2013年2月中旬
ドバト(=カワラバト、Columba livia)の群れが電線に止まって待機しています。
近くの公園で鳩に餌を撒き始める人が来ると、その群れが徐々に飛び立ち下界に舞い下りて来ます。
頭上を通り過ぎる際に鳩の羽音が間近に聞こえます。
食べ終えると地上から飛び立った鳩が旋回して電線に戻り、群れが三々五々集まってきます。
次の給餌の際にいち早く駆けつけられるように、手前の電柱付近から順に席が埋まっているような印象を受けました。
電線に戻った後もときどき隣の電線に飛び移って場所を変える個体もいます。
同様のシーンを220 fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
羽ばたくのは電線から離陸した直後だけで、あとは滑空して地上に舞い降ります。
多数の個体が飛んで来るスローモーションは壮観ですね。
ヒッチコックの名作映画「鳥」やロート製薬のCMを思い出しました。
『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p144によると、滑空のとき翼の端が上がるのがドバトの特徴で、キジバトでは水平になるとのこと。
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白斑の個体もいました。 |
2013年3月上旬
アオゲラ♀(Picus awokera)がキョッキョッ♪と鳴きながらシダレザクラの枝をどんどん上に登って行きます。
樹冠で辺りをキョロキョロと見回しています。
このとき背側も見せてくれたので後頭部の赤班がばっちり見え、額は赤くないので♀と判明。
鳴きながら飛び去るも、すぐに戻って来ました。
幹をあちこち軽くつつきながら餌を探しています。
個人的にはアオゲラを平地で見たのはこれが初めてです。
厳冬期は山に食べ物が乏しくなったのでしょうか。
アオゲラ♀の鳴き声を声紋解析してみる
元のMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから鳴いている部分を適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
近くで犬が鳴いているので、そこを除外して切り出すのに難儀しました。
声量が乏しいのか、きれいな声紋は得られませんでした。
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3声鳴いている声紋 |
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飛ぶ直前に2声鳴いた声紋 |
【追記】
▼関連記事(7年後の撮影。声紋解析あり)
繁殖期にメタセコイア樹冠でさえずる♪アオゲラ♂(冬の野鳥)
2013年2月下旬
雪原を群れで遊動するニホンザル(Macaca fuscata)の中で、元気な(若い?)個体が走る姿をハイスピード動画に撮ってみました。
途中で立ち止まりこちらを振り返るも、再び走り始めました。
手足の使い方が独特で、雪面に前脚を前後に付くようです。
テレコン(望遠レンズ)を使い、しかもハイスピード・モードで撮ると光量不足になりがちです。
しかし、快晴の銀世界では逆に眩しいぐらいでした。
ランナーのスローモーションと言えばベタになりますけど、BGMは「炎のランナー」のテーマ曲です。
ロンドン五輪の開会式でも使われた名曲です。
BGM無しのバージョン(サイレント)をご希望の方には、こちら↓をどうぞ。
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雪原を歩いて移動する別個体。 |