2014/07/04

ヒメギス♀幼虫の脱皮【10倍速映像】



2014年6月上旬

低山の草むらでススキの葉裏に止まり脱皮中のヒメギスEobiana engelhardti subtropica幼虫を発見。
刺激しないよう少し離れた位置に三脚を慌てて立て、ジオラマモードで10倍速の微速度撮影を行いました。
撮影アングルの調節などでタイムロス。
褐色の幼虫が抜け殻から長い触角を抜こうとしています。
前胸後端部にある白線と抜け殻が黒いことからヒメギスだろうと予想しました。
未だ翅が無いので、成虫ではありません。
齢数は不明ですが、腹端に産卵管があるので幼虫後期の♀でした。

ようやく抜け殻から長い触角が抜けました。
しばらく抜け殻からぶら下がって休んでいます。
やがて腹筋で起き上がり、次は抜け殻から腹端を抜き始めます。
腹端が抜けるとススキの葉裏にしがみつき抜け殻の横で休息。
体が固まり葉表に移動したところで撮影終了。
次に機会があれば、脱皮の初めから観察してみたいものです。

ところで撮影中に辺りを探索すると、すぐ近くのススキの葉でも別個体のヒメギスが脱皮していました(映像なし)。
たまたま脱皮に適した時間帯だったのか、脱皮の同調を興味深く思いました。



脱皮殻と一緒に幼虫を捕獲して持ち帰りました。
翌日まで放っておいたら、容器内で抜け殻を完食していました。
虫の抜け殻をコレクションしているのですけど、これは痛恨のミス…。
幼虫の体が黒くなり、確かにヒメギスの幼虫だと確認できました。



初期巣に離着陸するフタモンアシナガバチ創設女王【ハイスピード動画】



2014年5月下旬
▼前回の記事
階段下で初期巣を増築するフタモンアシナガバチ創設女王

巣作りが一段落したフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)創設女王が巣を離着陸する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮影してみました。
飛んで出巣するまでかなり粘って長撮りを繰り返しました。
巣にアリ避け物質を塗布するのが外出の前兆だと思っていたのですけど、今回はなぜか見られませんでした。
出かけた女王蜂はすぐに戻って来ました。
空荷で帰巣した蜂は身繕い(化粧)してから育房の点検を始めました。

階段という無機質で人工的な繰り返し構造の環境で、蜂が自分の巣の位置をどのように記憶するのか興味があります。
いかにも迷子になって二巣並行営巣を始めそうな環境です。

▼関連記事
二巣並行営巣を始めたキアシナガバチ創設女王
キアシナガバチ創設女王による二巣並行営巣の謎
たとえばコンクリート階段にところどころ生えたツルマンネングサの黄色い群落を目印としているかもしれません。
このツルマンネングサを除去したり移植したりすればアシナガバチの帰巣能力に影響するでしょうか?



2014/07/03

キアシナガバチ創設女王の巣材集め



2014年6月上旬

農道と原っぱの境界を示す木の杭でアシナガバチが巣材を集めに来ていました。
大顎で少しずつ削り取った木の繊維を丸め、大顎の下にパルプの玉をはさんで巣へ持ち帰りました。

巣材集めの行動を側面からばっちり撮れたのは良かったのですけど、同定に必要な背面が最後まで撮れずもどかしいところです。
前伸腹節に縦の黄紋があればキアシナガバチ、無ければセグロアシナガバチとなります。
おそらくキアシナガバチPolistes rothneyi)の創設女王だと思うのですがどうでしょう?

蜂が飛び去った後にようやく回り込んで杭の状態を調べると、角材表面の繊維が毛羽立った状態でした。


心眼では前伸腹節に縦の黄紋があるように見える

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