2019年6月中旬・午後16:15頃
田植えが済んだ後の水田の片隅でハシボソガラス(Corvus corone)がバシャバシャと水浴びをしていました。
背後に黒いビニールシートが置いてある(捨てられている?)ために、保護色になってよく見えないのが残念です。
ヒトに見つからないよう意図してここで水浴してるのだとしたら、賢いカラスですね。
畦道に登ると、身震いして濡れた羽根の水気を切りました。
畦道をしばらく歩いてから、ようやく立ち止まって羽繕い。
水浴した直後に羽繕いをしなかったのは、私にじっと見られていて気まずかったのかな?
同じ田んぼの少し離れた場所で、もう1羽のハシボソガラスも行水していました。
水田で水浴したカラスが外の畦に出てきて身震いしました。
畦道をピョンピョンと小走りで助走をつけると飛び立ちました。
低空で水田を横切り、右旋回して民家の陰に消えました。
梅雨の晴れ間で暑い日でした。
黒い羽毛に身を包んだカラスもよほど暑かったのでしょう。
気温を測るべきでしたね。
水田での「カラスの行水」は初めて見ました。
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
水浴びの目的は、もちろん体を清潔に保つことですが、夏には体を冷やす目的もあります。カラスは水鳥と違って泳げないので、お腹が水につくくらいの水位が限界で、一気に飛び込むこともしません。
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ハシボソガラスa(野鳥)@水田+水浴 |
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ハシボソガラスb(野鳥)@水田+水浴後 |
2019年6月中旬・午後18:33(日の入り時刻は19:02)
夕方の帰り道で、遠くからキィキィキィ♪という聞き覚えのある甲高い鳴き声がかすかに聞こえました。
引き返して鳴き声の方へ向かうと、郊外にそびえ立つ携帯電話(ソフトバンク社)の電波塔の天辺に1羽の猛禽類が止まって鳴いていました。
夕焼け空を背景に浮かび上がる電波塔と猛禽類のシルエットが綺麗でした。
これはチゴハヤブサ(Falco subbuteo)ですかね?
(チョウゲンボウの可能性もありそうです。)
欲を出した私がもう少し近づいて撮ろうとしたら、警戒したチゴハヤブサ?は飛んで逃げてしまいました。
残念!
営巣地を突き止めたくて探し歩いているのですが、行動圏について情報が増えたと前向きに考えることにします。
現場は郊外の住宅地の端で、隣には田園地帯が広がっています。
それ以来、この電波塔の近くを通りかかる度にチェックするようにしているのですけど、猛禽類が止まっている姿はその後見れていません。
※ 今回は音声に関して少しトリッキーな編集しています。
まずは鳴き声だけでも録音しておこうと、止まり木をキョロキョロと探しながら録画しました。
ようやくチゴハヤブサ?を見つけて動画に撮ったときには、私が立っている道端の横が側溝でした。
用水路を流れる水の音で肝心の鳴き声がかき消されてしまいました。
私が更に近づいたら逃げられました。
という訳で、2番目の映像に1番目の音声を被せました。
動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
それでも通行人の話し声の方が大きくて、かなり集中して耳を澄まさないとキィキィキィ♪という甲高い鳴き声が聞き取れません。
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チゴハヤブサ?(野鳥)@電波塔天辺♪ |