2021/09/20

アユの滝登り?【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年7月上旬・午後14:10頃・くもり 

里山の方から平地の池に向かって流れてくる用水路(幅?m:後で採寸)が水門の直下で滝のように流れ込んでいます。 
白く泡立つ滝壺で小魚の群れが水面からピョンピョン跳び出していました。 
私は魚類について全く疎いのですが、これはアユ(鮎;Plecoglossus altivelis)の滝登りですかね? 
もし間違っていたらご指摘願います。 
高速連写で撮れた魚の写真も記事の最後に載せておきます。 
この時期に川を遡上したり滝登りしたりする淡水魚はアユ以外にもいるのかな?(ヨシノボリ?) 
毎年この時期に見られる光景(季節の風物詩)なのであれば、次は水中カメラでアユを撮ってみたいものです。 
アユの生活史を調べると、
アユは秋の終わり頃に川で生まれ,すぐに海に下ります。 海に下ったアユの稚魚は,春まで海の浅いところで暮らし,4月~6月に川へ遡上して成長し,9月~11月頃に川で産卵します。 アユは産卵を終えると死ぬため,1年で一生が終わります。(参考サイト:宮城県「アユ遡上調査について」より引用)
大雨が降って川が増水した後なので、魚が上流(ダム? 里山の渓流?)から流されてきたのでしょうか? 
しかし、スローモーションの映像をじっくり見ても、上から流れ落ちてくる魚は1匹も写っていませんでした。 
やはり溜池に生息する魚群が流れに逆らって遡上しようとしているのでしょう。 
溜池に誰かが放流した魚が遡上してきた可能性も考えられます。 

滝の落差が大き過ぎて、アユ?が何度挑んでも滝登りに成功できた個体はいません。 
遡上できるように魚道を設置する必要がありそうです。 
しかし、仮にこの滝と水門を突破したとしても、この上流はコンクリート三面張りの殺風景な用水路が延々と続くだけです。 
川魚が一体何のために遡上したいのか、素人の私には理解できません。 
オリンピックのカヌー競技を見て知ったのですが、水が激しく泡立っている滝壺は浮力が低くなっていて水難事故のリスクが高いそうです。 
そんな難所も次々と遡上するアユ?はかなり体力を消耗しているはずです。 

過酷な滝登りに挑むアユの跳躍シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
(横から@1:38〜、下から@8:28〜) 
アユが川面のどこから跳び出すか予測できませんから、やや引きの絵で狙うことにします。 
カメラの仕様でハイスピード動画の音声は録音されないのですが、長々と無音状態が続くのは寂しいので、前半部のFHD動画の音声パートを1/8倍速スローに加工して再利用しました。 
大小様々な個体がジャンプしています。(別種? 体格に個体差?) 
空中でも尾びれを左右に激しく振っていました。 
基本的には必ず上流に向かって跳んでいます。 
激しい水流に押し流されて、下流側へ跳ぶこともたまにありました。 
ときどき2〜3匹が同時に跳び出しています。 

カワセミやサギ類、カワウなど魚食性の水鳥にとって、ここは絶好の漁場であるはずです(食べ放題!)。
私が2時間後に現場を再訪しても、鳥が1羽も魚を捕食しに来てないのが不思議でした。 
近づく私を警戒して逃げてしまったのかもしれません。

    

2021/09/19

リナリア訪花中に雄蜂♂から迫られたハキリバチ♀が交尾拒否

 

2021年6月下旬・午後16:35頃・晴れ
前回の記事:▶ ハキリバチ♀がホバリングしながら空中で脱糞【ハイスピード動画】

リナリア・ブルガリスの黄色い花でせっせと採餌(吸蜜・集粉)するハキリバチの一種♀をFHD動画で撮っていたら、交尾相手を探し回っていた雄蜂♂が飛来しました。(探雌飛翔) 
一瞬の出会いを1/10倍速のスローモーションでまずはご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 

後から来た個体は、顔の頭楯に白っぽい毛が密生していることから、雄蜂♂だろうと分かります。 
♂は訪花中の♀の背後からいきなり飛びついて、交尾を挑みました。 
体の向きが前後逆になっても構わずに、とりあえず♀を捕捉したいようです。 
ハキリバチの♀♂間で儀式的な求愛行動というのは無いのでしょう。 

不意をつかれた♀は、すかさず腹端を高々と持ち上げて交尾拒否の姿勢をとりつつ、♂を蹴飛ばしました。
♀が海老反り体勢になると、腹部下面のスコパに黄色い花粉を満載している状態がよく見えます。 
断られた♂はあっさりと諦めて飛び去りました。 
♂が♀に振られてもしつこくハラスメント(セクハラ)を繰り返す種類の昆虫もいますが、ハキリバチ♂は淡白で潔いですね。 

続けて♀もリナリアの花から飛び立ったものの、すぐに近くの花に舞い戻り、何事もなかったように採餌活動を再開。 
おそらくハキリバチ♀は羽化直後にもう雄蜂♂と交尾を済ませており、その後は営巣および採餌活動に専念するのでしょう。


タカ型の鳥追いカイトがバス会社の車庫に設置された訳とは?【鳥害・糞害対策】

 

2021年7月上旬・午後16:00頃・晴れ 

バス会社の駐車場に隣接する整備工場の天井からタカ型の鳥追いカイト(凧)が2つ吊り下げられていて、風に揺れていました。 
この車庫は見るからに、ツバメHirundo rustica)の親鳥が巣作りするのに絶好の場所です。 
せっかく洗車したバスの車体がツバメの糞で汚されると大問題なのでしょう。 
ツバメの親鳥が車庫に出入りして営巣しないように、鳥が怖がる凧を設置したのだと推察しました。 

逆さまに吊り下げられた凧は、振り子のようにブラブラ揺れているだけです。 
メーカーが想定したような、鷹が風を乗って飛ぶ様子を模した動きをしていません。 
ただのモビール・アートです。 
毎年利用していた営巣地の天井に見慣れない障害物がぶら下がっているだけで、ツバメは嫌がって営巣を諦めるのかな? 
果たして長期的な防鳥効果はあったのでしょうか? 
このとき別の用事で急いでいた私は、バス会社の関係者に取材できませんでした。 
私が通りすがりにちょっと見た限りでは、車庫に出入りするツバメは1羽もいませんでした。 
凧(カイト)はただの虚仮威しだとツバメにバレたり慣れが生じたりすると、また別タイプの鳥よけグッズに交換しないといけません。 
ツバメの繁殖期(特に造巣期)をなんとかしのげれば、それで充分なのでしょう。 

田畑や果樹園などで農作物を野鳥の食害から守る鳥よけグッズとしてホーク・カイト(イーグル・カイト)は最近すっかり普及しました。 
鳥の糞害対策としても利用されているのですね。 
人通りの多い駅や商店街などでもツバメはよく巣を作ります。 
客商売の場所でツバメが巣を架けたりすると、毎日の糞掃除や糞対策が大変になります。 
忙しくて余裕が無くなり潔癖症になった最近の日本人は糞害を嫌ってツバメの巣をすぐに撤去してしまいますから、ツバメの住宅難は深刻です。
関連記事▶ 雛が巣立った空巣の横で休むツバメ親鳥(野鳥)
どうにかツバメの糞が下に落ちないように全て受け止めてきれいに回収できるようにツバメ専用の巣箱をデザインできれば、ヒトもツバメもお互いにウィン・ウィンになるはずです。 
鳥の糞を集めると質の良い肥料になりますし、ツバメの親鳥は営巣地周辺の害虫をたくさん食べてくれます。 
しかし言うは易しで、例えば今回のバス整備工場でツバメと共存しようとすれば、天井の下に巨大なシート(タープ)を張りめぐらせる必要がありそうです。 
誰か革新的な発明家の登場が望まれます。

発想を変えて、家屋よりも糞害の迷惑になりにくい河原の橋桁などで巣作りするようにツバメを誘導できれば良いのかもしれません。
ツバメがヒトの暮らしの近くで巣作りするのは、カラスやネコなどの怖い天敵から大切な卵や雛を守るためです。
ひと気がない場所でも何かしらの天敵対策をしてあげて安全になれば、ツバメはそっちで営巣してくれるようになるかもしれない、というアイデアはどうでしょう?

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