2012/11/24

オオハキリバチ♀の採土行動



2012年8月中旬

里山の林道脇にある素掘りの側溝でオオハキリバチがせっせと巣材集めをしています。
同一個体と思われる♀が繰り返し飛来し、ほぼ同じ地点の斜面から採土しては帰巣します。
決して肌理の細かい粘土質ではなく、砂利混じりの土なのですが、蜂は気にせずに採土しています。
泥玉にまとまりがないのは、ドロバチのように水を吐き戻しながら採土していないからでしょうか?

3年前にも同様の採土行動を動画に撮りましたが、今回はお気に入りの採土場に繰り返し通って来ることが分かりました。
残念ながら巣の在り処は突き止められませんでした。

通勤間隔が短いので、それほど遠くはないはずです。

オオハキリバチ♀が育房間を仕切る巣材は樹脂ですが、巣口の閉鎖には土を樹脂に混ぜて使います。

関連記事はこちら→「オオハキリバチによる巣穴の閉鎖:4砂粒
余談ですが、映像で聞こえる羽音でお分かりのように立ち止まっての撮影中、小さな吸血アブ(ブヨ?)の襲撃に悩まされました。
私の目を狙い群れで飛来するので撮影困難に。
堪らず虫除けネットを頭から被りました。
初めて使ってみましたが意外に視界は良好で、快適に撮影できました。



採土場の全景(林道の側溝)




2012/11/23

イタドリの花蜜を吸うオオフタオビドロバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】



2012年8月下旬

イタドリの白い花でオオフタオビドロバチが蜜を舐めに来ていました。
なぜか右の触角が途中で欠損しています。
触角第一節の前面が黄色なので、♂かもしれません。(参考サイト

腹部の体節を数えることでも性別判定できるのですが、一瞬しか写ってません。

イタドリの花

思いつきで、同一個体をハイスピード動画(220fps)でも撮ってみました。
イジリー岡田の職人芸「高速ベロ」をスーパースローで撮ったように、花蜜で舌鼓を打つ蜂の映像を狙ってみたのですが…。




オオシロフクモバチ♀に狩られ麻痺状態のサツマノミダマシ♀を調べる



2012年8月中旬

オオシロフクモバチ(旧名オオシロフベッコウ;Episyron arrogans
の巣坑を暴いて独房からサツマノミダマシ♀を採集してから7日後。
乾燥しないようプラスチック容器に密閉していたのですが、真夏に室温で保管しても腐ることはありません。
全身の麻痺に回復の兆しは見られません。
植物状態のまま依然として生きています。
その証に、ピンセットで触れると歩脚を弱々しく動かしました。
狩蜂は毒針で麻酔することで、獲物を新鮮な状態で子供(蜂の子)に与えることができるのです。
危険な獲物でも独房内で暴れるおそれはありません。

拉致被害者は腹面に長大な垂体があるサツマノミダマシ成体♀です。
植物状態のまま餓死を待つだけなので、エタノール液浸標本にしました。

シリーズ完。



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