2020年6月上旬
峠道の道端に蔓延るクズの蔓にシオヤトンボ♀(Orthetrum japonicum)がぶら下がるように止まっていました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
シオヤトンボ♀の動画を撮ったのは、なんと今回が初めてです。
▼関連記事(6年前の撮影)
飛べ!シオヤトンボ♂【ハイスピード動画】
エゾハルゼミ♂が周囲の樹林で鳴いていますね。
2020年6月上旬・午前11:00・晴れ
農道沿いに自生するノイバラの群落で見慣れないハバチの仲間が葉の上に乗って歩き回っていました。
どうやらノイバラの花や蜜には興味無さそうです。
ひょっとして、ノイバラの茎に集るアブラムシ類を捕食しに来たのだとしたら面白い話です。
それとも産卵が目的なのかな?
体色がきれいな黄緑色で、黒い斑紋があります。
私は未だハバチの専門的な図鑑を持っていないので、調べ物はインターネット頼みです。
黄緑色のハバチにも色々と種類があるようです。
今回見つけた個体はクロムネアオハバチ(Tenthredo nigropicta)でしょうか?
腹部が太いので、なんとなく♀かな?
もし間違っていたらご指摘願います。
やや高い枝葉に止まっているので、背側がしっかり撮れずフラストレーションが溜まります。
カメラのバックモニターがバリアングルでなくなったので、高所の被写体が上手く撮れません。
仕方がないので同定のため撮影直後に必死で採集を試みたのですが、ノイバラの棘だらけの茂みに阻まれてガサガサと揺らしてしまい、その隙にハバチは逃げてしまいました。
昆虫写真家の藤丸篤夫さんがノイバラに来る様々な昆虫の営みを写真で丹念に撮りためた『ノイバラと虫たち』という本が大好きです。
この写真集を見ると、掲載種の多さにとにかく圧倒され、このテーマはもう調べ尽くされてしまったような気になるかもしれません。
しかし、決してそんなことはありません。
この日に私がたった一箇所のノイバラ群落で遭遇した昆虫は、ミツバチとクマバチを除くと全て、『ノイバラと虫たち』の未掲載種でした。
筆者とは別の地域で調べれば、ノイバラに来る虫たちの顔ぶれも変わってくるのでしょう。(所変われば虫変わる)
日本の生物多様性も未だ捨てたものではありません。
2020年6月上旬・午後17:25頃・晴れ
▼前回の記事
送電塔に作られたハシブトガラスの巣を真下から見上げると親鳥は…(野鳥)
ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)の巣がある送電塔#18から私が少し離れてから再びカメラを向けると、親鳥が採餌から戻ってきました。
帰巣した親鳥が巣の横の鉄骨にピョンと跳び乗ると、その振動で気づいた雛が嘴を大きく開けて餌乞いを始めました。
カラスの雛は嘴の中が赤いのが特徴です。
少し遠いのですが、音量を上げると餌乞い♪の鳴き声が辛うじて聞こえます。
巣に居る雛の数は3羽かな?(鉄骨の陰に隠れてよく見えません)
通常カラスの雛は食後すぐに排便し、それを親鳥が咥えて巣の外へ捨てに行きます。(排糞行動)
しかし今回は給餌後にしばらく待っても雛が脱糞しなかったので、親鳥は外側の鉄骨に移動し、周囲の縄張りを見張っています。
巣内で雛がときどき動いています。
最後に親鳥が鉄骨からフワリと飛んだので、ようやく巣から飛び去ったのかと思いきや、水平な鉄骨の端(碍子の上)に止まり直しただけでした。
しつこく見ている私の死角に隠れたかったのかもしれません。
※ 餌乞いの鳴き声を聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
つづく→一方その頃、一つ隣の鉄塔では…?