2016年11月上旬・午後16:57〜17:04
日没後の川で白鳥(コハクチョウ)を眺めていたら、白鷺の群れが続々と飛来しました。
川の上空を上流へ飛んで行きます。
この近くにある集団塒(鷺山? コロニー?)に帰投すると推察されます。
もしかすると、先客のコハクチョウの群れが居る川面にシラサギも着水したかったのに、私が近くの川岸で撮影していたせいで警戒して急遽着水を中止して上流へ飛び去ったような気もしてきました。
白鷺(シラサギ)には何種類かいますけど、おそらく冬鳥で大型のダイサギ(Ardea alba)だと思います。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後16:35。
かなり薄暗い夕方に撮ったので、カメラのAFも効き難く、画質も粗いです。
それでも純白の白鷺の舞うような飛翔シーンがとても美しかったです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
1ヶ月後(37日後)の夕暮れにも同じ流域で、シラサギの群れが川に塒入りする様子を観察しました。
▼関連記事
・白鷺が集団就塒する川【前編:冬の野鳥】
・白鷺が集団就塒する川【後編:冬の野鳥】
【追記】
浅間茂『カラー版 虫や鳥が見ている世界―紫外線写真が明かす生存戦略 』(中公新書)を読んでいたら、白鷺の色についてとても興味深いことが書いてありました。
鳥類や多くの爬虫類は4タイプの錐体細胞を持っている(4色型色覚)。だから鳥類の羽毛はあれほどカラフルだといえる。当然鳥は紫外線が見えているので、我々が見えない色を見ていることになる。白いサギは、サギには白く見えない。もっとはっきりいえば、鳥の見ている世界にはほとんど白色はないことになる。鳥が紫外線を見ることができるとわかったのは1990年頃からである。 (p6より引用)
私も紫外線で動画が撮れるカメラが欲しくなりました。
柳の根際に営巣したヒメスズメバチの記録#7
前回の記事#6
2017年10月上旬・午後15:11
15日ぶりの定点観察。
少し体調を崩してしまい、観察できない空白期間が開き過ぎてしまいました。
「どうせ誰かに壊された巣だし、正常な(自然な)状態ではないから…」とモチベーションが上がらなかったせいもあります。
柳の根際にあるヒメスズメバチ(Vespa ducalis)営巣地の様子を午後に見に行くと、コロニーは完全に解散したようで、出入りする蜂は一匹も見かけませんでした。
未だ昼間ですけど、巣穴の奥に赤外線のビデオカメラを突っ込んで内部を暗視動画撮影してみました。
巣口のすぐ右横に外皮の破片が見えました。
真上にはキノコが一本生えてます。
ヒメスズメバチの食べ滓を栄養源にして育ったキノコだとしたら興味深いのですが、巣盤との位置関係が未だよく分かりません。
右上奥に巣と数匹の蜂がチラッと写りましたが、撮影中は気づきませんでした。
攻撃してこなかったのは、ワーカー♀ではなく性質が穏健な新女王である証拠かな?
もし白色LEDを点灯していたら、攻撃されたかもしれません。(防護服が無いので、無茶して危険な実験はできません。)
1/5倍速でスロー再生すると、5、6匹の♀が巣盤でウロウロしていました。
巣の外被は上半分しか無くて底が抜けています。
巣を壊された後で少し再建したのかもしれませんが、定かではありません。
おっかなびっくり液晶画面を見ながらの撮影はとても難しかったです。
内視鏡のようなファイバースコープカメラが欲しいところ。
数時間後の夕方に再訪しても巣穴から蜂の出入りが無いことを確認しました。
次回は、念の為に巣を発掘調査してみるつもりです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
つづく→#8:コロニー解散後のヒメスズメバチ営巣跡の調査