2021/05/12

精米所の前で屑米を拾い食いするスズメの群れとハクセキレイ♂(冬の野鳥)

 

2021年1月中旬・午後15:30頃・晴れ 

大通り沿いにあるコイン精米所(無人精米所)の屋根や看板にスズメPasser montanus)が集まっていました。 
しばらくすると、スズメの群れは除雪された歩道に次々に舞い降りました。 

チュンチュン♪鳴き交わしながら、歩道の溝の水たまりから何かを啄んでいます。 
おそらく精米所に出入りするヒトが落としてしまった(こぼした)米粒や、精米機のメンテナンスで洗い流した屑米(米粉?)が側溝の横に散乱しているのでしょう。 
餌の乏しい雪国の野鳥にとって貴重な食糧です。 
ヒトの暮らしに依存したシナントロープであるスズメらしい食生活ですね。 
初めはスズメが水たまりで飲水しているようにも見えたのですが、水中に嘴を突っ込んだ直後に首を素早く左右に振り、水気を切ってから米粒を食べているようです。 

交通量の多い大通りの反対側から撮影したので、車が通るたびに画面が遮られて邪魔ですね…。 
横を車が走っても腹を空かせたスズメは気にせずに採食しています。 
食餌に夢中でも歩行者が通りかかるとスズメの群れ(計16羽?)は一斉に飛び立ち、近くの民家の庭木(落葉灌木)やコイン精米所の屋根、看板などに一時避難します。 
危険が去ると再び精米所前の歩道に戻って来て、屑米の採食を再開。 

スズメの群れに混じって1羽のハクセキレイ♂若鳥(Motacilla alba lugens)も歩道を走り回って屑米を採食していました。 
嘴の根元が黄色っぽい若鳥でした。 
ハクセキレイ♂の方がスズメよりも図太く、ヒトが歩いて来てもギリギリまで精米所の前に居残っていました。 

撮影後に精米所前の歩道を現場検証したのですけど、生米や籾米、屑米などは見つけられませんでした。 
全て野鳥が食べ尽くしてしまったようです。 
採食シーンの動画撮影は切り上げ時の見極めが大切で、採食メニューが分からないときは早めに撮影を打ち切って現場検証しないといけません。 

精米所の周辺は冬に限らずスズメが集まっていそうなので、今後も新たなバードウォッチング・ポイント(街なかの探鳥地)として注目していくつもりです。

 

2021/05/11

飛びながら脱糞し、雪原で羽繕いするダイサギ(冬の野鳥)

 

2021年1月中旬・午後15:10頃・晴れ 

雪が積もった田園地帯の横の道路を私が通りかかると、近くに居たらしい1羽のダイサギArdea alba)が飛んで逃げました。 
一面の銀世界を低空で飛び去る白鷺は絵になりますね。 
前半は優雅に羽ばたき、後半は滑空しました。 
空中で白い液状便を大量に排泄してから(@0:10)、雪原に着陸しました。 
着陸前に排便するのは珍しく思いました。 
脱糞シーンおよび、減速・着陸シーンを1/5倍速のスローモーションでお楽しみください。 
直後に等倍速でリプレイ。 
減速と同時に両足を前方に伸ばし着陸に備えていました。 

雪面はクラストしている(硬く凍っている)ようで、ダイサギが歩いても足が潜りません。 
その後は雪原にひたすら佇んでいました。 
田んぼの用水路に移動して小魚などの獲物を捕食するかと期待したのですが、動きませんでした。 
私が立ち去るのを待っているのか、あるいは用水路も雪で完全に埋もれてしまって採餌できないのかもしれません。 
ダイサギは長い首を伸ばしたり辺りをキョロキョロ見回したりしています。 
やがて胸元の羽毛を嘴で整え始めました(羽繕い)。 

サギ類が冬の田んぼで野ネズミを捕食するという話を読んだので、もしや…と期待したのですが、このダイサギは雪原にただ突っ立って休んでいるだけでした。
冬の水田のあぜ道にアオサギが突っ立っていることがしばしばあり、いったい何をしているのかと思っていたのですが、哺乳類の研究者に「あれはネズミが穴から出てくるのを待っているんだ」と言われたことがありました。(松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』より引用)
野ネズミを捕食する決定的瞬間を動画に撮るのは、よっぽど幸運が巡ってこないと難しそうです。
雪が積もらない暖冬の年ならチャンスがあるかもしれません。 

この冬は少し離れた別の場所(ヒマラヤスギ林)にあるダイサギの集団塒について調べていました。 
今回の個体も日が暮れるとそこへ塒入りするのか、あるいは背後に見えている別のスギ林に就塒するのか(新しい冬塒?)、気になりました。 
しかし、この日の私はとても疲れていて、塒入りまで見届ける気力がありませんでした。 
しつこくカメラを向けていると警戒心の強いダイサギは逃げてしまうので、ブラインドを使うか充分に離れるか、工夫しないといけません。

民家の外壁にオオカマキリ♂

 

2020年9月下旬・午後14:45頃・晴れ 

山間部の集落で民家の庭を羽ばたいて高く飛んでいるカマキリがいました。 
慌ててカメラを向けたものの、貴重な飛翔シーンを撮るには間に合いませんでした。 
白い外壁に止まった後でズームインすると、褐色型のオオカマキリ♂(Tenodera sinensis)ですかね? 
身軽に飛んだ(=体重が軽い)ことと、触角がやや長いことから、♂だろうと思います。 
(チョウセンカマキリ♂の可能性は?) 
外壁は垂直で滑りやすく、カマキリは体重を支えきれず今にも滑落しそうです。 
再び飛ぶかと期待してしばらく長撮りしても、休んだままでした。(退屈なのでカット) 
♀なら日当たりのよい西向きの外壁の高いところに産卵してもおかしくありませんが、♂は一体何をしに来たのでしょう? 
高いところから♀を探しているのでしょうか?(探雌飛翔に疲れた?) 
それとも、毎晩暗くなると外灯が点いて獲物となる虫がよく集まるのかもしれません。

 

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