2022年8月下旬・午前10:25頃・晴れ
前回の記事(11日前の撮影)▶ 羊歯の葉の上で日光浴するニホンカナヘビ幼体
里山の林道沿いに生い茂るシダ(種名不詳)の葉にニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)の成体が乗っていました。
私がマクロモードで接写しながらレンズをそっと近づけると、シダの葉を渡り歩いて素早く逃走しました。
苦手なシダの種類を見分けられるように、これから少しずつ勉強していきます。
アナグマにとっては、ミミズの潜んでいる坑道を掘ってミミズを一匹ずつさぐりあてるよりも、ミミズの地表活動が行われるところに行って、ミミズが地表に出ているときに採食を行うほうが効率が良い。ミミズの地表活動が行われる場所はその日の湿気に左右される。(中略)このミミズパッチは季節ごと、数日ごとに位置が変化する。(中略)ミミズパッチを見つけ出したアナグマは、一分あたり2〜3匹のミミズを採食することができるため、口を地表につけたまま掃除機のようにミミズを食べながら直線に進み、パッチの端までくると方向転換してパッチ内の別の直線を進み、一時間程度で要求量が満たされて採食が終了する。(p119-120より引用)ただし、これは著者が留学先のイギリスでなされたフィールドワークに関する文脈ですが、ニホンアナグマも同様と想像されます。
アナグマの最も目立つフィールドサインといえば、林道脇やササやぶの中などで見つかる、地面に空いたお椀状の食痕だ。これは落葉や土に鼻先を突っ込み、ミミズ類など土壌動物を掘り出した跡で、鼻先を中心に円を描くように探ったことによるもの。(p67より引用)むしろ、ニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax) の食痕と酷似しています。
イノシシのフィールドサインといえば、派手に掘り返された食痕だ。休耕田やタケ林、畑や田んぼなどでよく見られる。(中略)林道のわだちで食べ物を探した跡。(同書p80〜81より引用)
イノシシは、草の葉やくき、球根や根、いもや、地面にいる昆虫や落ちている果実やドングリを食べます。(中略)土をほりかえしたあとは、とてもよく目立ちます。きばと鼻の先を使ってほりおこしますが、まるでトラクターでほりおこしたようになります。(中略)はば1m以上になるようなあなもあります。 (p48より引用)
「アナグマがほったあな:土をほって、アリやミミズをさがしたあとです。」と題したカラー写真もp47に掲載されていました。
私が見つけた掘り返しは、どうやらイノシシの採食痕だったようです。
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