2019/05/05
峠道を横切る野生ニホンザルの群れ:発情期、子連れ♀、首輪装着、ガードレール渡り、直立警戒、樹間ジャンプ…
2018年9月下旬・午後15:20頃
つづら折れの峠道で野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。
雑木林に覆われた谷側(画面の左側)の斜面を採食しながら登ってきた群れが、舗装された車道を横切って遊動中です。
路上に続々と現れるので、どの個体に注目して撮るべきか目移りしてしまいます。
耳を澄ますと、ニホンザル同士で静かに鳴き交わしています。(クーコール♪)
ガードレールに子ザルが座っています。
これから道を渡ろうと待機している猿たちが、道端の茂みの中で私の様子を伺っています。
樹上にも居ました。
好奇心旺盛な子ザルがガードレールの上の狭い縁を綱渡りのようにこちらに向かって来ます。
子連れ♀が腹に子猿を抱えたまま走って車道を横断しました。
顔と乳首、尻が真っ赤な個体は発情した成獣♀です。
一方、発情した成獣♂も顔と尻が紅潮して、睾丸が大きく発達しています。
成獣♂は尾を高く上げて自信を漲らせています。
左から登場した子ザルが口に何か茶色い食物を咥えています。(@0:47)
採食メニューは不明ですが、なんとなくキノコですかね?
道を渡り姿を消しました。
テレメトリー調査用の黒い電波発信機(GPS受信機?)を首輪で装着した♀が道を渡り始めました。(@2:08)
路上で2本脚で立ち上がると私の方を警戒しました。
この首輪付きの♀は、赤い乳首が短いので若い(未経産)♀でしょう。
その間に、別個体の成獣♀が子猿を背中におんぶして走り去ります。
路上で子猿が横に居た母猿の腰に跳び乗りました。
それまで自力で歩いてきたのに、この子猿は未だ甘えん坊のようです。
道端のクルミの樹上に居た若い個体が隣の枝へ次々と跳び移る軽業を披露してくれました。
ホシホウジャク(蛾)がイソトマの花で吸蜜ホバリング【HD動画&ハイスピード動画】
2018年11月上旬・午後14:07
民家の花壇に咲いたイソトマの群落でホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)が訪花していました。
高速で羽ばたいて花の手前で停空飛翔(ホバリング)しながら長い口吻を器用に差し込んで、吸蜜しています。
一方、同じ花壇でイソトマの隣に咲いたシソ科の園芸品種(名称不明)には訪花しませんでした。
時刻は未だ午後14:00過ぎなのに夕方に近い薄暗さなので、薄暮性のホシホウジャクが活動を始めたのでしょうか。
私がカメラを手に喜び勇んで駆けつけると逃げてしまったのですが、その場で少し待つとまた舞い戻ってきてくれました。
ホバリング吸蜜の様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:10〜6:03)
羽ばたきがあまりにも高速なので、撮れたスローモーションを更に1/4倍速に加工してお見せします。(最終的には1/32倍速映像)
後翅の橙黄色帯が幅広いので、クロホウジャクではなく、ホシホウジャクと判明。
飛んでいる間は常に足を後方に曲げて空気抵抗をなるべく減らしていることも分かります。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ホシホウジャク(蛾)@イソトマ訪花+ホバリング吸蜜 |
この星型をした薄紫色の花は私の知らない植物でした。
ギザギザの葉が特徴的です。
園芸植物の図鑑で調べると、オーストラリア原産のイソトマと分かりました。
イソトマ花(薄紫)@花壇・全景
|
イソトマ花(薄紫)@花壇 |
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訪花
2019/05/04
カワウとダイサギの混群が塒入りする定点映像を早回しにしてみる【10倍速映像】(野鳥)
2018年11月上旬・午後16:24〜17:14(日の入り時刻は16:36)
▼前回の記事
カワウとダイサギが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)
夕刻の河畔林にカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)とダイサギ(Ardea alba)が集団就塒する様子を長撮りした素材を10倍速にしてみました。
黒いカワウが先に塒入りし、白いダイサギは遅れてやって来るという、集団塒における離合集散の時間的なパターンが分かりやすくなります。
晩秋の夕暮れの空を雲が流れ、飛行機雲が彗星のように貫き、それだけ眺めていても美しいですね。
中川雄三『水辺の番人 カワウ (月刊たくさんのふしぎ2017年11月号)』によると、
コロニーとよばれる場所を水辺のしげみにつくり、ここに集まって子育てをしたり、繁殖期意外も、夜眠るためのねぐらとして利用したりします。(中略)カワウがコロニーを長く使いつづけると、やがてそこは白い糞でおおわれて枯木が目立つようになります。するとカワウたちは少しずつ場所をずらして、コロニーを保ちつづけます。(p22-23より引用)
夕暮れがちかづくと、カワウたちは集団でねぐらに帰ってきます。やがて日が暮れると、安全な樹上で背中に首をまわして羽に顔をうずめ、まるで黒い棒のようになって眠りにつきます(p27より)
川や海に流れでた養分で育った魚たちをカワウがとらえ、繁殖地やねぐらの森で糞をしたらどうなるでしょうか。流れでた養分をカワウたちがまた陸地にもどすことになります。カワウは自然での養分の循環に貢献しているのです。(中略)カワウの糞はリンなどの栄養を豊富にふくみ、昔から畑の肥料として利用されてきました。(p38〜39より)
鷺山やカワウのコロニー、塒はとかく「糞害」という点で問題視されがちですが、生態学的にはメリットもあるという重要な指摘でした。
つづく→ダイサギとカワウが河畔林に続々と塒入りする定点映像(野鳥)
(逆に対岸から撮ってみます。)
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