2021/01/14

オトコエシの虫こぶから吸汁するツマジロカメムシ幼虫【オトコエシミフクレフシ】

 

2020年9月下旬・午後12:00頃・晴れ 

里山の林道沿いに咲いたオトコエシの群落で虫こぶを見つけました。
 茎の上部が刈り取られた後の株で白い果実にピンクの丸い虫こぶ(虫えい)が形成されていました。 
これはオトコエシミフクレフシという名前で呼ばれ、虫こぶの形成者はオトコエシニセハリオタマバエ(Asteralobia patriniae)らしい。(『虫こぶハンドブック』p64より) 

その虫こぶにツマジロカメムシMenida violacea)の幼虫が乗っています。 
虫こぶから吸汁しているのでしょうか? 
マクロレンズで接写してみても肝心の口元が見えず、口吻の状態を確認できませんでした。
ただの日光浴で虫こぶの上に乗っているだけかもしれません。 
カメムシの赤い腹背がちょうど赤く色づいた虫こぶの上に乗っていて、保護色になっているのが興味深く思いました。
▼関連記事(1.5ヶ月前の撮影) 
オオイタドリの茎から吸汁するツマジロカメムシ幼虫
ちょうど1週間後にも山麓の道端で同じ種類の虫こぶを見つけて写真を撮りました。 
こちらは少し歪な形状でした。

2021/01/13

フクラスズメ(蛾)幼虫の脱糞と身繕い

 

2020年9月下旬・午後14:25頃・晴れ 

山間部の道端に自生するアカソの群落でフクラスズメArcte coerula)の幼虫を見つけました。 
葉裏の主脈に沿って下向きでしがみついています。 

動画の冒頭では、身を捩って頭部を葉裏に擦り付けていました。 
尾脚を足場から離すと、肛門から黒い糞をポトリと排泄しました。 
排便の瞬間をまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
つづいて等倍速でリプレイ。 

カメラをズームアウトしかけたら、幼虫が上半身をねじって自分の体側を口で甘噛みし始めました。 
体毛を口で毛繕いしているのでしょうか? 
もしかすると、体表に産み付けられたヤドリバエの卵を取り除く行動かもしれません。 


ヒメキンギョソウ(リナリア)の花で採餌するセイヨウミツバチ♀

 

2020年9月下旬・午前9:35頃・晴れ 

山麓で民家の庭先に咲いたヒメキンギョソウ(リナリア)の群落でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が元気な羽音を立てて訪花していました。 
正当訪花で潜り込んで吸蜜すると、胸背や頭頂部(単眼付近)に黄色い花粉がべっとり付着します。 
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を少量運んでいました。 
その場で身繕いして、体に付着した花粉を花粉籠にまとめて移します。 

ヒメキンギョソウは、なんとオオバコ科に属するのだそうです。 
(植物の最近の分類は素人にはさっぱり分かりません…。) 
ヒメキンギョソウの花の後方に細長い距が伸びているので、もしかするとミツバチは穿孔盗蜜するかと期待したのですが、正当訪花を繰り返すだけでした。

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