2024/06/25

ニホンアナグマの旧営巣地に出没する野ネズミの動向:9月下旬〜10月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月下旬〜10月中旬 

夜行性の野ネズミ(ノネズミ)ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)に出没する動向をまとめました。 


シーン0:9/25(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 


シーン1:9/27(@0:07〜) 
雨夜に二次林内をうろちょろと餌を探し歩いています。 


シーン2:9/28(@0:31〜) 


シーン3:10/2(@0:37〜) 
アナグマの巣穴Rに侵入しました。 


シーン4:10/4(@1:31〜) 
アナグマの巣穴Rから外に出てくる様子が撮れていました。 
巣口Rのすぐ横に生えているマルバゴマギの細い灌木の根元に自分たちの小さな巣穴があるようで、そこに潜り込みました。 


シーン5:10/5(@1:59〜) 
入巣してしばらくすると出巣して、アナグマの巣穴Rに入り直しました。
雨が降り出しても、林床を元気に駆け回っています。 
出巣の瞬間が撮れていました。 


シーン6:10/8(@3:04〜) 
アナグマの巣穴Rに潜り込みました。 


シーン7:10/12(@3:10〜) 
カメラの電池が消耗していて、数秒間しか録画されていませんでした。 


有毒植物ホツツジの花蜜を吸うシダクロスズメバチ♀

 

2023年9月下旬・午後12:12頃・くもり 

里山で細い急坂の山道の横に咲いたホツツジシダクロスズメバチVespula shidai)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
花から花へ次々と忙しなく飛び回っているので、てっきり獲物を探索しているのか(探餌飛翔)と思いきや、どうやら花蜜が目当ての様子です。 

いつも不思議なのですが、ホツツジに含まれる神経毒(グラヤノトキシン)に対して昆虫は耐性がある仕組みを知りたいです。
パッチクランプ法などの電気生理学的手法でしっかり調べるのは大変そうです。
とりあえず電位依存性Naイオンチャネル、特にグラヤノトキシンが結合する部位のアミノ酸配列を昆虫と哺乳類で比べれば何か分かるはずなのですが、誰も調べてないのでしょうか?

訪花中にホツツジ?の葉先に葉巻を見つけたハチが興味を示しました。 (映像なし)
葉巻の中に獲物(イモムシ)は居なかったようで、訪花行動に戻りました。 

訪花シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:41〜)、複眼の上の白紋の幅が狭い(細い)ことから、シダクロスズメバチと判明。 
触角がそれほど長くないので、雄蜂♂ではなくワーカー♀のようです。


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2024/06/24

スギ防風林でタヌキ専用の溜め糞場を通り抜けるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月上旬〜中旬

スギ防風林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)専用の溜め糞場wbcを見張っている自動センサーカメラに写ったニホンアナグマMeles anakuma)の記録です。 


シーン0:9/25・午後15:01(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
 動画冒頭の赤丸で示したのは、スギ林床に点在する2つの溜め糞場です。 
奥にある溜め糞はかなり規模が大きいです。 
 実は更にもう一つの糞塊が画面のすぐ左外にあるのですが、監視カメラの画角内に収まりませんでした。 
 更に、画面の右外にはすぐアナグマ専用の溜め糞場stmpがあります。 
 2種の溜め糞場を同時に監視したら面白そうですけど、限られた台数のトレイルカメラでやりくりしているため、実現できていません。 


シーン1:10/3・午後22:56(@0:05〜) 
右から来たアナグマが地面の匂いを嗅ぎながらwbc-1の周囲をぐるっとひと回りして、右へ戻りました。 
自分たち専用の溜め糞場stmpへ向かったのかもしれません。 
この間、一度も立ち止まりませんでした。 


シーン2:10/11・午後18:19(@0:26〜) 
右から登場したアナグマが、急に駆け出して獣道を手前へ向かってきました。 
トレイルカメラに驚いたのなら、向かって来るはずはありません。 
独り遊びで駆け回る幼獣なのかな?
(幼獣が育って私にはもう成獣との見分けがつかなくなりました。)
アナグマの逃走シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:40〜) 

ところで、画面の左上で白くて小さな点が思わせぶりに動いています。 
奥の茂みに潜んでいる別の獣の目が光っているのかと初めは思ったのですが、どうやら手前の空中に浮遊していることから、クモの糸の粘球(またはクモ本体?)が赤外線を反射しているようです。 
アナグマが逃げ出すほど驚いた理由は、まさかこれではないでしょう。 


【考察】 
今回も、タヌキ専用の溜め糞場wbcでアナグマが対抗して自ら排便(強烈な匂い付け)することはありませんでした。 
溜め糞エリアをホンドタヌキとニホンアナグマで共有しつつも、相互不可侵の紳士協定が成立しているようです。 


つづく→

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