2017年8月下旬
雨上がりの夕方、民家の庭に生えたフェンネル(=ウイキョウ)でアカスジカメムシ(Graphosoma rubrolineatum)が群らがっていました。
蕾にじっとしているだけで、映像としてはあまり面白くありません。
おそらく花芽から吸汁していると思われますが、マクロレンズで口元を接写して口吻を植物体に突き刺しているかどうか確かめるべきでしたね。
近くに黄色の花が咲き始めているのに、花よりも蕾の部分が好みのようです。
他にも細い花柄をよじ登っている個体や、前脚を互いに擦り合わせ触角をしごいている個体がいました。
▼関連記事 (前年の映像ではアカスジカメムシを1匹しか撮れていません)
フェンネルとアカスジカメムシとコアシナガバチ♀
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017年8月下旬
民家の庭の片隅に咲いたキャットミントの群落でスズバチ♂(Oreumenes decoratus)が訪花の合間に葉に乗ってしばし休んでいました。
やがて探雌飛翔のために葉から飛び立つと2匹(♂同士?)が出会い、空中で互いに睨み合いながら空高く急上昇しました。
♂同士?による一瞬の空中戦を1/4倍速のスローモーションでリプレイしてみます。
もし相手が♀なら♂はすぐに飛びついて交尾を試みるはずです。
見失ってしまいましたが、すぐに一匹だけキャットミントの花壇に戻って来ました。
しばらく探雌飛翔してから葉上で休息。
訪花する♀と交尾しようと待ち伏せていて、ライバルの♂が飛来すれば追い払うのでしょう。(縄張り争い?)
枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#8
前回の記事→#7
2016年7月下旬・午後17:39〜17:50
3日ぶりの定点観察で夕方に様子を見に来ました。
コガタスズメバチ(Vespa analis insularis)
巣に出入りするワーカー♀の羽ばたきを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:16〜1:43)
外役に出る個体は巣口から門衛を押しのけるようにして外に出ると、外皮上を少し下に歩いて降りてから飛び立ちます。
黒っぽい巣材を持って帰巣した個体は巣口のすぐ近くに着地して、門衛の誰何を受けるとすぐ巣内に入りました。
映像の後半は通常のリアルタイムのHD動画に戻して、造巣行動を記録しました。
2匹のワーカー♀が別々の場所で外皮を増築しています。
巣材を使い切ると、巣内に戻りました。
外皮に白い巣材を使わなくなったようで、巣の全体の印象が変わりました。
白い縞模様(鱗模様)が薄れてきています。
つづく→#9