2022/10/16

モクゲンジの花蜜を吸うクズハキリバチ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午前11:15頃(晴れ)および午後15:55頃(くもり) 

農村部の庭木として植栽されたモクゲンジクズハキリバチ♂(Megachile pseudomonticola)が訪花していました。 
雄性先熟のようで、見かけるのは顔色が白く腹端が丸い雄蜂♂ばかりでした。 
黄色い花の中央部が赤くなっているのは、送粉者のハナバチ類に蜜腺の場所を教える蜜標なのでしょう。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:10〜) 
午後は風が吹いてモクゲンジの花穂が激しく揺れ、虫撮りには悪条件でした。
しかし、スローモーションにすれば風揺れも気になりません。 
複数個体を撮影。 
最後にクズハキリバチ♂と入れ替わりで飛来したのはオオハキリバチ♂です。 
この日に撮れた個体数はオオハキリバチ♂>クズハキリバチ♂の印象。
関連記事(同所同日の撮影)▶ モクゲンジの花蜜を吸うオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】

この2種は外見がよく似ていて、私も最近まで見分けるのに苦労しました。 
図鑑には腹部第2節後縁に明色の毛帯があるかどうか、が主な識別点として書かれています。 
(実際には中間的な個体がいるので悩ましいのです。)
そこよりもむしろ顔の模様が重要な形質ではないか?と個人的に考えるようになりました。 
ハキリバチの頭楯の顔色が性的二型ということは、配偶行動の際に互いに異性の顔色を見て判断していることを示唆しています。 
♂同士の闘争でも顔を見て同種であることを確認してるはずです。 
クズハキリバチ♂は頭楯および頭楯上区に黄白色の長毛が密生しています。 
オオハキリバチ♂はヒトラーの口髭が白髪になったような感じで、眉間(触角の根元の間)に磨呂のような1対の薄い白点があります。 
どうやら雄蜂♂の顔の模様は種特異性があるようです。

2022/10/15

深夜の林道で野ネズミが跳び上がって驚いた訳とは?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年7月下旬・午前1:20 

スギが植林された山林を通る林道をトレイルカメラで監視していると、野ネズミ(ノネズミ)が初登場。 
杉林は野生動物にとって「緑の砂漠」なのかと思っていたので、野ネズミが生息するとは意外でした。 

餌を探し求めて林道にチョロチョロと出てきた野ネズミが、道を塞いでいる長い落枝を見つけると、驚いてピョンピョンと跳びながら慌てて右へ走り去りました。 
おそらく細長い落枝を天敵(捕食者)のヘビだと暗闇で誤認したのでしょう。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

夜行性の野ネズミは暗闇でどのぐらい周囲が見えているのでしょう? 
スギ林の林床は昼間でも薄暗いので、今回はぶつかりそうな寸前まで落枝の存在に気づかなかったようです。
試しにゴム製の蛇の玩具を林道に置いてみて、野生動物の反応を観察したら面白そうです。



クサフジの花で採餌するクマバチ♀

 

2022年7月中旬・午前10:10頃・晴れ 

川沿いの堤防路に咲いたクサフジの群落でキムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。 
意外にも、この組み合わせは初見です。 

クサフジの蝶形花で吸蜜するクマバチ♀の後脚をよく見ると、花粉籠は空荷でした。 
クマバチの前科からすると、正当訪花ではなく穿孔盗蜜してる可能性も高いのですが、決定的な証拠映像を撮ることができませんでした。

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