2023/08/27

真冬の河畔林で夜に枝先を採食する冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年2月上旬・午後21:10頃・気温-3℃ 

平地の河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)大木の真下にあるタヌキの溜め糞場bLを狙ってトレイルカメラを設置したら、いつの間にかカメラの向きがなぜか横に大きくずれてしまいました。 
レンズの目の前にきた枝が邪魔になり、至近距離で赤外線を反射するために画面全体が白飛びしてしまっています。 
そんなトラブルがあっても思いがけない嬉しい収穫がありました。 

ある晴れた晩に冬毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が登場したのです。 
ニセアカシアの根元で何か植物(樹種不明)の細い蔓または枝先を食べていました。 
新たに枝先を噛み切るシーンも撮れていました。(@0:34〜) 
枝先に残った数枚の葉が目当てのようです。
赤外線の暗視映像はモノクロなので、ニホンノウサギが食べた葉の色が分かりません。 
落葉しないで枝先に残っていた枯れ葉なのか、それともツルマサキなど常緑の葉なのかもしれません。 
切れ味鋭い門歯でスパッと斜めに枝先を切り落としたノウサギの食痕を冬のフィールドでよく見かけますが、警戒心の強い野生ノウサギの採食シーンを実際にこんな間近で撮れたのは初めてです。 

食事が済むと、白兎は雪面の匂いを嗅ぎながらゆっくり移動し、下の死角に姿を消しました。 
雪面は固く凍っているのか、ノウサギの足跡が残りません。 



白銀の雪原を歩くキジ♀3羽の群れ(冬の野鳥)

 

2023年2月上旬・午前10:25頃・晴れ 

雪で埋もれた刈田の端をキジ♀(Phasianus versicolor)の群れが一列で歩いていました。 
体重が軽いせいか、雪面が凍っているのか、雪原を歩く足がほとんど潜っていません。 
少なくとも3羽の群れが右から左へ次々に歩いて行きます。 
最後の個体は、雪に埋もれた溝をピョンと飛び越えました。 

気づいた私が撮影を始めるまでもたついたせいで、キジ♀はすぐに民家の陰に隠れてしまい、姿を見失いました。 
それならと反対側にぐるっと先回りしてキジ♀が出てくるのを待ち伏せしても、二度と出会えませんでした。 
竹林に隠れたのかもしれません。

冬のキジは地味な♀だけの群れと派手な♂だけの群れと別々に暮らします。

関連記事(16年前の撮影:♂2羽の群れ)▶ 雪の日のキジ♂2007(冬の野鳥)


繁殖期になると、良い縄張りを持つ♂は複数の♀とハーレムを形成します。 


 

雪深い河畔林でニセアカシアの枝に飛来したジョウビタキ♂【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年2月上旬・午後13:15・晴れ・気温17℃ 

雪深い平地の河畔林でタヌキの溜め糞場bLを監視するトレイルカメラに冬鳥のジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)が写りました。 
落葉したニセアカシア灌木の枝で一休みしてから、すぐに右へ飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

よく晴れた穏やかな昼下がりとは言え、この時期に気温が17℃にまで上昇するとは驚きました。 
暗色のトレイルカメラ本体が直射日光で温められて、高目の測定値が出るのかな? 

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