2020/02/11

池のトンボを捕り損ねたハクセキレイ♂(野鳥)



2019年9月中旬・午前11:16

河川敷に掘られた人工池の畔をハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が駆け回り、獲物となる虫を探していました。
ときどき素早く飛び立つと、フライングキャッチ(空中での狩り)を試みています。
前方のコンクリート護岸にトンボ(種名不詳)が着陸した途端にハクセキレイ♂が目ざとく駆け寄り、飛びかかりました。
1/5倍速のスローモーションでまずはご覧下さい。
トンボが岸から前に飛び立つのを予測してハクセキレイ♂が先回りするように襲いかかっている点が興味深く思いました。
しかしトンボの方が一枚上手で、素早く急上昇して見事に緊急避難。
残念ながらハクセキレイ♂は空中でトンボを捕まえることが出来ませんでした。(フライングキャッチ失敗)
一瞬の攻防でしたが、「生きるか死ぬか」という命がけの真剣勝負で見応えのある空中戦でした。

その後、ハクセキレイ♂は人工池の向こうに広がる芝生で餌を探し歩き始めました。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷:池畔+探餌徘徊

ニラの花蜜を吸うジャノメチョウ♀



2019年9月中旬・午前11:40頃

堤防沿いの民家の庭の片隅に咲いたニラの群落でジャノメチョウ♀(Minois dryas bipunctata)が訪花していました。
翅を開閉しながら長時間、吸蜜しています。
翅裏の地色が淡いので♀のようです。
翅の縁がかなり損傷した個体でした。
もしかすると、前翅翅頂付近の眼状紋を狙って鳥がつついた食痕(ビークマーク)かもしれません。
訪花中にジャノメチョウ♀の後翅にアリ(おそらくクロヤマアリのワーカー♀)が登ると、ピクッと羽ばたいて振り落とそうとしました。(@0:27)

ようやく飛んでくれたと思いきや、すぐに近くのニラ花序に止まり直し、吸蜜を続けます。
本種の訪花吸蜜シーンを初めて観察できて満足です。


ジャノメチョウ♀@ニラ訪花吸蜜

2020/02/10

眩しい朝日を避けるトビイロスズメ(蛾)幼虫【10倍速映像】






▼前回の記事
ニセアカシアの葉を蚕食するトビイロスズメ(蛾)幼虫【30倍速映像】


トビイロスズメ(蛾)幼虫の飼育記録#3


2019年9月中旬

飼育中のトビイロスズメClanis bilineata tsingtauica幼虫が食欲を失い、ニセアカシアの葉柄にしがみついて静止したままになりました。
脱皮前の眠なのかと予想し、微速度撮影で長撮り監視することにしました。
結局脱皮はしなかったものの、ちょっと面白い行動が記録されていたので、10倍速の早回し映像をご覧下さい。

窓際で飼っていたので、朝になると日光が当たるようになりました。
すると目覚めた幼虫は上体を起こし、徘徊運動を始めました。
少し前進すると、頭部を葉裏の主脈に押し当てるような姿勢でまた静止しました。
おそらく直射日光が眩しくて葉陰に移動したのでしょう。
これを「負の走光性」と言うのは大袈裟で、体温調節のためかもしれません。
朝になっても食欲は戻らず、ニセアカシアの葉に口を付けませんでした。

つづく→#4:トビイロスズメ(蛾)幼虫の排便【10倍速映像】


ランダムに記事を読む