2014年9月中旬
里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹の上からオオスズメバチ♀(Vespa mandarinia japonica)が歩いて降りて来ました。
途中で立ち止まると、しばし身繕い。
下部の樹液酒場で吸汁していたチャイロスズメバチ♀(Vespa dybowskii)を一蹴し追い払いました。
樹液酒場を占有したオオスズメバチは吸汁を始めるも、なぜか長居せずに飛び去りました。
「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」というジャイアンみたいですね。
ちなみにこの2種はスズメバチ属(Vespa)の中で最強の上位2種です。
『スズメバチの科学』p97によれば、
同所性のスズメバチ属6種の生息する地域で樹液孔における種間順位は、おおむねオオスズメバチ、チャイロスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチの順である。
2014年8月中旬
▼前回の記事
キイロスズメバチ♀の巣作り
キイロスズメバチ移動巣の定点観察#9
キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)の巣に出入りする外役ワーカー♀の飛翔シーン(離着陸)を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
巣材を運んで帰巣する蜂の姿が撮れています。
その一方、肉団子を搬入する個体を見なかったのはおそらく、未だ巣を引っ越したばかりで給餌すべき幼虫が孵化していないのでしょう。
午前中(8時過ぎ)の撮影で東屋の天井裏は未だ光量不足のため画質が粗く、蜂の羽ばたきがぼやけてしまいました。
カメラの設定で明るさのゲインを上げても、羽ばたきをきれいなスローモーションに撮れず不満が残ります。
ここまでが移動巣を見つけてから2日目の観察記録です。
つづく→シリーズ#10:成長した巣(全景一周)
2014年9月中旬
里山に咲いたヤマハッカ?(自信なし)の群落でニホンミツバチ(Apis cerana japonica)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
この花はアキノタムラソウですかね?(当てずっぽう)