2011/12/29

水面に浮いて跳ねるエビガラトビムシ?集団



2011年11月下旬

ミニ・ビオトープの水盤で何か黒い物が水面に浮かんでいました。
よく見ると夥しい数の黒い小さな虫が集まっています。
水面に大小幾つもの集団が浮いて離合集散し、ときどき空中にピンピンと跳ねる個体がいます。
カメラを動かしてパンしなくても、風で集団が水面を流されていきます。


大概の生物は平気で苦手意識などは無いつもりだったのに、初めて見る得体の知れない蟲が大群で蠢く様子を接写していたら不覚にもゾワゾワと少し気分が悪くなってしまいました。
単に慣れの問題だと思いますが、この日は採寸したり採集したりする気になれませんでした。
跳躍器で跳ぶ様子をハイスピード動画に撮ればよかった…と帰ってから後悔しても後の祭り。




帰ってから調べてみると、どうやらトビムシの仲間のようです。
以下の記述を見つけてミズトビムシかなと思ったりするものの、全くの当てずっぽうで定かではありません。
ミズトビムシ科のミズトビムシPodura aquaticaはしばしば群をなして水面に浮かんでいるのがみられる種で、全世界に分布する。(小学館『日本大百科』より)

【追記】
『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』に掲載された、シロトビムシ科エビガラトビムシHomaloproctus sauteri)の写真が素人目には似ている気がしました。
(一属一種で日本特産の本種は、)冬季の夕方に、地表に出てくることで知られている。トビムシ類の大集団の発現はそれほど珍しくない。 (p54より引用)



全く馴染みが無い生き物だったので、こちらの動画↓でトビムシ全般についてお勉強。




↑【おまけの動画2】
「Slo-mo camera reveals why springtails land perfectly every time」by New Scientist
トビムシの跳躍と着陸の仕組みをスーパースローの映像で解明しています。

2011/12/28

カルガモ群れの水浴と羽繕い【野鳥】



2011年11月中旬

一山越えて湖に下りようとしたら、激しい水音が静かな山中に響き渡りました。
てっきり水鳥が天敵に襲われているのかと思いつつ静かに接近すると、カルガモの群れが水上で羽繕いしています。
湖畔の木陰からそっと覗くと、翼で激しく水面を打って水浴しているようです。
ときおり潜水する個体もいました(採食?)。

欲を出して更に近づこうとしたら目ざとく気づかれてしまい、カルガモは水面を泳いで対岸へと一斉に移動しました。

【追記】
『カルガモ親子はなぜ引っ越す』p208より
カルガモは、♂も♀も同じ黒褐色の羽色である。よく見ると、♂は、背中の方が♀より濃く、三列風切り羽がはっきりと白いというちがいはある。しかし、それでもじっくり見なければわからない程度の差でしかない。



2011/12/27

シラキトビナナフシ♀の死骸と卵

2011年11月下旬

某山寺の軒下でナナフシの死骸を発見。
仰向けに死んでいました。
同定のため、採集して持ち帰りました。



手元の本と見比べてみると(『ナナフシのすべて』p26)、初見のシラキトビナナフシ♀(Micadina conifera)と判明。
後翅を広げると鮮やかな赤色。
現場では見落としていたのですが、腹端の産卵弁から卵が一粒のぞいていました。
産卵中に寿命を迎えたのでしょう。



ナナフシの卵の実物を見るのも初めてです。
噂に聞く通り植物の種子に擬態しているようで、林床に落ちていても見つけられないでしょう。
ナナフシの種類によって異なる卵の造形美をじっくり観察するために♀の体から取り出そうとしたら、産卵弁にきつく締め付けられていて苦労しました。


堅い卵の表面は網目模様で刻印され、側面には切れ込みがあります。
虫ピンやピンセットを使って卵を摘出する際に堅い表面を誤って傷つけてしまったかと焦りました。
調べてみるとこの切れ目は精孔と呼ばれ、ここから精子が侵入して受精するのだそうです。
ただしシラキトビナナフシには♂の存在が報告されておらず、♀が単為生殖を行うらしい。
(従って未受精卵から幼虫が孵化する。)

採集した卵を容器で大切に保存し、外気に晒した状態で越冬させることにしました。
得られた卵はわずか一個のため春に幼虫の孵化を観察するのは困難だと思いますが、飼育してみるつもりです。
後で思うと、♀体内の卵巣に産み残した卵が残っていたかもしれないので解剖してみて採卵すればよかったですね。

※ 今日は珍しく動画ネタではなく写真のみです。


『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』p116によると、

(ナナフシの)野外での産卵行動の記録は少ないが、飼育下での観察によると、産卵方式には「落下方式」と「粘着方式」がある。大部分の種類は、産卵の際に腹端を上下に振って卵を産出する落下方式である。



関連記事(11年後の撮影)▶ イヌツゲ灌木をうろつくシラキトビナナフシ♀ 




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