2020/11/27

ヌルデの花蜜を吸うジガバチ♀とクロヤマアリ♀の喧嘩

 

2020年8月中旬・午後12:00頃・晴れ 

峠道の横に自生するヌルデの灌木でジガバチの一種が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
サトジガバチ(Ammophila sabulosa nipponica)かヤマジガバチ(Ammophila infesta)なのか、採集しないと見分けられませんが、顔色が黒いので♀ですね。  
ところが、このヌルデの蜜源をクロヤマアリFormica japonica)も群れでガードしていました。 
吸蜜するジガバチ♀はアリのワーカー♀に噛まれる度に嫌がって走り回ります。 
ジガバチの方が体格で勝るのに、小さなアリに反撃したり飛んで逃げることはありませんでした。
嫌がらせされても、ヌルデの花蜜はよほど魅力的なのでしょう。 
ヌルデは花蜜を報酬にクロヤマアリをボディーガードとして雇った共生関係にあるのかな?

 小さな白いハナグモも白い花に紛れるように潜んで(保護色)獲物を待ち伏せしていますね。

水門でさえずる♪ホオジロ♂(野鳥)

 

2020年8月中旬・午前11:55頃・晴れ 

用水路から川の本流に注ぐ手前にある水門のコンクリート柱の天辺にホオジロ♂(Emberiza cioide)が止まってさえずっていました♪ 
真夏の青空を背景に、気持ち良さそうに囀っています。
翼をわずかに広げて震わせながら鳴いているので、もしかすると幼鳥が親鳥に餌乞いしているのか?と思って撮り始めたのですが、すぐに川の方へ飛び降りて見失いました。  
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

 ※ ホオジロ♂の囀りさえずりが聞こえるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

2020/11/26

巣内の幼虫と栄養交換する夜のモンスズメバチ♀【暗視映像】

 

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#6

▼前回の記事 
樹洞の巣に獲物や巣材をせっせと運び込むモンスズメバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

2020年8月中旬・午前1:20頃・晴れ 

コオロギ♂の鳴き声♪を聞きながら深夜に様子を見に来ると、ヤエザクラ(八重桜)樹洞の開口部の上側を覆う外皮状の被膜が大きく破壊されていて、気分が落ち込みました。
やんちゃな子供が悪戯しただけなら未だ良いのですが、誰かに駆除されてしまったとしたら(私にとってもモンスズメバチにとっても)最悪です。 
駆除の現場を見てないので決めつけられませんし、モンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀が自ら壊した可能性も考えられます。 
例えばコガタスズメバチの創設女王は営巣初期の巣の入り口に細長い円筒状の構造を外皮で作りますが、ワーカーが羽化してコロニーの防衛力が上がると、この円筒構造を自分であっさり壊してしまいます。 
樹洞内が暑くなったので、モンスズメバチが巣門の外皮を壊して風通しを良くしたのかもしれません。 
桜の幹をワラジムシが徘徊していたので、あるいはワラジムシやゴキブリなど樹洞内に居候する他の虫が外皮を食害したのかな? (それなら蜂がすぐに修復しそうな気がします。)

心配しながらいつものように暗視カメラで樹洞内の様子を観察すると、コロニーは無事で一安心。 
巣内では多数の内役ワーカー♀が巣内で甲斐甲斐しく活動している一方で、巣盤と巣盤の間で休んでいる(寝ている)個体も居ました。 
多層の巣盤を樹洞の天井から傘のように覆う外皮が前回よりも少し下に拡張され、底の開口部がすぼまりつつあります。  

モンスズメバチは夜行性のはずなのに、依然としてこのコロニーは非夜行性です。 
樹洞入り口(巣門)を守る夜勤の門衛も居ませんし、外役ワーカーも出入りしていませんでした。
まるで夜間外出禁止令が出ているようにステイホームしています。 
  • 観察する時間帯が遅すぎるだけ?  営巣地が人里離れた山奥なら私も気兼ねなく終日観察するのですが、ここは人目につくので、深夜にしか来れません。私がじっと観察しているところを蜂嫌いの人に見つかったら最後、大騒ぎしてスズメバチの巣は駆除されてしまうでしょう。
  • 巣の規模が小さいから?  これから巣が大きくなれば蜂の子(モンスズメバチ幼虫)が求める餌の量も増え、ワーカー♀は夜も採餌に出かけるでしょうか?
  • 駆除で創設女王を失ってコロニーの勢いが無いのではないか?という悲観的な懸念を私はどうしても拭い去れません。 
  • この営巣地は周囲に樹液が出る木が無くて、ワーカー♀が夜に出歩く理由が無いのかもしれません。定点観察に通う道中で、樹液の発酵臭を嗅いだことが一度もありません。 

 夜中も覚醒していたワーカー♀が 翅を震わせながら動き回り始めました。 
巣盤から落ち着き無く出入りして外皮の外側を歩き回り警戒しています。 
しかし、暗視カメラや赤外線投光器に向かって蜂が飛びかかってくるほどの攻撃性はありませんでした。 
「蜂の巣をつついたような騒ぎ」になるかと私は緊張しましたが、扇風行動のように連続的な羽ばたきではなく、断続的でした。 
巣を覗く(寝起きドッキリ)私の気配を感じて少し警戒していただけのようです。 
しばらくすると蜂は落ち着きを取り戻しました。 

巣盤中央部の育房に丸々と太った老熟幼虫の姿が蠢いています。 
 空腹のワーカー♀が幼虫にせがむと、幼虫が流動食(VAAM)を吐き戻して成虫に口移ししています。(栄養交換) 


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