2022/01/07

水場の周囲を夜な夜な活動するノネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年10月上旬〜中旬・夜

里山の水場を監視するために設置したトレイルカメラ(無人センサーカメラ)のレンズの前を夜になると頻繁に何か謎の生物が横切ります。 
池の岸辺を夜な夜な歩き回るザトウムシ(種名不詳)の長い歩脚なのかと首をひねっていたら、遂にその正体が分かりました。 
ノネズミ(野ネズミ;種名不詳)の長い髭や尻尾が写っていたのです。 
3夜連続で撮れた暗視映像をまとめました。 

シーン1:10/9 午後22:14 
レンズの前の至近距離に登場し、シルエットからようやく野ネズミと分かりました。 
ゴソゴソという地響きのような足音が大きく録音されていました。 
池の此岸は崖になって、複数の横穴が開いていました。 
後々分かってきたのですが、どうやらそこに野ネズミが巣穴を構えているようです。 


シーン2:10/10 午後19:00 
レンズのすぐ目の前を野ネズミが右往左往しています。 
至近距離過ぎて、何をしているのかよく分かりません。 
隠しカメラを仕込んでおいた崖の穴に入り込もうとしたものの、カメラが邪魔で退散したようです。 
巣材の細長い草や枯枝を運び込んでいるような気もするのですけど、どうでしょう?  
このアングルの撮影では野ネズミの全身像がほとんど写りません。 
別アングルでトレイルカメラを仕込む必要がありそうです。 

シーン3:10/11 午前0:55 
遂に野ネズミの全身像が撮れました! 
画面奥、池の右岸に注目して下さい。 
草で覆われた右岸を野ネズミがチョロチョロと登り、奥の林道の方へ消えました。 
暗視カメラの赤外線で目が白く光って見えます。 
もし池畔に巣穴があるのなら、やがて外出から戻ってくるかと期待したのですが、帰巣シーンは撮れていませんでした。 

野ネズミというのは総称です。 
今回撮れたのはアカネズミApodemus speciosus)またはヒメネズミApodemus argenteus)だと思うのですが、私には今のところ映像で見分けられません。 
同一個体が繰り返し写っているのか、それとも複数個体が登場しているのか、分からないことばかりです。 
トレイルカメラでいろんな動物が撮れるのは嬉しいのですけど、新たに勉強しなければいけないことが次々に増えて大変です(嬉しい悲鳴)。

つづく→

交尾しながらアキノキリンソウの花で吸蜜ホバリングするニトベハラボソツリアブ♀♂の連結飛翔【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年10月上旬・午後15:25頃・晴れ

低山の明るい細い尾根道の横に生えたアキノキリンソウの群落で交尾中のニトベハラボソツリアブ♀♂(Systropus nitobei)が訪花していました。 
互いに逆向きになって交尾器を連結しながら、♀が吸蜜しています。 
♂は常にホバリング(停空飛翔)を続けて♀の訪花活動に付き添っています。 
♂自身が貞操帯となって♀が産卵するまで浮気を防止する交尾後ガード(配偶者ガード)も兼ねているのかもしれません。 

ニトベハラボソツリアブ♀♂の連結飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:00〜) 
吸蜜する♀は、できることなら葉や花に着陸して羽ばたくのを休みたいようです。
しかし長い後脚が着陸できない場所では訪花中も羽ばたいています。 
♀単独なら易々と着陸できそうな場所でも、♂と連結している状態では腹部の傾きをある角度以上は下げられません。 
♂が前傾姿勢で連結ホバリングできる角度に限界があるのでしょう。 

♀♂ペアの2匹が逆向きに連結してホバリングしても乱気流が発生しないのが不思議です。 
横風が吹いてアキノキリンソウの株が大きく揺れても平気で連結飛翔を続けています。 
連結部に大きな負担がかかっているはずですが、どういう仕組みになっているのでしょうか?

 

2022/01/06

夕方に水場の横を通過するニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年10月上旬・午後16:20頃・(日の入り時刻は午後17:08) 

里山の水場に設置したトレイルカメラ(無人センサーカメラ)の前を夕方にニホンカモシカCapricornis crispus)が通りかかりました。 
登場シーンは撮れていません。 
秋の山中は日の落ちるのが早い上に、鬱蒼とした雑木林に囲まれた現場はかなり薄暗いようで、トレイルカメラは赤外線の暗視モードになっています。 
 カモシカの飲水シーンが撮れるかと期待したのですが、今回は水場に立ち寄らずに林道を左へ歩き去りました。 
カモシカは完全に夜行性という訳ではなく、日中も活動します。 
ただし、トレイルカメラの電池を節約するために、終日監視せず主に夜間(夕方から早朝まで)に限定して監視するようにタイマー設定しています。 
したがって、仮に野生動物が昼間に通りかかっても記録されません。 
(予備調査で、昼間はほとんど通らないと判断しました。)

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