2023/08/13

クワガタが柳の樹液に夢中で「頭隠して尻隠さず」

 

2022年7月上旬・午後17:00頃・くもり 

河畔林の柳(樹種不詳)灌木から樹液が滲み出して、様々な昆虫が集まる樹液酒場になっています。 
この日は細い幹の穴(ミニ樹洞)に1匹のクワガタが頭を突っ込んでいました。 
穴の奥から滲み出る樹液を舐めているのでしょう。 

大顎の形が見えない上に、私の手が届かないので採集できず、クワガタの種類は分からずじまいです。 
ここでの優占種はコクワガタDorcus rectus rectus)なのですが、今回はどうでしょう? 
クワガタに詳しい達人は、腹端の形状から性別が見分けられたりするのでしょうか。

2023/08/12

雪深い年始のスギ林道でホンドタヌキが鳴いた♪【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年1月上旬 

雪深い里山でスギ林道を行き交うホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
この時期は、カモシカが眼下腺マーキングするスギ落枝を画面中央で監視できるようにトレイルカメラのアングルを決めたせいで、タヌキの溜め糞場sが画角の少し右外になってしまい、排便シーンが写りません。 
積雪期もタヌキは溜め糞場sにときどき通っているようです。 


シーン1:1/1・午後20:25・気温-2℃・(@0:00〜) 
細かい雪が降りしきる正月の晩に、タヌキが雪道を左から登場。 
1歩ずつ歩くたびに足が雪に少し潜っているものの、ラッセルというほどの重労働ではありません。 


シーン2:1/1・午後20:35・(@0:12〜) 
10分後に同一個体が戻って来たのか、タヌキが右から左へ通過しました。 
タヌキが立ち去ってしばらくすると、ウユーン♪という甲高い謎の鳴き声が聞こえました。(@0:27〜) 
※ ここだけ音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

調べてみると、これがタヌキの鳴き声のようです。 
タヌキの鳴き声が録音されたのは初めてで、嬉しい収穫でした。 
トレイルカメラの発する「ザ・ザ・ザ・ザ…♪」という内部ノイズが耳障りですけど、その後もクーンクーン♪とかすかに鳴き交わしているようです。 



【参考サイト】 
たぬきの鳴き声は「ウユーーン」。その鳴き声の意味を知っていますか?
たぬきは小型犬が発するような甲高い声をしています。また、鳴き声を文字にすると「ヴーーー」「ウワーーン」「ウユーーン」というようなもので、再現するのがちょっと難しい鳴き方をします。 (中略) 相手を威嚇するときや喧嘩しているときに、たぬきは鳴きます。反対に、うれしいときや楽しいときは一切鳴きません。たぬきは怒っているときや警戒しているとき以外は感情を表に出さない生き物なので、声だけでなく表情や身体のどこかが変化するといったこともありません。

 

そのままカメラが動画を撮り続けると、左からタヌキが走って戻ってきました。(@0:46〜) 
録画が終わる間際の1秒間にちらっと写った映像を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:52〜) 
残念ながら尻切れトンボですけど、2頭のタヌキが雪山の夜道でばったり出くわし、威嚇からの逃走に発展した(縄張り争い)と想像してみました。 

調べてみると、タヌキの発情期は2月(下旬)らしいです。 
発情期には未だ1ヶ月以上も早いはずですが、普段から一緒に行動している♀♂ペアが鳴き交わしたり、ふざけて追いかけっこをするようになったのでしょうか? 
これから春にかけて、溜め糞場の付近でホンドタヌキの鳴き声を何度も聞くことになります。(映像公開予定)



シーン3:1/9・午後20:58・気温-1℃・(@1:01〜) 
8日後の晩、小雪がちらつき、レンズがやや曇っています。 
右から登場したタヌキが左へ歩き去りました。 
雪面はスギ樹上からの大量落雪で荒れているものの、クラスト凍結しているらしく、タヌキが歩いても足がほとんど潜っていません。 



夏の夜にスギ林道でトレイルカメラに写った人魂の正体は蜘蛛の粘球?【暗視映像】

 

2022年8月下旬・午後18:07・気温24℃ 

里山のスギ林道にあるタヌキの溜め糞場sを自動センサーカメラで見張っていると、謎の現象(物体)がときどき写ります。 

地平線に日が沈む日の入り時刻は午後18:21ですが、現場は山の東斜面なので、それよりもずっと早くから太陽が山の端に隠れて暗くなります。 
トレイルカメラは熱源の動きを検知して起動する仕組みですから、昆虫やクモなどの変温動物が動いても反応しないはずです。 
動画の冒頭には何も写っておらず、今回はなぜ起動したのか不明です。 
おそらく飛来したコウモリが素早く横切ったのかもしれません。 

やがて夜蛾らしき小さな昆虫が飛来し、右から左に高速で横切りました。 
そして画面の左端から明るく白く光る謎の玉がちらっと登場します。 
まるで人魂(火の玉)や怪しいUMAが空中に漂っているように見えますが、おそらく日没直前に造網を始めたクモの糸の粘球ではないかと思います。 
幽霊の正体見たり枯れ尾花。 

クモの粘球にしても巨大で、しかも一つだけブラブラしているということは、珍種のナゲナワグモなのか?と期待が膨らみます。 
日本の北国ではナゲナワグモの仲間は生息していないことになっているからです。
日本でナゲナワグモの習性を持つのは、コガネグモ科イセキグモ属に属するマメイタイセキグモとムツトゲイセキグモの2種である。いずれも熱帯系のクモであり、日本では本州南部以南に分布し、採集例はきわめて少ない。(wikipedia:ナゲナワグモより引用)

 

関連記事(10月中旬、下旬の撮影)▶ 

未だ撮影例が少ない(n=2)のですが、この謎の人魂?粘球?は秋にしか現れないのかと思っていました。
トレイルカメラの映像記録を遡って見返すと夏にも写っていたので、記事にしておきます。
今回でようやく3例目です(n=3)。
記録が蓄積すれば、通年見られるありふれた現象だと分かってくるかもしれません。

残念ながら粘球を作った主(クモ?)がいつも写っていないのが、もどかしいです。
粘球が自ら発光しているのか、それとも暗視カメラが照射する赤外線を強く反射しているだけなのか、突き止めたいところです。 
前者だとしたら、グローワームのように糸で生物発光して獲物を誘引する新種の虫かもしれず、ロマンがあります。 
夜に現場入りして実際に探すしかなさそうですが、ツキノワグマが出没すると分かってからは二の足を踏んでいます。 


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