2012/07/21

ヒダリマキマイマイの咀嚼音♪を声紋解析してみる



2012年6月上旬

ヒダリマキマイマイEuhadra quaesitaの飼育容器内から深夜、ガリガリと歯軋りのような音が聞こえてきました。
そっと蓋を開けると、食事中でした。
この日たまたま入れてみたイワガラミの生葉に食痕があり、虫食い状態になっていました。
常備食のニンジンのへたにも食痕があります。

マクロモードでカメラの内蔵マイクを極力近づけて接写すると、歯舌で葉の表面を削り取る音が録音できました。

音量を上げてヘッドフォンを使えばちゃんと聞こえるはずです。


ヒダリマキマイマイ咀嚼音の声紋解析

オリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからスペクトログラムを描いてみました。

(ファイル名にツルアジサイ?と書いてあるのはイワガラミの間違いです。後日咲いた花を確認して訂正。)



タンポポの茎を採食する野生ニホンザル



2012年6月上旬

野生ニホンザルMacaca fuscata)が道端に生えたタニウツギの木の下に座り、道草を食っています。
背高く伸びたタンポポの茎を毟り取って食べました。
セイヨウタンポポかな?(未確認)
食したのは茎だけで、綿毛になった頭花部分(綿帽子)は食べずに捨てました。
満開に咲いたタニウツギには興味を示さず、仲間(群れ)を追って遊動を続けます。






2012/07/20

羽化直後のドロバチヤドリニクバエが翅を伸ばす【微速度撮影case4】

スズバチ泥巣の飼育記録

2012年6月上旬・室温21℃

スズバチ♀成虫が泥巣から無事に羽化してからも、寄生された隣の独房からはドロバチヤドリニクバエAmobia distorta)の羽化が五月雨式に続きます。
4匹目の羽化も朝でした。
容器の壁に登ろう登ろうとするハエの新成虫を根気よく外から指で弾いて落としてやると、諦めて泥巣の上に静止しました。
落ち着いたところで容器の蓋をそっと外します。
翅芽が伸びる様子を接写します。
4回目ともなると撮影のセッティングもすっかり慣れ、ようやく納得のいく映像が撮れました♪
20分間強の長撮り映像を早回しにしてお届けします。





↑5倍速映像



↑同じ素材で10倍速映像も作ってみました。お急ぎの方はこちらをどうぞ。


ほぼ翅が伸びかけると必ず後脚で翅を弾く行動をするのは、観察したどの個体も共通でした。
翅伸展の間は無防備なためか、何かあればすぐ物陰に隠れたがる傾向があるようです。

機会があれば次はドロバチヤドリニクバエが前頭嚢を使って寄主の泥巣を中から破り脱出する様子を飼育下で観察してみたいものです。
今回の飼育では泥巣を採集する際に独房が剥き出しになったため、囲蛹から羽化した成虫は苦労せず直ちに外へ出られたのです。


シリーズ完。





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