2018年11月下旬
刈田の隣の休耕地で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が採食していました。
ここは休耕地というよりも、何か別の作物を収穫した後の畑なのかもしれません。
鳩は地面の枯れ草を嘴であちこちつついて丸い豆のような物を食べています。
私には外見からドバトの性別を見分けられないのですが、どうやら番のようで、付かず離れず地上採食しています。
ドバトは互いに近づき、向かい合って顔を見合わせてから相次いで飛び去りました。
私がアングルを変えながらしつこくカメラで撮り続けているので、採餌場を変えたくなったのでしょう。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
動画編集時に飛翔シーンを手ブレ補正すると、副作用が酷くて動きが不自然になってしまっています。
手ブレ補正のアルゴリズムは、電線が何本か画面を横切っている映像を処理するのが苦手なのかな?
近くには、刈り取った稲藁を三角錐(トンガリ帽子)のように積み上げている藁塚がありました。
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ドバト2(野鳥)@休耕地+採食 |
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ドバト2(野鳥)@休耕地+採食 |
2018年11月上旬・午後16:42(日の入り時刻は16:39)
日没直後に、1羽のカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)が上流の塒へ飛び去る様子を流し撮りしました。
高度を保って飛んでいます。
仲間の群れに合流するかと思いきや、着水する前に河畔林の死角に消えました。
画質が粗いのは薄暗いせいです。
飛来したカワウが川に着水するシーンを撮ってみたいのですけど、なかなかチャンスがありません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2019年1月下旬・午後16:00頃
住宅地の屋根で雪遊びに熱中するハシボソガラス(Corvus corone)のスクープ映像が撮れました!
傾斜の付いた屋根に積もった新雪に1羽のカラスが頭部を突っ込み、歩き回りながら雪を食べています。
嘴で雪を掻き分けるような動きをしています。
頭を雪に突っ込んだまま傾斜に沿って少し屋根を下っても、毎回必ず屋根の最上部に登り返します。
カラスは冷たい雪を大量に食べてもこめかみがキーンと痛くなる、いわゆるアイスクリーム頭痛に悩まされないのですかね?
次は頭を雪に突っ込んだ姿勢でゴロンと横向きに一回転しました。
バランスを崩したのか、ふざけて意図的に側転したのか不明です。
「雪浴び」の行動ではなさそうです。
独り遊びを満喫したカラスは最後に飛び去りました。
海外のカラスの行動として以前YouTubeで見たような、屋根をスキーのように足で滑り降りるクールな遊びはしませんでした。
賢いカラスに芸を仕込んで屋根の雪下ろしを手伝ってもらえるように出来たらとても助かるのに…と雪国の人なら誰しも思うことでしょう。
【追記】
中村眞樹子(NPO法人札幌カラス研究会)『なんでそうなの 札幌のカラス』によれば、カラスの雪遊びにも色々あるそうです。
その年生まれの幼鳥は初めての雪ですから、降ってくる雪を食べようとして嘴を半開きにしています。雪の中で嘴を開いたまま突き進み掃除機のように雪を口に吸い込んで雪遊びをしている姿も見かけます。ボソの幼鳥に多いのは、雪玉をくわえて飛び上がっては落とすこと。これってまるで、クルミ落としと同じですね。 (p56より引用)
雪浴びはブトもボソも両方行います。見ていると、何となく「これって遊び? 楽しんでる?」と感じることがあります。ブトだと雪浴びをしながら嘴を開き、まるでラッセル車のように突き進み、口の中を雪いっぱいにして食べたり、そのまま吐き出したりしています。ボソも同じようにラッセルをするのですが、小さな雪玉ができると、それをとても大事そうにくわえて飛び上がり、まるでクルミ落としのように落としています。(中略)傑作なのは雪の上をゴロンゴロン転がるところです。これはボソ特有の行動だと思われます。なんと、お腹を上にして転がるのです。 (p110より引用)
世の中にカラスの本は数あれど、雪国の個体群の行動を詳細に記録した本は少ないので、とても参考になります。
ただし読んでいて、私のフィールド(山形県)で見ているカラスは札幌のカラスとは少し行動が違うぞ?と思うこともいくつかあるので、行動や習性に地域差がありそうです。
私が未だ見たことのない雪遊び行動も多いので、今後も冬のカラス・ウォッチングが楽しみです。
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ハシボソガラス(野鳥)@屋根+新雪摂食+遊び |
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ハシボソガラス(野鳥)@屋根+新雪摂食+遊び |