2018/12/14

クズを訪花するスミスハキリバチ♂の羽ばたき【ハイスピード動画】



2018年9月上旬


▼前回の記事
ヤブツルアズキの花蜜を吸うスミスハキリバチ♂

(同一個体を続けて撮ったつもりなのですが、ときどき見失ったので、別個体の可能性もあります。)

山麓の農村部の道端に咲いたクズの群落でスミスハキリバチ♂(Megachile humilis)が訪花していました。
240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

吸蜜中は腹部を上に反らした海老反り姿勢になっています。
腹端に丸みがあるので雄蜂♂だと思うのですが、いまいち自信がありません。
顔が白っぽいのは、雄蜂♂に特有の白い毛が密生しているためか、それとも単に花粉で汚れているだけなのか、悩ましいところです。
吸蜜中に丁度クズの花の雄しべの先が腹部下面に当たり、花粉が付着します。(花粉で汚れたせいで、♀特有のスコパの有無が紛らわしいです。)

同時に雌しべの先も擦られて花粉が付くので、次の花へ飛び回る蜂はクズの送粉者として持ちつ持たれつの共生関係にあります。
(更にスミスハキリバチの♀はクズ等の葉を切り取って巣材にします。)

高画質のHD動画でも記録しようとしたら、逃げられてしまいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【追記】
クズの花の構造については「マメ科の蝶形花冠」というサイトの写真付きの解説が参考になります。
旗弁の根本には黄色い蜜標があり、これを目印としてハナバチ類は訪花します。
蝶形花冠をしたマメ科の花は、昆虫が蜜標を目印にしてもぐりこむとき脚で翼弁と舟弁を押し下げます。すると舟弁の中に隠されていた雌しべと雄しべは押し下げられないので外に出てきて昆虫に花粉をつけたり、昆虫から花粉を受け取ったりします。昆虫が飛び去ると翼弁と舟弁は元の位置にもどり再び雄しべ雌しべは隠れてしまうのです。 (上記サイトより引用)
バネ仕掛けのような下線部の様子が今回撮れたスローモーションの映像でよく分かります。

昼塒の木から木へ飛んで逃げ回るゴイサギ成鳥(野鳥)



2018年8月下旬

ゴッゴッゴッ♪と鳴きながら飛来したゴイサギNycticorax nycticorax)の成鳥が池の畔に生えたコナラの樹上に止まりました。
生い茂った葉の陰から赤い目でこちらの様子を覗いています。
すぐにまた飛び立ち、逃げてしまいました。
1/5倍速のスローモーションで見ると、冠羽が見えます。

池畔の昼塒で休んでいたはずなのに、対岸から望遠レンズで狙う私をひどく警戒しています。
この日は白いシャツを着ていたので、目立ち過ぎたようです(反省)。


ゴイサギ(野鳥)成鳥@池畔:コナラ樹上

イチモンジセセリ♀の産卵



2018年9月上旬

雨上がりに池を周回する遊歩道でイチモンジセセリParnara guttata)が地面の草に止まっていました。
腹端で若葉の表面を探り、産卵しているようなので慌ててハンディカムで録画しました。
芝生のようにきれいに刈り込まれていて、ホスト(食草)のイネ科植物の名前は不明です。
ところが卵を産み付ける寸前に横を車が通り、驚いたイチモンジセセリ♀は飛び去ってしまいました。
卵を探しても見つけられなかったので、残念ながら未遂に終わったようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




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