2024/08/17

秋の林道を下山しながら道草を食うニホンカモシカ♀(草木を採食、眼下腺マーキングなど)

 



2023年10月下旬・午後14:40頃・くもり 

里山の林道を下山するニホンカモシカCapricornis crispus)をそっと追いかけてから、続きを撮ります。 
(これ以降は立ったままの撮影がメインになります。) 

カモシカは林道の右端で振り返ってこちらを見ていました。 
警戒を解いて林道をトボトボと歩き始めたので(下山)、私もそのまま追跡を続けます。 
後ろ姿の股間に睾丸も陰茎も見えないので、現時点では♀ではないかと思います。 
腹面に一対の乳首がちらっと見えたような気もするのですけど(@7:20〜)、カモシカの授乳動画を見ると、乳首の位置はもっと後方にあるはずです。 
この個体では真横から乳首が見えないのが謎です。 
素人目にはなんとなく、若い個体のような気がしています。 
真横から見ると、角がまだ細いです。 

やがてカモシカ♀は立ち止まると、林道の右端で道草を食い始めました。(@0:30〜) 
手前に生えたススキが邪魔ですが、カモシカ♀が頭を上げたら、ちぎり取った緑の葉が口元に見えました。 
採食メニューは広葉樹の幼木の葉のようです。(樹種不明) 
カメラ目線のまま、ムシャムシャもぐもぐと咀嚼しています。 
顔を振って虫を払ってから、再び頭を下げて幼木の葉を採食しました。 

更に右へ移動して林道を横断すると、道端に生えた灌木(樹種不明)の枝葉の匂いを嗅ぎました。(@0:59〜) 
続けて、その葉裏に軽く顔を擦り付けて、眼下腺でマーキングしました。 
しつこく後をつけてくる私に対して、やんわりと縄張りを主張しているのかもしれません。 
向きを変えて林道をどんどん下って行きます。 

私が足音を忍ばせてカモシカ♀に追いつくと、今度は反対側の左端で道端の下草を食べていました。(@1:27〜) 
いくら目を凝らしても、股間に♂の外性器が見えません。
映像では採食メニューが不明です。 
少なくとも、ススキの葉は食べていませんでした。 
ニホンカモシカは木の葉を食べる草食獣(browser)というイメージでしたけど、この時期になると下草に切り替える(grazer)ようです。 
落葉前の秋の木の葉はきっと不味くて栄養価が低いのでしょう。 

ときどき振り返って、ちらっとこちらを見るものの、あまり気にせず採食に夢中です。 
食餌の合間に顔を上げると、根元からむしり取った草が口元にぶら下がっていました。(@4:30〜) 
草の根っこも一緒に食べるかと興味深く見守っていたら、(意図的に?)落としてしまいました。 
また林道を歩いて下り、曲がり角の死角に消えました。 

追いついた私が撮影を再開すると、カモシカ♀は林道右端の道端で採食していました。(@5:07〜) 
手前に生えたタニウツギの茂みが邪魔でカモシカの顔が見えません。 
つまり、カモシカは顔だけを隠した状態です。 
カモシカに限らず野生動物は、自分の顔を隠して視界を遮れば怖い相手(私)から全身が隠れてると思っている節があります。 
「頭隠して尻隠さず」とは良く言ったものです。 
ヒトの幼児も隠れんぼ遊びをすると同じ過ちを犯しますから、自分が他者の視線から隠れているかどうか客観的に(俯瞰で)知るためには、高度な知能の発達が必要なのです。

カモシカの警戒心を和らげるために、私は動画を撮りながらその場に座り込んで、撮影姿勢を低くしました。 
カモシカ♀は口をもぐもぐ咀嚼しながら、私の様子を不思議そうに見ていました。 

道端で灌木の葉を食べていますが、樹種は不明です。
やがてカモシカ♀は茂みの横から顔を出して、私の様子を窺っています。 
はい、ひょっこりはん♪
鼻孔を広げて、私の匂いを嗅ぎ取ろうとしています。 
耳を頻りにプルプル震わせているのは、しつこいヤブ蚊などの吸血性昆虫を追い払っているのでしょう。 
警戒を解くと、灌木の葉を再び食べ始めました。 
この間、私に対して鼻息を荒らげて威嚇することは一度もありませんでした。 

最後は、1/5倍速のスローモーションで今回の動画のハイライトを振り返ります。(@7:13〜) 
カモシカの採食メニューが映像から分かる人がいらっしゃいましたら、教えていただけると助かります。


山林の獣道を歩いて跳ぶヤマドリ♂【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年11月上旬・午後16:10頃・ 

山林でカラマツの根元に設置したクリ堅果の給餌場をトレイルカメラで見張っていると、夕方にヤマドリ♂(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)が現れました。 
斜面の獣道を左から右に歩いて画面を横切りました。 
尾羽が長いので♂と分かります。 
フルカラーで撮れなかったのが残念でなりません。 

最後に右端でヤマドリ♂がなぜか軽く上下にジャンプしたので、落ち葉が舞い上がりました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると、翼を広げて軽く羽ばたいていました。 
このとき鳴き声を発していません。
何かに驚いたのか、それとも誇示行動(ディスプレイ)なのか、分かりません。 
しばらくその場に佇んでから、ようやく右に歩き去りました。 

給餌場に置いたクリやオニグルミにヤマドリ♂は全く興味を示しませんでした。
ヤマドリの食性を考えれば当然です。

この地点でヤマドリが写ったのは初めてですが、すぐ下の林道では何度も撮れているので、特に驚きはありません。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


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2024/08/16

旧営巣地を訪れるニホンアナグマの諸活動:10月下旬〜11月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬〜11月上旬 

二次林の旧営巣地(セット)にときどき戻ってくるニホンアナグマMeles anakuma)の記録です。 
特筆すべき行動は個別の記事にしたので、その残りをまとめました。 


シーン0:10/20・午後14:16・気温31℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れたアナグマの営巣地(セット)の様子です。 


シーン1:10/22(@0:04〜) 

シーン2:10/23(@0:56〜) 

シーン3:10/24(@2:00〜) 

シーン4:10/25(@3:16〜) 

シーン5:10/26(@4:11〜) 
気温が6℃に下がっても、クモがレンズの上を徘徊していました。 

シーン6:10/27(@4:40〜) 
夜明け前および日没後に、珍しく2頭のアナグマが同時に巣外の二次林で別々に採餌活動していました。 


シーン7:10/29(@5:27〜) 

シーン8:11/1(@6:07〜) 

シーン9:11/2・雨天(@9:20〜)  

シーン10:11/3(@10:27〜) 

シーン11:11/5(@11:27〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】
アナグマは巣口の匂いを嗅いだだけで立ち去ることが多いです。 
ときどき 巣穴Lに出入りしています。 
越冬のために住み着くようになったのか、まだ物件を物色している段階なのか、まだはっきりしません。
脂肪を蓄えて丸々と太って見えます。 
赤外線の暗視映像で見たときに左右の目の大きさが同じなので、ここで繁殖(出産・育児)した母親♀ではない別個体のアナグマと分かります。 
それ以上は個体識別ができていないのですが、ここで生まれ育った幼獣が丸々と太ったのでしょうか? 


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