重大な発見がありました。
ヒノキ横枝から先に飛び去った個体は、足に何か獲物を掴んで持ち去ったようです。
獲物はおそらく野鳥と思われますが、ほんの一瞬のシルエットしか見えません。
どうやら、狩りに成功した♂が止まり木で♀に獲物の受け渡しを行ったようです。
(獲物の受け渡しは空中で行った可能性もあります。)
♀は巣に獲物を持ち帰って解体し、雛に給餌するのでしょう。
ヒノキの横枝に残った個体にようやくズームインすると、足元の横枝で嘴を何度も拭っていました。
獲物受け渡しの行動から推測するに、ひと仕事終えた♂が獲物の血で汚れた嘴をきれいに拭いているのでしょう。
体つきがほっそりしている印象です。
鳴き声と嘴の動きがようやく一致して(リップシンクロ)分かったのですが、キョッキョッ♪と短く鋭くキツツキのような鳴き声を発しているのは彼でした!
チゴハヤブサの鳴き方にこんなバリエーションがあるとは知りませんでした。
これも大きな収穫です。
狩りに成功した♂が♀に給餌する合図なのかもしれません。
育雛しているチゴハヤブサの巣がどこか近くにあるはずですが、今季も発見できませんでした。
それでもささやかながら謎解きが少し前進しました。
この時間帯にこの辺りを狩場(の一つ)としているのです。
いつか狩りの瞬間を見てみたいものです。
(夫婦間ではなく親鳥から幼鳥への巣外給餌という可能性もありますかね?)
つづく→止まり木に片足立ちで羽繕いするチゴハヤブサ(野鳥)

2019年7月中旬
堤防に咲いたイタドリの群落でオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪花していました。
口吻を伸ばして吸蜜しています。
顔の白い雄蜂は採餌・集粉しませんから、当然ながら腹面にスコパはありません。
この組み合わせは初見でした。
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オオハキリバチ♂@イタドリ訪花吸蜜 |
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オオハキリバチ♂@イタドリ訪花吸蜜 |