2019/05/11

モンシロチョウ♂同士の誤認求愛



2018年10月下旬・午後15:25頃

郊外の広い畑でダイコン(大根)の葉表にモンシロチョウ♂a(Pieris rapae)が翅を広げて止まり、日光浴していました。
しばらくすると自発的に飛び立ちました。
大根畑をせわしなく飛び回り、茂みの下方を重点的に探雌飛翔しています。

飛翔中にもう1頭とニアミスするも、求愛せず。
飛び疲れたのか、再びダイコンの別な葉表に止まりました。
やはり翅を広げたまま休んでいます。
そこへ別個体の♂bが飛来し、そそっかしく♀と誤認して
♂aの背後から迫ると求愛しました。
葉上の個体♂aは迷惑そうに開いていた翅をパタパタと動かしただけで、モンシロチョウの♀がやる交尾拒否姿勢(腹端を持ち上げる)にはなりませんでした。
過ちに気づいた♂bは、諦めてすぐに飛び去りました。
まずは1/5倍速のスローモーションでじっくりご覧下さい。(続けて通常の1倍速の動画が流れます。)

フィールドガイド『日本のチョウ』という図鑑を手に入れてモンシロチョウの性別を見分けられるようになったおかげで、配偶行動の解釈が捗ります。


最後にカメラを横にパンすると、ダイコンの周囲は白菜?、チンゲンサイ、キャベツなどアブラナ科の作物ばかりでした。
(他にはネギを植えた畝もありました。)
アブラナ科を食草とするモンシロチョウにとっては天国みたいな畑です。
多数のモンシロチョウが飛び回っているのも納得です。


モンシロチョウ♂a@ダイコン葉+日光浴
モンシロチョウ♂a vs ♂b@誤認求愛

川の倒木に佇み羽繕いするアオサギ若鳥(野鳥)



2018年11月中旬

川を渡る丸木橋のように岸から倒れたニセアカシア(別名ハリエンジュ)の倒木をいつも通りかかるたびにチェックしています。
普段はカワウがお気に入りの止まり木として利用しているのですが、この日は珍しくカワウの姿は無く、代わりにアオサギArdea cinerea jouyi)の若鳥が佇んでいました。

この個体は若鳥のようです。
『フィールドのための野鳥図鑑:水辺の鳥』でアオサギ若鳥の特徴を調べると、

頭の黒班は少なく、背と胸の飾羽はない。体は淡く褐色味がある。(p72より引用)


若いアオサギは上流の方を向いて倒木に立ち(南向きで順光)、日光浴しながら羽繕いしています。
背後にカルガモなどカモ類の群れが川面に浮いています。
カイツブリも川面を横切りました。
河畔林のニセアカシアの枯れ葉がハラハラと舞い落ち、秋の風情がありますね。

私がそっと回り込んで近づき、横の堤防から隠し撮りすると若いアオサギは片足立ちで佇んでいました。
横目で私を見て警戒しているのか、羽繕いを止めてしまいました。
止まり木として使われている倒木のあちこちが鳥の糞で白く汚れています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アオサギ若鳥(野鳥)@川:倒木+羽繕い
アオサギ若鳥(野鳥)@川:倒木+羽繕い・全景
アオサギ若鳥(野鳥)@川:倒木+羽繕い・全景

2019/05/10

ブタナの花蜜を吸うキタキチョウ



2018年11月上旬

河川敷に咲いたブタナの群落でキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
長い茎が倒伏した花で、翅をしっかり閉じたまま吸蜜しています。

先を急ぐ用事があった私は、蝶が飛び立つまで待てずに撮影を打ち切りました。
この組み合わせも初見です。

【追記】
この花の名前を長らくオオジシバリだと思い込んでいたのですが、外来種(帰化植物)のブタナと分かったので訂正しておきます。


キタキチョウ@ブタナ訪花吸蜜

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