2024/06/08

唸ったり吠えたりしながら♪ニホンアナグマの幼獣2頭が昼間の旧営巣地で格闘遊び【トレイルカメラ】

 



2023年9月上旬・午後13:00頃・ くもり

アナグマ幼獣同士で遊び回る様子が久しぶりに撮れていました。

シーン0:8/25・午後・晴れ(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで録画された現場の様子です。 
二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)を新旧2台の自動撮影カメラで見張っています。 


シーン1:9/2・午後12:49・気温34℃(@0:00〜) 
昼過ぎにアナグマが単独で右から登場すると、地面の匂いを嗅ぎながら右エリアをうろついています。 
何かに驚いたのか、弾かれるように巣口Lへ向かいました。 
逡巡したりフェイントをかけたりした末に、勢い良く巣穴Lに入りました。 
しばらくすると巣穴Lから外に出て、元気よく左へ向かいました。 
アナグマを単独で見たときに、もはや幼獣なのか成獣なのか見分けがつきにくくなりました。 
はしゃぎ回る動きが幼いので、幼獣だと思います。 
独り遊びではしゃいでいるというよりも、近くに遊び仲間の兄弟姉妹がいるような印象です。 


シーン2:9/2・午後12:49(@0:53〜) 
続きの展開が別アングルの監視カメラに録画されていました。 
巣口Rの広場で幼獣2頭が対峙しています。 
格闘遊びが始まりました。 
威嚇のふりをして相手に突っかかったり、目の前の落枝(蔓)を甘噛みしたり、でんぐり返しをしてみたり、もんどり打って巣口Rに転がり落ちたり、大騒ぎしています。 
アナグマ幼獣が暴れると、林床に積もった落ち葉が舞います。 
遊びの合間に、体の痒い部位を後足でボリボリ掻いています。 
巣穴Rに入ってしばし休戦していた幼獣個体が再び外に出くると、2頭は別れて右へ向かいます。 

1頭の幼獣が林床で採餌していると、カメラの死角からブルルル♪という馬の鼻息のような鳴き声が聞こえ、ビクッと振り返りました。(@1:50〜) 
アナグマ(遊び相手)の鳴き声だったのか、私には分かりません。 


シーン3:9/2・午後13:11・気温32℃(@1:53〜) 
約20分後、元気な幼獣2頭がいつの間にか戻ってきて、そのうち1頭が巣穴Lに飛び込んだようです。 (入巣Lの瞬間は撮れていません。) 
巣口Lの中と外で2頭が対峙してから、外へ出て格闘遊びが勃発。 
威嚇の鳴き声♪を軽く発しながらそのまま左へ向かうと、カメラの死角から犬のようにワンワン吠える喧嘩の鳴き声♪が聞こえました。 
キャンキャン♪という甲高い鳴き声ではなく、もう少し低音で、それ程やかましい大声ではありません。 
(実際に鳴いているシーンが別アングルのトレイルカメラに撮れていなかったのが残念です。)

しばらくすると、左から戻ってきた幼獣1頭aが獣道を右上奥に走り去りかけ、途中で立ち止まりました。 
セットに残った個体bがそれを見送ります。 


シーン4:9/2・午後13:12・気温33℃(@2:41〜) 
幼獣aの後を追って幼獣bも獣道を右上奥へ走り去りました。 
ちょっと引き返すと、地面の匂いを嗅ぎました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 




フタリシズカの花

2024年5月下旬・午後13:30頃 

里山のスギ植林地で廃道状態になった林道を登っていたら、見慣れない白い花が林床にぽつんと2株だけ咲いていました。 
調べてみると、名前だけは知っていたフタリシズカでした。 
白い花穂が2本ずつ並んでいます。 

今回はフタリシズカで訪花昆虫を見かけなかったのですが、送粉者を調べるのが来季の課題です。 
薄暗いスギ林の林床に飛来する昆虫がいるのでしょうか? 
もっと大きな群落を探さないといけません。 

ちなみにこの春、ヒトリシズカでは訪花昆虫の動画を撮ることが出来ました。(映像公開予定) 
ヒトリシズカもフタリシズカも共にセンリョウ科チャラン属らしいのですが、素人目にはとても同属の植物とは思えません。

風倒木の根元にある謎の巣穴から出てきた幼蛇【トレイルカメラ】

 

2023年9月中旬・午前9:50頃 

シーン1:9/7・午後15:00(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで採れた現場の状況です。 
平地のスギ防風林で根こそぎ倒れたスギの根元に掘られた謎の巣穴をトレイルカメラで見下ろすように監視しています。 
巣口を縁取るように、灌木(樹種不明)の根元が強く湾曲しながら育っています。(冬の雪圧による変形) 


シーン2:9/20・午前9:49(@0:04〜) 
1匹のヘビ(種名不詳)が巣穴から右へスルスルと這い出てきました。 
かなり細いので、なんとなく幼蛇のような気がします。 
幼蛇の蛇行シーンを5倍速の早回し映像でリプレイ。(@0:35〜) 
残念ながらフルカラーで録画してくれなかったため、私にはヘビの種類を同定することができません。 

林床を蛇行するヘビにもしも鳥が気づいたら、寄って集って大騒ぎしたはずです(モビング行動)。 
あるいは相手が幼蛇なら、捕食してしまう鳥もいそうです。

おそらく謎の巣穴に出入りする野ネズミの匂いに誘われて、ヘビが巣穴に侵入したのでしょう。 
爬虫類のヘビは変温動物ですから、トレイルカメラの熱源センサーは反応しないはずです。 
したがって、幼蛇が巣穴に侵入したシーンは撮れていません。 
そもそも今回、トレイルカメラが何に反応して起動したのか不明です。
天敵の侵入に驚いた野ネズミ(恒温動物)が別の脱出口から慌てて逃げ出し、その動きに反応してトレイルカメラが起動したのではないかと想像しました。 
たまに予想外の生き物が撮れるのもトレイルカメラの楽しみです。



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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