2019/10/27

ベニシジミ夏型♂の求愛と♀の交尾拒否@トウネズミモチ花



2019年7月上旬

トウネズミモチの生垣で吸蜜中のベニシジミLycaena phlaeas daimio)♀の側で♂が求愛していました。
ともに翅表が黒っぽい夏型です。
ベニシジミの性別は翅型で見分けるらしく、前翅頂が尖った方が♂、丸みを帯びた個体が♀なのだそうです。

♂に迫られた♀は閉じていた翅を細かく羽ばたきながら茂みの奥に逃げ込んで交尾拒否の意思表示をしました。
シロチョウ科の♀がやる交尾拒否のように腹端を持ち上げているかどうか興味があったのですけど、翅に隠れて見えませんでした。
ベニシジミ♂はあっさり諦めて飛び去りました。
求愛行動および交尾拒否を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

振られた♂は近くのトウネズミモチの花に止まって休んでいます。
吸蜜はせずに、閉じた翅の後翅を互いに擦り合わせています。
次の新しい♀が飛来するのを待ち構えているのでしょう。


ベニシジミの求愛行動について詳しい解説は、こちらの記事をご覧下さい。

▼関連記事(5年前の撮影)
ベニシジミ春型の求愛と交尾拒否【ハイスピード動画】



【追記】

渡辺守『チョウの生態「学」始末』という専門書によると、

 一定の空間を占有し、侵入してくるライバルの♂を追飛などの行動で追い払い、やってくる♀と交尾しようとする「縄張り」行動を繁殖戦略に採用している種も知られている。ベニシジミの場合、幼虫の寄主植物であるギシギシやスイバの生育している湿潤な草地において、♂は静止場所一帯で排他的な占有行動を示し、通過する♀に交尾を試みている。

 





ベニシジミ夏型♀(右)@トウネズミモチ訪花吸蜜+交尾拒否vs♂(左)@求愛

電線でさえずる♪ツバメ♂(野鳥)



2019年7月中旬・午前6:45

川の堤防沿いの住宅地で1羽のツバメHirundo rustica)が電線に止まって賑やかに鳴いていました。
ときどき横を向くと鮮やかな赤色の喉が目立ちます。
恥ずかしながら私はツバメが単独でいたときには性別が(尾羽の長さで)未だ見分けられないのですけど、機嫌良くさえずっていたということは♂なのでしょう。

『色と大きさでわかる野鳥観察図鑑』によると、ツバメの囀りさえずりは「チュチュビチュビジクビー」と記されていました。ちなみに地鳴きは「ツピッ」。


また、wikipediaの解説によれば

(ツバメは)鳴管が発達しており、繁殖期になるとオスはチュビチュビチュビチュルルルルと比較的大きなさえずり声で鳴く。日本語ではその生態を反映して「土食て虫食て口渋い」などと聞きなしされる。さえずりは日中よりも早朝から午前中にかけて耳にする機会が多い。

電線から飛び立つ瞬間をまずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。


※ 背景が白っぽい(逆光気味)ので、動画編集時にいつもとは違ってコントラストではなく彩度を少し上げています。


ツバメ♂(野鳥)@電線♪

ツバメ♂のさえずりを声紋解析してみる

オリジナルのMP4動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからなるべくノイズの少ない部分を適当に切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
素人が声紋を見ても複雑な構造の歌だなーとしか分かりません…。
(他の種類の鳥の鳴き声が混じってしまっているかもしれません。)



キササゲの花で採餌するクロマルハナバチ♀



2019年7月中旬

庭木のキササゲクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
この組み合わせは初見です。

後脚の花粉籠は未だ空荷でしたが、花から飛び立つ際に顔が白い花粉で汚れていました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

ちなみに、この日もキササゲの花にミツバチの姿は1匹もいませんでした。


クロマルハナバチ♀@キササゲ訪花採餌

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